<連載> いっしょに! きくち体操

台を使った体操は絶大な効果 美しく力のある姿勢を目指して

(いっしょに! きくち体操 16)イスを使いひざの裏を伸ばす 背中も姿勢も、まっすぐに

2021.04.19

 連載16回目は「イスを使ってひざの裏を伸ばす」体操を取り上げます。ひざが曲がると腰も曲がって猫背になる。体がゆがみ、肺も圧迫されてしまう。

 ひざが伸びれば筋肉を使って体を支えながら歩くことができ、自然に腰が伸びていく、ときくち体操代表の菊池和子さん(86)は指摘する。

きくち体操16
きくち体操の教室で指導する菊池和子さん=平山亜理撮影

 菊池さんは、毎朝起きた時に洗面台に足を乗せ、ひざを伸ばす体操をするという。寝ている間に体が縮んでしまうため、この動きでひざを伸ばして1日を始める。「そうしないと、股関節も動かない。ひざを伸ばした後はおしりの筋肉も伸び、楽に歩ける」と話す。

 では、どうやって伸ばせばいいのか。具体的に説明をしてもらった。

 ① イスに片足をのせ、肩に力を入れず呼吸を楽にして、ひざの後ろ側が少しずつ伸びていくのを感じる。足首は伸ばす。反対側も行う。片足が不安定ならば、片手で支える。数を数えるのではなく、ひざがよく伸びたな、と感じるまで伸ばす(写真1)。

きくち体操16-1

 ② イスに片足を乗せ、足首を手前に折り曲げる。反対側も行う(写真2)。

きくち体操16-2

 ③ イスに片足を乗せ、足首を手前に折り曲げる。ひざの裏を両手で触り、伸びているのを感じながら体を前に倒す(写真3)。

きくち体操16-3

 ひざを伸ばす力がないと、ももの筋肉が弱り、背骨が曲がってくる。前かがみになって尿漏れもしやすくなり、内臓の働きも落ちてしまう。意識しながらひざをまっすぐにすることが、健康を維持するのに不可欠だ。だから、きくち体操の教室に通ってくる生徒にも、「ひざを伸ばして」と繰り返し言う。

 菊池さんは、台を使った体操は「絶大な効果がある」と話す。「ひざが伸びると、背骨も伸び姿勢が良くなり、体幹がしっかりする。ひざがまっすぐになると、美しく力のある姿勢になる。尿漏れも防げます」と話す。

 腰痛や足のむくみ、ひざの痛み、四十肩や肩こりなど様々なことに効果があるという。

(構成・平山亜理)

(2021年1月20日付け朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

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