<読者ブログ>

<連載> 美術館探訪(アート部)

絵画&ドレス めくるめく華やかな世界に引き込まれて

読者会議メンバーが見た「絵画のドレス|ドレスの絵画」

2021.05.20

 華やかな衣装が描かれた絵画と、そうした衣装と同時代の服飾作品を併せて展示する、「絵画のドレス|ドレスの絵画」(2021年2月13日~5月9日、※コロナ禍対応で緊急事態宣言が出されたことに伴い4月24日終了)が東京富士美術館で開催されました。時空を超えたかのような展示を鑑賞した、Reライフプロジェクト読者会議メンバーの感想を紹介します。

読者会議メンバーが訪れた企画展

  • ドレス展トリミングa
  • 「絵画のドレス|ドレスの絵画」
    東京富士美術館

     ファッションをテーマにした日本初の公立美術館・神戸ファッション美術館との全面コラボ企画。東京富士美術館には16世紀以降の絵画、中でも18~20世紀のフランスを中心としたコレクションが充実しています。それらに登場する衣装と同時代の服飾作品が、神戸ファッション美術館から集いました。マネキンが身につけ、靴、帽子、調度品などもそろった新感覚の臨場感。「ロココ」「バッスル」そして「アール・ヌーヴォー」と、様々なスタイルを堪能された皆さんの声をお届けします。

古い歴史の中にいるような雰囲気を堪能

 名画と共に素敵なドレスの鑑賞ができて古い歴史の中にいるような雰囲気を味わいました。ドレスはもちろんですがチェストやライティングビューロー、ドレッサー等のマホガニー調の家具や青銅製の時計が素晴らしく、見入ってしまいました。写真撮影不可でしたので残念です。
 鑑賞される方は、イヤホン持参がお勧めでした。スマホをQRコードにかざすと一つ一つの作品の詳細説明を無料で聞くことができるようになっていました。
(東京都 谷口斉子さん 60代)

同じポーズの絵とマネキン 面白い趣向

 今回の展覧会は、東京富士美術館が当館の収蔵作品と、神戸ファッション美術館から借り受けた、それぞれ同時代のドレス、装飾品、家具などが時代ごとにカテゴライズされた空間に展示されたもので、その二つのモチーフによる横軸に、時代という縦軸が組み込まれている趣向になっており、そのキュレーションに面白さを感じました。映画などでしか見ることのできない、ため息が出るほど豪華なドレスを実際に生で目にすることができた上に、隣にはその質感と雰囲気をより豪華に伝える同時代の画家たちによる作品が展示されていたのでした。
 たとえば、「鏡の前の装い」という絵画の隣にはその絵画になぞらえ同じポーズをとっているドレス姿のマネキンがありましたが、そういった趣向は、自分がまさにその時代に存在していてその景色を目撃しているかのように一瞬錯覚してしまいます。
 そんなふうに、来場者を同時代の中に引きずり込むようなストーリー性をもつ展示を増やしたり、ドレス並みに豪華な雰囲気を醸し出す装飾・照明が展示会場にも工夫されていたり、ドレスの内部を支えるパニエの構造などまた別の角度からのアプローチなどもあったりすれば、より一層深みのある展示になったのではと思いました。
(東京都 加藤美樹子さん 60代)

きらめきと色の洪水 心が弾むばかり

 なんというきらめき。なんという色の洪水! 展示では子供の頃よりあこがれていた「お姫様ドレス」が並んでいて、それはもう心弾むばかり。
 年代順では十六世紀中ごろから始まっていきますが、やはりきらびやかになっていくロココの頃からが楽しいですね。絵画と同時期の衣装を着たマネキンと家具が並べてあり、さらに解説で簡単な歴史背景も書かれているので、産業の成り立ちや戦争が、衣装と家具デザインにもたらした影響などもよくわかります。
 一緒に行った夫は楽しめないかな、と思っていましたが、「映画などでみていたドレスのデザインの変化がひとつながりになって理解できた。面白かった」と言っていました。
(東京都 柴崎貴子さん 60代)

  • この連載について / 美術館探訪(アート部)

    Reライフ読者会議では、登録メンバーを展覧会に招待し、作品を鑑賞した感想を投稿してもらう企画を不定期で開催しています。作品の感じ方は十人十色。アートに正解はありません。そんなアート好きのReライフ世代の感想を集めました。

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