「人生半分、何か良いことをしよう」カンボジアとの架け橋に

読者会議メンバー 神奈川県の大井ゆき江さん

2020.12.18

 Reライフプロジェクトの特集「社会貢献で変える未来」で、アンケートに回答した読者会議メンバーから、楽しみながら社会貢献をするお二人の体験談を紹介します。1人目は、カンボジアの中学校に図書館を作るボランティアをした神奈川県の大井ゆき江さん(70)です。

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カンボジアの中学校に図書館を寄付するボランティアで現地を訪れた大井ゆき江さん(左から2人目)=2008年8月、本人提供

日本語を教え、家族ぐるみの付き合いに

 ボランティアを始めたのは50歳のとき。コツコツ仕事をしながら、子育てが一段落し、「人生半分まで来た。何か良いことをしよう」と思いました。長男の高校の先生が立ち上げた「インドシナ難民の明日を考える会」に参加しました。

 当時は塾で英語を教えていたので「英語を教えよう」と考えていたのですが、「日本語を教えませんか」と誘われ、カンボジア人のカエットさん、ヒムさん夫妻に日本語を教えることに。自宅から車で30分ほど。ほぼ毎週、6年間くらい通ったと思います。子どもが生まれ、家族ぐるみの付き合いになり、親戚の結婚式にも招かれました。

図書館の寄贈 子どもたちの笑顔

 会ではカンボジアに井戸や図書館などを贈る活動をしていて、図書館を作ったときには現地に赴き、若い頃にとった司書の資格を生かして本の分類などを担当しました。カンボジアは内戦で本が焼かれ、貧富の差が大きく、中学校に図書館がありませんでした。子どもたちが本を手に取る笑顔は忘れられません。

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ボランティアで訪れたカンボジアの中学校で校長先生と並ぶ大井ゆき江さん(右)=2007年8月、本人提供

 ボランティアは、誰かのためではなく、自分のためです。究極の自己満足だと思います。「気づいたら20年だった」という感じです。記憶力や体力の急速な衰えに「とうとう来たか」と覚悟しながら、ボランティアも仕事も“生涯現役”がうまくいくように、願うのみです。

 これまで「葬儀はいらない」と考えていたのですが、「自分の葬儀の香典を、カンボジアの図書館に寄付してほしい」と家族に伝えました。友人たちには「香典をたくさん持ってきて!」と話しています。

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