<連載> いっしょに! きくち体操

二の腕がたるむということは…… 筋肉は育て続けることが大事

(いっしょに! きくち体操 15)ひじを持って、二の腕を伸ばす 背中や胸、筋肉育て深い呼吸を

2021.04.12

 連載15回目は「ひじを持って、二の腕を伸ばす」体操を取り上げます。

 二の腕がたるむということは、腕につながっている胴体の筋肉も脂身になっているということ、ときくち体操代表の菊池和子さん(86)は指摘する。

きくち体操15-0
きくち体操の教室で指導する菊池和子さん=平山亜理撮影

 菊池さんは「腕がタルタルでみっともない、と言っている場合ではなく、相当に体が弱って、呼吸筋が弱っていること。腕に力をつければ、深い呼吸が出来るようになる。重い頭もしっかり支えられるようになる」と話す。毎日意識を向けて動かして背中や胸の筋肉を育てることが必要だという。

 どう動かせばいいのか。具体的に説明をしてもらった。

 ① 背筋をまっすぐ伸ばす。肩甲骨を下げ、足の裏を踏みしめて立つ。片手でひじを押さえて二の腕を伸ばし、10くらい数える。腰は反らせない(写真1)。

きくち体操15-1

 ② 反対側も行う。頭を正しい位置に持ち上げる(写真2)。

きくち体操15-2

 ③ 肩幅に立って、目線は斜め上にする。肩甲骨をぐっと下げる。足を踏ん張って体側を伸ばす。10くらい数える。反対側も行う(写真3)。

きくち体操15-3

 正しい姿勢で行えているかを確認するため、鏡を見ながらするのがお勧めだ。10を数えるのが難しければ、5から始めてもいい。時間をかけながら、少しずつやる。

 誰でも筋肉を使わないでいると、様々な動作が出来なくなり、階段を上れなくなったり、転びやすくなったりするが、それは、筋肉を弱らせてしまったからという。寝たきりになると、筋肉を動かす刺激が骨に伝わらなくなり骨密度の低下につながってしまう。

 しっかり動かしたあとは、毛細血管まで、血液の流れが良くなり、肺の動きも活性化する。

 菊池さんは「脂身だけでは歩けない。体操の選手のようにならなくても、自分の体を動かして、最後まできちんと生きられるようにするには、鍛えるのではなく毎日少しずつでも動かして筋肉を育て続けることが大事だ。動くことで、骨も強くなり、脳も活性化する」と話している。

(構成・平山亜理)

(2020年12月16日付け朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

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