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「見守り」と「相談」で高齢者によりそう  緩やかな〝おせっかい〞まちづくり

UR都市機構の有野団地(神戸市)が進める新たな試み

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2020.12.21

 UR都市機構(本社・横浜市)の有野団地(神戸市)は、約50年前に建設され、75の住棟が建つ大規模団地だ。時代とともにここでも住人の高齢化は進むが、交流イベントの開催や、相談所「なでしこ暮楽部(くらぶ) 有野台」の開設、生活支援アドバイザーの常駐など、高齢者にやさしく、生き生きと暮らせるまちづくりが魅力になっている。

緑も多い有野団地
緑も多い有野団地

つっかけ履きで気軽に相談 どんな悩みも解決策を探す

社会福祉法人済生会支部兵庫県済生会 なでしこ暮楽部 有野台 相談員 河村淳子さん

社会福祉法人   済生会支部兵庫県済生会 なでしこ暮楽部 有野台 相談員 河村淳子さん

 団地の一室に開設された「なでしこ暮楽部 有野台」は、住民は予約なしで利用できる暮らしの相談所だ。ここで相談員をしているのが兵庫県済生会の河村淳子さんだ。
 「済生会は、医療による困窮者救済を基本理念に、高齢者施設や介護サービス事業を展開しています。その中でこの地域に高齢者の方が比較的多いという情報のもと、相談所を2011年に開設しました。当時は認知してもらうことに苦労しました。まずは一軒ずつ団地全戸を回りましたが、一棟でお会いできるのが1、2戸という状況からのスタートです。それでも地域の活動にも積極的に顔を出しながら認知度をあげ、開設から約10年が経った現在、出会った方は累計で5万名を超えるほどになりました」

なでしこ暮楽部有野台

 今では高齢者だけでなく、“よろず相談所”として多種多様の悩みを聞き、必要に応じて適切な機関への取次まで行う。「悩みがあっても、どこに相談したらいいのか分からない人もいます。困った時に“つっかけ履き”で来られる、日常生活によりそう気軽な相談所でありたいと思っています」
 現代は、高齢者を孤独死から救うことも大きな課題だ。なでしこ暮楽部では、「絆サポーター活動」も始めた。「住民による緩やかな見守りで、責任は負わない。例えば向かいの家の雨戸が開かない、お隣の方がちょっと歩行が困難になってきたみたいなどの情報提供をしてもらいます」。絆サポーターは登録制で、認知症サポーター養成研修会も行っている。「認知症の方が住み慣れた地域で暮らしていただくためには、やはり近隣の方の理解と協力は欠かせません」と河村さん。
 これだけ有野団地に根付いているなでしこ暮楽部だが、河村さんはまた全戸訪問も考えている。「世の中には誰かにもっと早く相談していれば、残念な結果にならずに済んだニュースも報じられています。なでしこ暮楽部は、このような方と出会い、解決する方法を一緒に探すことが役割だと思っています」

UR有野団地 手芸サロンの様子
手芸サロンの様子 2019年撮影

 「手芸サロン」や、「カフェありの」も開催し、住民のコミュニケーションづくりにも一役買っている。「手芸サロンでは、神戸市の児童虐待・DVを防止するキャンペーンのシンボルマークであるオレンジリボンとパープルリボンをみなさんに作っていただきました。ボランティア活動を経験できてよかったという感想もいただいています」。カフェも楽しみにしている人が多いという。
 「カフェを開く時に、UR都市機構さんは集会所に対面キッチンを設置してくださいました。カフェでの交流を通じて、新たなつながりができています。今年はコロナ禍で思うように開催はできていません。そのぶん孤立を防ぐためにお電話していますが、おせっかいかもしれませんね(笑)」。河村さんの地道な救済活動はこれからも続いていく。

有野団地に住んで、人生が変わりました

  • 有野団地に住む 伊藤俊雄さん
  • 有野団地に住む 伊藤俊雄さん
     67歳で第二の勤めを辞めてからの3年間は、誰とも話さないしんどい日々でした。もともと一人暮らしでしたが、職場がある時は話し相手に困ることもなく過ごしていたので、まさか自分が“孤独地獄”になるとは思いも寄らなくて……。そこに、なでしこ暮楽部ができて、相談員が訪ねてくれたのがきっかけで、地域福祉センターのボランティアを始めました。うどんを振る舞うイベントでは、ウェーターとしてお盆に六つもどんぶりを載せて運んだりもしましたね(笑)。ボランティア活動には、仲間はいるし、利用者とも顔みしりになって、話し相手がいないどころではなくなって、僕の孤独地獄は解消されました。結局ボランティアは8年間も続けました。今はその縁で週2回のカラオケ同好会に通っています。仲間もできて、歌を覚えるのも楽しい日々です。やはり、外で人と接して話をすると元気というか、エネルギーをいただけていいですね。もうこの年なのでたいしたことはできませんが、もし何か少しでも人様の役に立って喜んでもらえることがあったら、もう何でもしたい気持ちでいます。引っ込み思案な性格でしたが、70歳からいろいろな経験をしたおかげで人生が変わりました。

安心と生きがいを創出し 住みよいまちづくりを推進

UR都市機構 西日本支社 住宅経営部 ウェルフェア推進課 山口正人さん

UR都市機構 西日本支社 住宅経営部 ウェルフェア推進課 山口正人さん

 UR都市機構では、多様な世代が生き生きと暮らし続けられる住まいやまちを目指して、ウェルフェア事業を進めています。その一環として行っているのが、行政や地域の関係者と連携した、団地の地域医療福祉拠点化です。高齢者が住み慣れた地域で安心して暮らすためには、医療や介護事業だけでは支えきれない現実があります。それにURも積極的にお手伝いをしていくことが重要だと考えています。
 ここ有野団地には「生活支援アドバイザー」が常駐しており、なでしこ暮楽部のご協力をいただきながら、高齢者の暮らしをサポートできる体制を整えています。住まいとしては、一部住戸を高齢者向けに手すりの設置や段差を緩和した「健康寿命サポート住宅」に改修しました。住宅以外でも集会所にキッチンを新設し、なでしこ暮楽部が主催する「カフェありの」に利用してもらい、にぎわいが生まれています。

健康寿命サポート住宅4
部屋の段差を緩和し、手すりや浴室ヒーターを設置した「健康寿命サポート住宅」

 “住みよい暮らし”とは、安心できる住まいとともに、生きがいや喜びが生活圏にあるかどうかが非常に大事ではないでしょうか。私たちもハード面とソフト面をうまく連動させながら、より一層皆さんに寄り添えるまちづくりを目指していきたいです。(談)

安否確認と交流の場の創出で高齢者を見守る

  • 生活支援アドバイザー 辻野友香さん
  • 生活支援アドバイザー 辻野友香さん
     生活支援アドバイザーの大きな役割の一つは、週に1度の「あんしんコール」です。登録いただいた方へ定期的に体調などに変わりがないか確認のお電話をしています。また年に3回、高齢の方を含めさまざまな世代の居住者の方々が交流できるようなイベントの開催も行っています。直近では、「感染症予防対策講座」を開きました。コロナ禍で難しい面もありますが、状況を判断しながら高齢の方が交流できる場を創出していきたいです。
    ※URでは、地域医療福祉拠点化に取り組む団地を中心に、生活支援アドバイザーを配置しています。高齢者の方が安心して暮らしつづけられるよう、各種相談対応や電話による安否確認、交流促進のためのイベント等を実施しています。

アンケート
URの取り組みと高齢者の住まいについて、Reライフ読者会議メンバーに聞きました 

ご自身もしくは家族が高齢になった際に住まいに不安を感じることは?

URグラフ

 Reライフ読者会議メンバーに、高齢期の住まいとUR有野団地の取り組みについてアンケートを行った。
 「ご自身もしくは家族が高齢になった際に住まいに不安を感じることは?」との問いでは、「住宅内の設備のバリアフリー化」、「近隣に家族や親族が住んでいない」が不安と答えた人が多かった。
 自由回答では「風呂場の浴槽が入りにくい、家の中に段差が至る所にある」(70代男性)「今は子供が同居しているが、夫婦2人になった時のことを考えると不安がある」(60代男性)など、高齢に合わせた住まい(機能面)と、いざという時に頼りになる家族がいない(精神面)の両面を支えることが重要となりそうだ。

URの取り組みのうち、高齢期の暮らしにおいて必要と感じることは?

URグラフ

 記事を読んでもらい、「URの取り組みのうち、高齢期の暮らしにおいて必要と感じることは?」について聞いたところ、「見守り、定期的な安否確認」「介護福祉や健康医療について相談できる場」が多かった。
 自由回答では、「頼れる子供や親戚がいないので、いつでも相談できる、安否も見守りもしてもらえれば、安心だ。人付き合いは苦手だが、たまにはイベントに参加したい」(60代女性)「周り近所の人との付き合いがないので、機会を提供してもらえるとありがたい」(70代女性)など、地域とのつながりができるイベントなどに興味がある声もあった。

(グラフ出典)UR都市機構×朝日新聞Reライフプロジェクト アンケート
2020年11月17日~12月3日に実施 236人から回答

アンケートに回答した読者会議メンバーの声

中川由美子さん(50代)

 私の住んでいるマンションも高齢者が多くなってきました。戸建てから住み替えをした方などは、地縁が切れてしまい心細いようです。地域の人と知り合えるきっかけにもなるコミュニティーカフェの開催や相談所の設置など、UR有野団地の取り組みはすばらしいと思いました。安否確認にしても、今はいろいろな方法がありますが、やはり信頼できる人にしてもらう方がいいですね。
 特になでしこ暮楽部の相談員が困っている人がいないか、団地の全戸を訪ね歩いたというお話は感動しました。実は、コミュニティーカフェのボランティアに参加しているのですが、ただ開催の貼り紙だけしても人はあまり来ません。やはり一人ひとりへの声掛けが大切です。私もボランティアに誘っていただいた時は、とてもうれしかったことを覚えています。
 高齢者の地域とのつながりの弱さなどを知るにつれて、これはいずれ自分にも降りかかってくる問題だなと感じています。災害時なども、顔見知りになっていれば、助け合うこともできるので、これからも日頃からの地域の支え合いを大切にしたいと思います。

三輪健次さん(60代)

 有野団地に近い地域に住んでいますが、このような取り組みをしていることを初めて知りました。子供が独立して遠くに住んでしまうと、万一何かあってもすぐには駆けつけてもらえません。まだ夫婦二人でいるうちはいいですが、一人になると孤独にもなりやすくなります。
 有野団地のように、相談所が敷地内にあって、しかも相談員が常駐していると、何か悩みがある時に高齢者でもふらっと行きやすいと思います。また、イベントなどを通して住民同士の接点を作ってくれるところに、温かみを感じました。
 とかく高齢者はこもりきりになって地域コミュニティーとの接触を嫌うケースが多いですが、本音は寂しいと思います。つかず離れずスープの冷めない距離の見守りが必要ではないでしょうか。
 以前からURは他業種と組んで新しい試みをしていることは知っていました。住みやすく、借りやすい。そして高齢者ももちろんですが、若い世代も入居しやすい先進的な取り組みをしている企業というイメージがあります。今回のようなURの取り組みは近隣地域の参考にもなるはずなので、もっと知りたいです。

(企画制作:朝日新聞社メディアビジネス局)

UR都市機構の取り組みについてさらに詳しく知りたい方はこちら
https://www.ur-net.go.jp/

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