<連載> いっしょに! きくち体操

知らないうちにスマホ首に? 簡単な体操で首周りの筋肉をほぐそう

(いっしょに! きくち体操 21)首と周りの筋肉を動かす 肩こり・頭痛・目の疲れにも

2021.06.28

 連載21回目は「首と周りの筋肉を動かす体操」を取り上げます。

 後ろを振り返ったり、周囲を見渡したりするとき、首だけでなく身体全体が動いていませんか。もしかしたら、知らないうちに首の周りの筋肉が弱り、凝り固まっているかも。

きくち体操21
教室で体操の手本を見せる菊池和子さん

 きくち体操代表の菊池和子さん(87)は「うつむいて手元ばかりみるせいで『スマホ首』になっている人が多い。首は脳に血液を運ぶ太い血管や、全身へ伸びる神経が通る場所。筋肉が固まって血流が悪くなると、肩こりや頭痛、目の疲れの原因になる」と話す。

 具体的な動かし方を説明してもらった。

 ①ひざを真っすぐ伸ばして立ち、鎖骨のあたりを手で押さえながら首だけを上に向ける。(写真1)

きくち体操21-1

 ②手を頭に置き、姿勢を維持したまま首だけを下に向ける。(写真2)

きくち体操21-2

 ③胸や肩は動かさず、首だけを左右に向ける。(写真3)

きくち体操21-3

 ④頭の上に置いた手を、重しにするイメージで首を左右に傾ける。(写真4)

きくち体操21-4

 ⑤あごを斜め上に引き上げる。(写真5)

きくち体操21-5

 簡単な体操に見えるが、正しい姿勢を保つのは意外と難しい。身体全体を伸ばそうとして上体を反らしたり、腰を曲げたりしてしまうのはNGだ。背筋を伸ばしたまま、ゆっくりと使われている筋肉を感じ取りながら、首だけを動かすのがポイントだという。

 いざやってみると、首を動かそうとして肩まで動いてしまうことも。苦戦しながらも、じっくり5分ほどかけて体操を終えると、頭は軽く、視界もすっきりしたように感じた。

 ただ、繊細な部位なので無理は禁物。痛みが出ない程度、首の筋肉がぴんと伸ばされるように感じるくらいが目安だ。1回の時間は短めでも、毎日、朝昼晩と決まった時間に繰り返してやるのがおすすめだ。

 菊池さんは「ゲームやスマホで遊ぶことが増えたせいか、大人だけでなく子どもたちまで首がカチコチになってしまっている。家族みんなで試してみて」と話した。

(構成・武田啓亮)

(2021年6月16日付け朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

関連記事

あわせて読みたい

おすすめ記事

PAGE TOP