<連載> いっしょに! きくち体操
歩幅が小さくすり足になっていませんか? 股関節の筋肉を動かそう
(いっしょに! きくち体操 20)足裏を合わせて股関節に力つける けがしにくく、猫背の改善にも
連載20回目は「足の裏を合わせて股関節に力をつける体操」を取り上げます。
毎日よく歩く人でも、あまり意識できていない部分が隠れているのが股関節。今回注目するのは、歩く時の前後の動きで使う筋肉ではなく、脚を左右に開く動きで使う部分だ。

きくち体操代表の菊池和子さん(87)は「股関節が弱ると、加齢と共に歩幅が小さくすり足になってしまい、転倒やけがのもとになる。股関節とその周囲の筋肉をよく動かすことで、しなやかでけがをしにくい身体になる」と話す。
具体的な動かし方を説明してもらった。
① 左右の足の裏と指を押しつけて、座骨の前方に体重をかけるように背筋を伸ばす。ひざをパタパタと上下させる(写真1)。

② 足の形を崩さないように注意しながら、上体を前に倒しながら伸ばす(写真2)。

③ 手を背中側で組み、胸を大きく開きながら背筋を伸ばし、ひざを下げる(写真3)。

これを2~3回繰り返す。かかととお尻の間は拳1個半~2個ほど隙間を空けた方がやりやすい。生地の硬いジーンズなど、股関節の動きを妨げるような服装は避ける。短パンやスパッツなどがおすすめだ。
関節が硬い人は、ひざを上下させたり上体を倒したりするのがつらい場合もあるので、無理の無い範囲で。太ももの付け根がぴんと引っ張られるような感覚がちょうど良い負荷の目安だ。一方、股関節にばかり気を取られると足の裏と指がおざなりに。しっかり左右の足の裏と指を合わせ続けるのがポイントだ。
この体操を繰り返していると、股関節だけでなく背中や肩もなんだか軽くなってきた。菊池さんは「上半身の重みを常に支えているのが股関節。正しい重心を保ちながら動かせるようになると、正しい姿勢も身につく。猫背の改善にもおすすめです」と話す。
(構成・武田啓亮)
(2021年5月19日付け朝日新聞・東京都内版から)
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この連載について / いっしょに! きくち体操
朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。
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