<連載> いっしょに! きくち体操

きくち体操を基本から学ぼう 最初は手の指の体操から

(いっしょに! きくち体操 1)手の指 体動かす基本、自分のペースで

2021.02.03

 自分のペースで、ゆっくりと丁寧に、頭を使って、他人と比べない――。菊池和子さん(85)が代表を務める、きくち体操の基本的な考え方だ。体を鍛えるのではなく、「育てる」意識を持つことが健康に生きて行く上で大切だという。

菊池和子さん
きくち体操代表の菊池和子さん=藤原伸雄撮影

 連載の初回にあたり、これから体操を始める人は、まず何からすればよいのかを菊池さんに尋ねた。

 「体を動かす基本は手と足の指。特に最初は手の指の体操がいいでしょう」

 指の体操は、菊池さんのクラスでも必ず行われる。手の指の筋肉は腕を通り、胸や背中までつながる、と菊池さん。「上半身を支えているのは『手の指』なんです」

 そこで、「手の指」の体操を、菊池さんに分かりやすく説明してもらった。この体操は、立っても座ってもできる。足の裏を床にビタッとくっつけると足にも刺激がいき、手に力が入りやすくなる。

 ① 両手を前に出し、親指を他の指で包むようにしてしっかり握る(図1)。全ての指先に力を入れ、3秒間、「一本一本の指先に力が入っているか意識して握る」。同時におなかも引っ込めると効果的という。

きくち体操:1-1

 ② 手のひら、指、指先に意識を向けて指を力いっぱいに開く(図2)。これも3秒数える。「等間隔に開いているか目でしっかり見る。手のひらの中心からビシッと開くことが大切です」

きくち体操:1-2

 ③ 全ての指を開いた後、親指で小指の付け根を触り、3秒数える(図3)。続いて、人さし指、中指、薬指、小指の順で、親指の付け根を触り3秒数える(図4,5)。「付け根を触る際、他の指はビシッと開く意識をしましょう」

きくち体操:1-3
きくち体操:1-4
きくち体操:1-5

 ①から③の体操を複数回繰り返す。回数はその日の自分の体調を考えて決める。

 手の指は荷物を持ったり、文字を書いたりするための大切な身体の一部。感覚が鈍ったり、力が衰えたりしないようにすることが大切。テレビを見ながら、音楽を聴きながら、などの「ながら体操」ではなく、指を動かすよう意識する。

 「最初から、全ての体操を完璧にやろうとしなくていい。動かそうとする意識が大切。慣れてきたら回数を増やし、自分のペースで毎日続けましょう」

(構成・藤原伸雄)

(2019年10月16日付け朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

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