お母さん、産んでくれてありがとう 誕生日にワカメスープ 韓国ドラマの定番ごはん

「ヒゼ先生の無性に食べたくなる!」レシピ(4)

2021.08.27

 「ヒゼ先生の無性に食べたくなる! 韓国ドラマの定番ごはん」(徳間書店)からレシピをお届けする連載の最終回は、数々のドラマでお誕生日に登場するワカメスープです。それからもう一品、サムギョプサルも掲載します。著者で、ソウルで韓国料理教室を主宰しているヒゼ先生に紹介していただきます。

ワカメスープ

 韓国ではお誕生日に欠かせないのがワカメスープです。本では「バイバイ、ママ!」をご紹介していますが、「愛の不時着」でも主人公セリのお誕生日に、セリのいない実家の食卓にワカメスープが出てきていました。

 ワカメは、カルシウムなどのミネラル、ビタミン、ヨウ素、食物繊維など栄養が豊富で、韓国の名産品でもあります。韓国では、妊婦さん、それから出産をした後、お母さんが1週間も、2週間も、ワカメスープを飲み続けます。

 この時期ワカメを買うときは値切ってはいけないと言われます。値段を下げると、赤ちゃんの運も下がるとされるからです。ワカメを袋に入れるときは、折らずに縄で真ん中を結びます。折ると難産になり、縄で結ぶと、赤ちゃんの寿命が長くなると伝わります。祖母から母へ、母から私へと伝わる教えです。

 お誕生日のワカメスープには、産んでくれたお母さんへの感謝が込められています。みんなでワカメスープを食べながら、お母さんにありがとうの気持ちを表すのです。

 作るのはとても簡単ですが、最初にお肉とワカメをごま油で炒めるのがポイントです。香ばしい味になります。イワシのエキスを加えると、さらに深い味になります。

【ワカメスープ】

材料 2人分

乾燥ワカメ           20g 
牛すね肉薄切り         100g  
イワシのエキス         大さじ2
(または、薄口しゅうゆ)
ごま油             大さじ1
水               800㎖ 
塩               小さじ1
(または、和風だし) 

作り方(所要時間20分)
1. 乾燥ワカメは水に戻してから、洗って水気を取っておく。牛肉は一口サイズに切り、イワシのエキス(大さじ1)で味付けしておく。
2. 鍋に1の牛肉を入れ、中火で3分ほど炒めてから、ワカメとごま油を加えて再び炒める。水を入れて、強火にする。
3. 沸騰してきたらアクを取りながら、塩とイワシのエキス(小さじ1〜大さじ1)で味付けをし、10分ほど煮込む。

サムギョプサルは野菜で巻いて豪快にひと口で

 サムギョプサルは、サム=3、ギョプ=層 サル=肉、つまり、豚肉の三枚肉=バラ肉を焼いて食べる料理です。サンチュやエゴマの葉で巻いて、豪快にひと口で食べるのが韓国流です。
 韓国では野菜をとてもよく食べると思います。そして、巻いて食べるのも韓国料理の特徴です。サンチュ、エゴマの葉、レタス。キャベツもさっとゆでて巻くのに使います。お刺し身なども葉っぱに巻いて食べますね。

 サムギョプサルでは、豚肉といっしょにキムチも焼きます。焼いたキムチはすごくおいしい。酸っぱくなった古漬けを使うのをお勧めします。焼くと甘くなるのです。キムチは古くなっても捨てないでくださいね。

 サムギョプサルの締めは、余ったお肉を細かく切って、刻んだキムチと刻みのりで、焼きめしにするとおいしいですよ。

サムギョプサル

【サムギョプサル】

材料 2人分

豚バラ肉           300g
ニンニク           適量
サンチュ           適量
エゴマの葉          適量

【みそダレ】
韓国みそ(または、赤みそ)  大さじ1
ピーナッツバター(無塩)   大さじ1
水あめ(または、はちみつ)  大さじ1
梅エキス           大さじ1
(または、砂糖1/2)

【トッピング】
キムチ、チーズ、生唐辛子

【つけダレ】
ごま油             適量
塩・こしょう          適量

作り方(所要時間20分)
1. 熱したフライパン、またはホットプレートに、豚バラ肉を広げて並べる。
2. 食べやすい大きさに切り、両面に焼き色がつくまで焼く。
3. 途中、5㎜程度の厚さに切ったニンニク、キムチ、チーズも一緒に焼く。
4. 肉から出た余分な油はキッチンペーパーで取り除く(韓国では食パンで吸収させることも)。
5. サンチュやエゴマの葉を広げたら焼きあがった肉、ニンニク、みそダレ、お好みのトッピングをのせて包む。ごま油に塩・こしょうを入れたタレをつけて食べる。

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  • 韓国ドラマの定番ごはん書影サイズ変更
  • ヒゼ先生 (著)
    出版社:徳間書店

     韓国ドラマの世界をより魅力的に彩るのが数々の韓国料理です。食事のシーンが多く登場するので、「食べてみたい」「作ってみたい」と思う方も多いのでは。「愛の不時着」「梨泰院クラス」「知ってるワイフ」など18作品に出てくる料理について、自宅でも作れるようなレシピを掲載しています。韓国料理に欠かせない調味料やお酒に合うおつまみなどもコラムで紹介しています。

  • ヒゼ先生
  • ヒゼ先生(チェ・ヒゼ)

    ダイニングディレクター

    服部栄養専門学校卒業後、韓国・ソウルの淑明女子大学校大学院で伝統食生活文化課程修了。宮廷飲食研究院で伝統飲食文化課程修了。韓国でレストランを経営する傍ら、個人経営レストランのコンサルタントやメニュー開発などに携わる。ソウル・玉水(オッス)にて韓国料理教室「one day cooking class」(日本語可)を運営している。HP:hizesensei.com/Instagram:@hizesensei

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