<連載> 専門家のお悩み相談室

コロナ禍で残業代がゼロに 貯蓄がみるみる減って不安です

ケース3 Cさん(神奈川、54歳男性)の場合

2021.01.27

 新型コロナウイルスの感染拡大で、私たちのお財布事情も先行き不透明に。しかし、ピンチの時こそ、働く世代も年金世代も家計を見直すチャンス。Reライフ読者会議メンバーから寄せられた悩みに、ファイナンシャルプランナー深田晶恵さんがZoomで家計改善のコツをアドバイスしました。

円通貨と船出

新型コロナの影響で勤務先の「働き方改革」が加速

 今回の相談者は、専業主婦の妻と子ども3人を養う神奈川県の会社員Cさん(54歳)。新型コロナウイルスの感染拡大の影響と、勤務先の「働き方改革」で残業ができなくなり、これまで残業代を含めてやりくりしてきた家計が赤字に。「独身時代の貯蓄を切り崩して生活している状況で、みるみる金額が減っています。どうしたらいいでしょうか」と不安を口にしました。

 深田さんが家計管理の方法を尋ねると、Cさんは毎月30万円を妻の口座に振り込んでいるとのこと。ただ、私立中学校に通う長女の学費や住宅ローンはCさんの貯蓄から支払っています。

Cさんの家計簿

 家計収支を見ると、ピアノ、水泳、ダンスといった子どもの習い事に月約13万円かかっていました。深田さんは「生活費が30万円というのは、世帯年収2000万円の水準。このままだと、3年以内に家計が破綻してしまいます。すぐに改善する必要があります」と診断しました。

 「何から手をつけたらいいのか」と悩むCさんに、深田さんは一つずつ具体的な助言をしました。

ステップ1

子どもたちの習い事の費用を細かく書き出し、続けるべきか家族で相談します。

ステップ2

長女の中学校の学費はボーナスでまかなった上で、月々の家計がマイナスにならないように生活費について妻と相談します。

ステップ3

今は働いていない妻に「月10万円働いてほしい」と相談します。働かないと今の生活は続けられないことを伝えましょう。

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Zoomで読者に家計ワンポイントアドバイスをする深田晶恵さん

妻に「働いてほしい」と言えなかった

 毎月、妻の銀行口座に30万円を振り込んでいたことも、家計のピンチを見えにくくしていました。「振り込む金額を例えば10万円に減らすことで、子どもの習い事を見直すきっかけになるでしょう」と深田さん。Cさんは「妻の友だちがみんな仕事を辞めて働いていないのです。私も見えを張っていました」と答えました。

 最後に、深田さんは「家計の実情を全て伝えることが第一歩。将来の教育費のために、トータルで年50万円を貯金できる家計にしていきましょう」と目標を示しました。

<深田晶恵さんの記事>

  • 深田晶恵
  • 深田 晶恵(ふかた・あきえ)

    ファイナンシャルプランナー(CFP・1級FP技能士) (株)生活設計塾クルー取締役

    1967年、北海道生まれ。外資系電機メーカー勤務を経て96年にFP資格を取得。現在は、特定の金融機関に属さない「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けのコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じてマネー情報を発信している。ダイヤモンドオンラインなどでマネーコラムを連載中。著書に『これからの生活どうなる? に備える 記入式 年金生活ビギナーのための家計練習帳』『かんたん年金家計ノート 2022』『まだ間に合う! 50代からの老後のお金のつくり方』など。

    深田晶恵さんのウェブサイトはこちら

  • この連載について / 専門家のお悩み相談室

    「第二の人生」を生きていく上で、誰もが様々な課題に直面します。Reライフ読者会議のメンバーから寄せられた悩みや疑問を皆で共有し、解決のヒントを専門家に教えてもらいます。

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