<連載> 私のReライフ

「赤いシリーズ」で健康を考えるように 秋野暢子さん、百恵さんとの思い出も語る

秋野暢子さんスペシャルインタビュー(中)

2021.03.03

 秋野暢子さんが健康について勉強を始めるきっかけになったのは、テレビドラマの「赤いシリーズ」への出演だったそうです。主演の山口百恵さんとの思い出や、三国連太郎さん、宇津井健さんから学んだことについても語ってくださいました。

秋野暢子さん

大事なのは落とした体重を維持すること

――役作りで無理な減量をされたそうですね。

  「赤い激突」のとき、バレリーナの役で、やせろと言われました。なんで太っている私をキャスティングしたんだ、って思ったのですけど、それはおいといて。とにかく食べなければやせるだろうと、2日に1回くらいしか食べなくて、体を壊してしまいました。これはやり方が間違っていると思い、それからですね。24か25ぐらいから模索が始まり、いわゆるダイエットと言われるいろいろなことをして、いっぱい失敗しました。そういう中で、研究をしていらっしゃる方と出会ったり論文を読んだりして、なるほど、最終的には、自分が消費するカロリーと摂取するカロリーのバランスが一番大事だということに、たどり着きました。

 仕事で急に短時間でやせなくてはいけないときは、いろいろなものを抜いて、いわゆる減量をします。でもダイエットというのは、体重を落とすことではなくて、落とした体重を維持することなんです。無理な落とし方だと絶対続かない。一生続けられるものがダイエットです。栄養のバランスよく、よくかんで、必要なものはしっかり食べる。食物繊維や発酵食品をよく取る。年をとると、たんぱく質をしっかり食べることも大事。いろいろな色があるバランスのいい食卓を作ることが大事ですね。

秋野暢子さん
 

仕事が終わると一緒にお店でお手伝い

――山口百恵さんとは同じシリーズの「赤い運命」でも共演されていますね。思い出はありますか。

  当時は私が19歳で百恵さんが17歳でした。2人とも未成年だったのでお酒は飲まないのですが、渋谷に芸能人、役者が集まる店があって、石原裕次郎さんがいたり、松田優作さんがいたり、勝新太郎さんも太地喜和子さんも(当時の中村)勘九郎ちゃんもいたり、みんな集まっているような所で、私と百恵さんは仕事が終わるといっしょにそこへ行って、皿洗いを手伝ったり、店の大将が作ったものを出したりしていたんですよ。そしたら週刊誌にアルバイトをしているって書かれたのですけれど、バイトではなくて。でも2人でお手伝いしていましたね。

――ドラマでは百恵さんをいじめる役で、嫌がらせもあったとうかがいました。悩んだこともあったそうですが、気持ちをどう切り替えられましたか。

  共演している三国連太郎さんが、「ヒールはヒールをちゃんとやらないとダメなんだよ」と教えてくださったんです。宇津井健さんの役に対する真摯(しんし)な態度や、先輩方の姿勢を拝見しながら、励みにしたり、自分を鼓舞したりということはありましたね。先輩は大事だなと思いました。今、若い人がいっぱい現場にいますけど、見本になれているかなと思います。

秋野暢子さん

宇津井健さんに自分を律することを教わった

 ――若い人の見本になるため気を付けられていることはありますか。

  いただいたお仕事は本当に大事に、大切にするということが一番大事だと思います。あとは現場を大事にするということです。

 宇津井さんはセットに入るときに必ず一礼して入られていました。そして、太る体質だからと、ご飯を召し上がらなかった。お正月に1膳だけ食べるとおっしゃっていました。ドラマの中でご飯を食べるシーンは、大根おろしをご飯代わりにされていた。昔は、今みたいに8K、4Kではなく、フィルムの時代だったので、大根おろしでも分からなかったのでしょう。自分の体づくりのためにトレーニングもしながら我慢をしていらっしゃるのを見て、すごく真面目だと思いましたし、自分を律するということを教えていただきました。

 ――秋野さんもストイックに自分を律しておられるように感じます。

  そうですか? ストイックかどうかは分からないですけど、私は好きでやっているんです。そんな自分が好きなんです。感情も肉体も自分をコントロールできるといいなと思っています。そこは気をつけています。そのほうが気持ちがいいからですね、私がね。運動にしても、食事にしても、睡眠にしても、自分でコントロールしてそれを持続していることが好きなのです。

(聞き手・松崎祐子、撮影・伊藤菜々子)

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  • 秋野暢子
  • 秋野 暢子(あきの・ようこ)

    俳優

    1957年大阪府生まれ。74年デビュー。75年NHK朝のテレビ小説「おはようさん」のヒロインに抜擢される。映画、舞台、バラエティなどに活躍の場を広げ、86年映画「片翼だけの天使」でキネマ旬報主演女優賞受賞。CDやダイエット本を発売したり、イベントやセミナーで講演したり、多方面に活動中。2019年には「ドクター本間の呼吸筋ストレッチ体操 指導士」の資格を取得。近著に「からだの中に風が吹く!  10カウントブレスヨガ」(幻冬舎)。「元祖カープ女子」として、広島東洋カープを応援し続けている。

  • この連載について / 私のReライフ

    第二の人生を自分らしく充実した時間を過ごしている方々をご紹介します。地域ボランティアや趣味の活動、介護や終活、仕事探し、終の住まい選びやリフォーム体験談など、Reライフ読者会議メンバーから届いた活動リポートのほか、第二の人生で新たな挑戦に取り込む著名人にもインタビュー。

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