<連載> いっしょに! きくち体操

指の筋肉を意識していますか? 動かすことで冷え性の緩和にも

(いっしょに! きくち体操 19)指とひじ伸ばす 骨密度維持、肺活量のアップも

2021.05.24

 連載19回目は「四つんばいで指とひじを伸ばす体操」を取り上げます。

 日常生活の中で常に動かしているようでいて、実際にはあまり使えていないのが指の筋肉。指の1本1本から前腕へと続く筋肉の束は、ひじや肩を通って背中や胸までつながっている。長時間のデスクワークなどでこの筋肉が凝り固まってしまうと、姿勢が悪くなったり肩がこったりといった悪影響が出てくるという。

きくち体操19
指とひじの伸ばし方を説明する菊池和子さん=武田啓亮撮影

 きくち体操代表の菊池和子さん(87)は「指から背中や胸までつながる筋肉は骨格を支え、血のめぐりにも影響している。この筋肉を動かすことは、骨密度の維持や肺活量のアップにもつながる」と話す。

 具体的な動かし方を説明してもらった。

 ① 四つんばいの状態からひじを外側に回し、指先を自分に向ける。指は真っすぐ伸ばして思い切り開く(写真1)。

きくち体操19-1

 ② 指から手のひら全体で床を押すように、ひじをまっすぐ伸ばす。次におなかを引く力で腹や胸を持ち上げる(写真2)。

きくち体操19-2

 ③ 姿勢を保ちながら、少しでも腰を後ろに引く(写真3)。ここまで行ったらひじを反対側に回して指先を自分に向け、同じ動作を繰り返す。2セットほどやるのが目安だ。

きくち体操19-3

 気を抜くと指が閉じたりひじが曲がっていたり。前腕や二の腕、背中などの筋肉がびりびりと引っ張られるような感覚がしたら成功だ。腰を後ろに引くのが難しい場合は腹と胸を持ち上げるだけでもいい。指先を自分の体に向けられない場合も、無理せず曲がるところまででいいという。

 短時間の実践でも額に汗が浮かび、手のひらが熱くなっているのが分かる。菊池さんは「毛細血管が集中している指先と手のひらの血流が良くなるので、冷え性の緩和にもなる。胸や背中にある肺の周りの筋肉を意識して動かせれば、呼吸が深くなり気持ちも楽になる」と話す。

(構成・武田啓亮)

(2021年4月21日付け朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

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