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人生100年時代、介護は長期戦 ゆとりがないと良い介護はできない

「親の介護、それでも人生思い通り! ~ちょっと待った、その介護離職~」を読んで/連載・ひとことブックレビュー

2020.10.01

 読者会議メンバーからブックレビューを募る企画に「親の介護、それでも人生思い通り! ~ちょっと待った、その介護離職~」を読んだ感想が届きました。東京都の井上美佳子さんは「一番大事なのは自分の人生、という言葉に勇気づけられた」といいます。

読者会議メンバーが読んだ本

  • 親の介護、それでも人生思い通り!
  • 親の介護、それでも人生思い通り!
    ~ちょっと待った、その介護離職~
    児玉 浩子 (著)
    出版社:みらいパブリッシング

     30年以上にわたって親族4人を介護し、3人の子どもを育てる「ダブルケア」を経験した著者が、介護するときに必要な情報と心構え、費用や親族との付き合い方などのヒントを盛り込みました。「介護は何年続くか分からない。介護離職はしないで」と呼びかけます。

「一番大事なのは自分の人生」 メッセージに勇気づけられた

 体験談なので説得力があります。人生100年時代の今は長期戦の介護を覚悟しないといけません。できる限りの介護をしたいのは当たり前ですが「一番大事なのは自分の人生」という言葉に勇気づけられます。介護離職を避けるためにも、今ある介護保険制度を調べてみようという気になりました。
 また、人生の目標設定のためのシートがダウンロードできるようになっていて興味深かったです。作者自身もYouTubeチャンネルで発信しているので(視聴数は少ないですが)手軽に介護の情報を得られます。
(東京都 井上美佳子さん 50代)

介護をする側も、される側も 共に良い人生だったと言えるように

 今まで私ひとりで3人の80代を介護してきました。まだ1人介護中です。介護と言ってもそれぞれ顔が違うように同じではありません。介護される側の意見を中心に介護していて体調を崩していました。そんな時にこの本を読ませていただき「介護する側を中心に介護すれば良い」との言葉に救われました。
 介護する側が心身共にゆとりがないと良い介護はできません。人生100年時代、共にこの時代を生きている者たちが良い人生だったと言えるようにしたいと思います。
(奈良県 池田満津子さん 60代)

恩返しをしたいと踏ん切りがついた

 84歳になる母親が千葉県内に一人で暮らしています。
 70代までは元気でしたが、80歳を超えて兄弟姉妹が次々に他界したのも原因か、めっきり身体が弱くなり、最近では軽度の脳梗塞(こうそく)、身体の痛みが抜けず、デイサービスや短期で介護施設にお世話になることが多くなりました。
 人ごとだったのが現実が近づいてきて、児玉先生の書籍を何度も読ませていただきました。どうすればいいか予想もつかずでしたが、自分自身も楽しみながら女手一つで兄弟三人育ててくれた強い母親と過ごす時間を少しでも増やし、子どもの頃から迷惑かけていた恩返しをしたいと踏ん切りがつきました。
 兄がいますが、兄も私も一緒に暮らす状況下にはないのですが、今後、協力しながら、しっかり介護していく勇気が湧きました。
(東京都 増田裕樹さん 50代)

介護は自分の人生をあきらめること?

 もう少し早くこの本に出会っていたら離職をしていなかったかもしれない。
 離職の大きな理由の一つは、別居で高齢の一人暮らしの親の支援であった。「親の介護の犠牲は必然」という呪縛のような思いから、「後悔のないのよう親の介護は自分でする」と決めて辞めたのだった。しかし、いざ毎日介護の現場に直面してみると事は違った。
 一喜一憂しながら振り回される介護。腹を立てた時には声を荒らげ自己嫌悪に陥る。共依存・共倒れになりやすい現実に直面する。相談する人もなく、緩やかにゆっくり進行していく老いにさえもんもんとする日々。自分の精神状態の不安定さも招いた。何がそうさせるのか、もがく自分がいた。
 そんな時にこの本と出会う。私に足りなかったのは、もっと社会的資源とつながり、情報を得ること、頼ること。そして、それらを上手に活用することだった。仕事を持ちながらも、互いを生かせる理想の介護方法があることを今更ながらに知った。呪縛意識の転換と具体策は、肩ひじ張らない明日の介護へつながる思いがした。
(埼玉県 本間勝代さん 60代)

  • この連載について / ひとことブックレビュー

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