<連載> いっしょに! きくち体操

一本一本丁寧に 足の指をよく触ることから始めて

(いっしょに! きくち体操 2)足の指 一本一本ほぐして、グー・パー

2021.02.05

 連載2回目は「足の指」の体操を取り上げます。

 「これからも、ずっとよろしくね」。きくち体操代表の菊池和子さんは自分の足の指に語りかけながら、指を伸ばしたり、曲げたりして、一本一本丁寧に動かしている。

 菊池さんが指導する教室で、必ず行う体操は「足の指」だ。「どんなにお金があっても足は買えない。粗末にしたらダメ。毎日触って、ずっと歩ける足にしましょう」と生徒らに話しかける。

菊池和子さん
生徒らに指導するきくち体操代表の菊池和子さん=2020年10月28日、川崎市、藤原伸雄撮影

 歩くときは「足の指を使って歩く」ことを心がける。足の指が弱ってしまうと、足全体に影響を及ぼし、歩行に支障をきたす心配があるという。

 どのように体操すれば良いか、菊池さんに説明してもらった。体操は床に座って行うが、椅子に座りながらでもいい。

 ① 足の指を持って前後左右に動かす。終わったら反対の足も行う(図1,2)。「指をぐるぐる動かしたり、ひっぱったりしてしっかり触りましょう」

きくち体操2-1
きくち体操2-2

 ② 足首を自分の方に折り曲げた後、手の指でグーをするように、足の指を握る(図3,4)。全ての指先に力を入れて3秒間、「指の付け根の関節からしっかり曲げる」。うまく握れないときは手を使って握る方向に押すと良い。

きくち体操2-3
きくち体操2-4

 ③ 足の指をじゃんけんのパーのように開く(図5)。これも3秒間行う。「指、指先を意識して、指の間を均等に開く」。動かない指は手で伸ばす。指が思い通りに動かせなくても、動かそうとする意識が大切という。

きくち体操2-5

 ①から③の体操を丁寧に複数回繰り返す。回数は十分に動かせたと感じられるまで行う。②③の体操は、お尻の筋肉を真ん中に寄せて、ひざの裏を床に付けながらやるとふくらはぎ、太ももに刺激が伝わり、下半身全体の体操にもなる。

 足の指は立ったり、支えたり、歩いたりするための大切な身体の一部。高齢になり、歩けなくなる人は足の指先が上手に動かせない人が多いという。「指が全く動かない人は、指先をよく触ることから始めて、次第に指を動かせるようにしましょう。無理をせずに、諦めないことが大切です」。

(構成・藤原伸雄)

(2019年11月20日付け朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

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