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写すだけなのに難しい写経 ただ黙々と一文字一文字に心を込めて

呉竹「写経具セット」/商品モニター体験レビュー

2021.06.10

 呉竹「写経具セット」を試してみた読者会議メンバーの感想が届きました。神奈川県の奧田広さんは「写経は、自分自身と向き合う大切な時間を与えてくれる貴重な体験」だと言います。

読者会議メンバーがモニターした「写経具セット」

  • 呉竹 写経具セット(紫)
  • 心の安らぎ、精神修養、大願成就、楷書の訓練にも
    写経具セット(紫)
    呉竹

     写経に必要な道具一式がセットに。あわただしい日々の生活の中で、心をこめて丁寧に写経をする時間をつくりませんか?

一文字一文字が仏様 時間がゆっくり流れていた

 私が写経を知ったのは、嫁いだ時に義母が部屋で写経をしているのを見たのが最初でした。お経を筆で写すだけのことだけれど、私にはとても新鮮で興味を持ちました。が、その頃の私は、新しい環境と育児とで日々の生活に追われ、写経なんて程遠い存在でした。今回、たまたま目に留まった写経のモニター記事に応募させていただきました。

写経具セット
届いた写経セット(星れいこさん提供)

 届いた写経具セットはとてもコンパクト。セットの中身は、写経筆、筆ペン、墨、すずり、写経用紙、お手本、罫線(けいせん)入り下敷き、写経のしおりです。箱を開けるととてもいい香りがしました。墨の香りのようです。懐かしい香り。まずは、しおりを熟読しました。写経の心構え、用具の説明、写経の様式について書かれていました。私はお経を書き写すということしか知らなかったので、おかげで写経をする心構えができました。その中で「一文字一文字が仏様であり、自ら仏様を作り上げているという気持ちを持って写経を行じてください」という言葉が心に刻まれました。その気持ちで写経に臨みました。

写経具セット
星れいこさん提供

 まず、墨をすります。墨をする作業は心を落ち着かせてくれますね。日常の時間と、これから写経を行う時間とを分けてくれるような気がします。そして、これから書き写す「般若心経」を声を出して読みました。今から字を書いていくんだなと思いながら読みました。それからお手本を写経用紙の下に入れて筆で書いてみました。写すだけなのにとても難しく、思うように筆が進みません。そんな時はまた墨をするようにして心を落ち着かせてからまた筆を持ちました。

写経具セット
書き上がった写経(星れいこさん提供)

 一文字一文字こんなに丁寧に文字を書いたことがあっただろうか? 全て書き上げると達成感もありましたが、今まで別の世界に入っていたように時間がゆっくり流れていたように思いました。写経具セットはコンパクトですぐ出せて写経がパッと始めやすそうなので、これからも続けていきたいと思いました。
(東京都 星れいこさん 50代)

写経で心が次第に「無」の境地に

 呉竹さんの写経具セットが届きました。恭しく包みを開けてみますと、薄紫色の和紙に彩られた小箱が顔を出しました。古式ゆかしい天平文化をほうふつさせる絵柄です。ふたを開けますと、白檀(びゃくだん)の香りでしょうか、なんとも厳かな沈静の趣です。箱の中身を見て、香りの出どころにようやく気が付きました。墨です。懐かしき幼少期、お習字の時間を思い出しました。すずりに水を数滴たらし、墨をすった記憶がよみがえります。ほかに、写経筆と筆ペンが各1本ずつ入っており、墨をするのが苦手な人にも大変フレンドリーです。

写経具セット
奥田広さん提供

 いざ、筆を持ち、写経用紙に向かいますと、緊張のあまり、手が固まってしまいました。そんなときの助っ人役が、下敷きです。縦書きの写経用紙の下に、横線入りの下書きを置きますと、四角い升目ができますので、緊張感がかなり緩和されました。姿勢を正し、般若心経を一字ずつ、ゆっくりと、ていねいに書いていきますと、心が次第に「無」の境地に入っていくのが実感できます。慌ただしいスケジュールに追われる日々の憂鬱(ゆううつ)が、すーっと抜けていくような、そんな気さえします。書き終えますと、何とも言えない充実感、満足感が生まれ、安らかな優しい気持ちになりました。瞑想(めいそう)やヨガ、座禅など、自己の内面を見つめる術は多くありますが、写経は、あくまで自分自身と向き合う大切な時間を与えてくれる貴重な体験になると思います。字を上手に描く必要などなく、ただ黙々と一字一字に魂を吹き込むように、筆を動かすだけ。写経には初心者、玄人といった境界が存在しないと思いました。

写経具セット
奥田広さん提供

 私事ですが、偶然この写経を書いている早朝に電話が鳴り、病院に入院中の実父が亡くなったと知らせを受けました。虫の知らせでしょうか。極楽へと導いてくださることを信じて、私の直筆の写経を父と共に納棺したいと思います。
(神奈川県 奧田広さん 50代)

優柔不断な自分にビシッと鞭を

 コロナ禍で、キョウ「ヨウ」とキョウ「イク」ところ、何もなしの日々。写経具セットモニターが目についた。何かをするとき、目的がないと挫折する。これまで何度も繰り返してきた。写経をしながら書の練習をすれば長続きするに違いないとすぐ応募した。待望のセットが届き、試しに一枚なぞり書きしてみた。書き順があいまいなものがある、日ごろ使わない漢字もある、運筆もぎこちない、当然うまく書けるはずがない。この際だ、基本からやってみよう。不要不急の我が身、まず般若心経について調べ、整理した。ネットにある写経の説明動画もいくつか視聴した。写経具セットのお手本にはくずし字もあるが、お手本に半紙を重ね、なぞり書きすることで、文字の形、バランス、配字などが容易に練習できる。素晴らしいセットである。当面は、楷書でしっかり書けるように書き順を確かめ、一文字一文字、筆の運びなど毛筆の基本から試している。コロナ禍は当分続く。暑い時期は、家庭菜園すら日中はできない。涼しい部屋で写経に励み、書道のコツを会得していくのも悪くはない。般若心経は格好の題材である。

写経具セット
菅野清一さん提供

 書道を始めるきっかけは、新聞などへ投稿し、ボツにされた川柳を自筆の川柳集としてよみがえらせようと妄想したからだ。これから一年間、写経を継続し、その先に、機械文字ではなく滑らかな毛筆で川柳集を完成させることが目標だ。あの時、「優柔不断な自分に、呉竹の写経具セットがピシッと鞭(むち)を入れてくれたっけ」と思えるように・・・。
(宮城県 菅野清一さん 70代)

 このレビューは、読者会議メンバー限定モニタープレゼント企画の当選者に感想を寄せていただいたものです。

  • この連載について / みんながモニター

    Reライフ読者会議では、話題の商品をプレゼントし、登録メンバーにモニターしてもらう企画を開催しています。実際に使ってみた感想やアイデア、改善点など、暮らしのなかで感じた商品レビューが寄せられました。

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