<連載> いっしょに! きくち体操

壁さえあればどこでも出来る 四十肩や頭痛、耳鳴りなどの改善に

(いっしょに! きくち体操 13)壁を使って全身を育てる 体の後ろを伸ばしてすっきり

2021.03.29

 連載13回目は「壁を使って全身を育てる」体操を取り上げます。壁に手をついて、腕の外側や肩、背中、おしりなど、体の後ろが伸びるのを感じ、血液の流れがよくなるのが実感できる。

きくち体操13
きくち体操の教室で指導する菊池和子さん=平山亜理撮影

 四十肩や頭痛、耳鳴りなどの改善に効果が期待出来るという。きくち体操代表の菊池和子さん(86)は「毎朝起きた時にやると、とてもいい。上手に出来るかどうかは問題ではない。ひじやひざが伸びていないなと、今の自分に気づくのが大切だ。最初から出来なくても大丈夫。出来るところから始めて、よくしていくのが大切です」と話す。

 では、どう動かせばいいのか。具体的な動きを説明してもらった。

 ① 壁に両手をついて目の高さをみる。指は開き、ひじは伸ばす。両足は閉じて、おしりを後ろに引き、胸を床の方に下ろす。おなかを引いて、腰を反らせる。頭は落とさず、背骨の延長線で支える。つま先はそろえ、足の指や足の裏全体でしっかりと立つ。かかとに体重をかけて、足の後ろ側を使う(写真1)。

きくち体操13-1

 ② 足の位置は変えずに、両手を上に上げていく。胸を壁に近づけようと思う。体の前側に意識を向ける。腕とわきの下を壁に近づけ、壁に体重をかける(写真2)。

きくち体操13-2

 ③ 足と壁の間を、少し開けてかかとをそろえて横向きに立つ。右手を上に伸ばして壁につき、頭を反対側に倒して、脇が壁に近づくように、壁においた手を少しずつ上へずらしていく。おしりの筋肉を寄せて、おなかを引く。反対側もやる(写真3)。

きくち体操13-3

 菊池さんは、飛行機に乗った時など、トイレの前の壁などでこの体操をする。乗務員から、何をしているのか尋ねられたら、一緒にやりませんか、と誘うという。パソコンをしたり、スマホをいじったりした後、少しの間、やってみることを勧める。どんな場所でも、壁さえあれば出来て、頭も体もすっきりする。「手のつく位置を調整して、出来るところからやればいい。体が十分に伸びて、響いているなと感じる。積み重ねが大事です」

(構成・平山亜理)

(2020年10月21日付け朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

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