<連載> 大人女性の賢い下着選び

肌トラブルにもう悩まない 年齢を重ねた肌にやさしいブラジャー

インナーウェアコンサルタント・おぬまともこさんが下着の悩みに答えます (1)

2021.07.16

 年齢とともに体形・体質が変わってきます。バストやヒップの下垂、ぽっこりおなかなど、年を重ねると体形の悩みをもつ大人女性は多いようです。更年期をむかえる頃になると体質が変化し、肌トラブルも多いとか。Reライフ読者会議メンバーから寄せられた下着に関する悩みや疑問に、朝日新聞朝刊「Reライフ」面で「下着で若々しく」を連載した、インナーウェアコンサルタントのおぬまともこさんが答えます。

悩む女性たち

 ブラジャーに求める優先順位は年代によって変わります。20代の頃は「デザイン」や「スタイルアップ」が多く、40代くらいから「肌ざわりがやさしい」「苦しくない」が多くなってきます。年齢とともに体質が変わり着心地に敏感になるようです。着心地の良いブラジャーでスタイルアップ、その願いはかないます。年齢を重ねた肌にやさしいブラジャーが技術進歩によりたくさん開発されているのです。

Q:栃木県の50代女性
「昨年から皮膚が弱くなり、かぶれるようになってきました」

 加齢にともなって皮膚が弱くなってきました。締め付けられるブラのアンダーラインが真っ赤になったりかゆみが出たり。どう対処したら良いのか知りたいです。

A:おぬまさん
「肌に触れる部分にはやさしい綿素材を」

 衣類は天然繊維や化学繊維からできています。天然繊維は、綿や麻などの植物繊維、ウールやシルクなどの動物繊維があります。元々自然界にあるものですね。化学繊維はポリエステル、ナイロン、ポリウレタンなど石油を原料に人工的に作ったものや、原料は天然でも薬品で処理して繊維にしているものなどがあります。

 肌に直接触れる下着は天然繊維の方が肌にやさしいのです。ただし、ウールはチクチク感が気になる、縮む、冬は温かいけど夏は暑い。麻はゴワゴワ感があり肌ざわりが気になる、冬は適さないなどの欠点があります。シルクは夏涼しく、冬温かくと優秀な素材です。シルクのパジャマなどは贅沢(ぜいたく)ですが、「肌ざわりが良く大好き」という声も聞きます。でも高価格、デリケートで変色や引きつりが気になる、洗濯時に気を遣うなど、毎日着用し洗濯する下着には使いにくいのです。その結果、肌にやさしい下着には綿が一番使いやすいというわけです。

化学繊維を下着に使用するには理由があります

 ナイロンやポリエステルなどの化学繊維が混紡されていることが気になる方がいます。確かに綿は肌にやさしいのですが、乾きにくいという欠点があります。蒸れると雑菌が繁殖しやすく匂いの原因にもなるのです。そこで汗対策にはナイロンやポリエステル混などの素材がおすすめです。綿で吸汗、ナイロンやポリエステルで速乾してくれるので蒸れにくいのです。さらに、化学繊維が混紡されていることによって生地が丈夫になり、型崩れしにくいという利点があります。

 また、最近は様々な付加価値がついた下着が増えました。例えば、防臭加工、抗菌加工、接触冷感加工などです。これも化学繊維だからこそ付けられる付加価値なのです。

綿の混用率や綿素材がどこに使われているかをチェックしよう

 「綿混」と表示されていれば肌にやさしいというわけではありません。気を付けたいのが、綿がどこにどれくらい使われているかです。カップ裏のみ綿混ということがあります。アンダーベルトなどの生地が綿混でもストラップは化学繊維のみというブラジャーは多いです。

 ブラジャーはバストラインをキレイにするためのサポート力が必要なので、綿だけでブラジャーを作るのは難しいのです。しかし、最近では化学繊維を外側に使用し「肌に当たるところは綿100%」のブラジャーが開発されています。

 肌触りが気になる方は必ず品質表示をチェックしましょう。綿や化学繊維の混用率が分かります。肌トラブルが起きやすい方は綿の混用率が高いものを選ぶとよいでしょう。

Reライフ編集部で試してみました

 おぬまさんに「肌に当たるところは綿100%」というブラジャーについて詳しくお聞きしたところ、商品例としてグンゼの「Fitte(フィッテ)オーガニックコットンシリーズ」を教えてもらいました。さっそくReライフ編集部で着心地を試してみました。

 試着したのは、Fitteノンワイヤーブラジャーの不織布カップタイプ。このブラジャーは、縫い糸や金具、プリント部分を除き、肌に当たる部分はすべて綿100%。しかも、洗濯タグが付いていません。洗濯絵表示が転写プリントになっており、肌への刺激によるトラブルに悩む更年世代の女性にはうれしいアイデアです。

 グンゼの広報担当者は「肌にふれる内側には綿がくるように工夫したオリジナル素材を開発しました。更年期で肌が敏感になってきたという女性に限らず、肌悩みのある方にぜひ試していただきたいです」といいます。

グンゼフィッテ
Fitteオーガニックコットンシリーズの2タイプをご紹介。左)モールドカップタイプはストラップの長さが調節できます。右)不織布カップタイプはバストをしっかりホールドしてくれます

 アンダーバストの部分にゴムを使用していないため、自然にフィットしてくれ、締め付けも気になりません。サイドも幅が広く、しっかり包み込んでくれます。余ったお肉が段になってしまう悩みも解消。汗をかいてもカップの中が蒸れることもなく快適でした。薄着でシルエットが出やすい季節に着用したいブラジャーです。

取材協力/グンゼ株式会社

  • おぬまともこ
  • おぬま ともこ(おぬま・ともこ)

    インナーウエアコンサルタント

    大手下着メーカーにて、インナーウェアのインストラクターとして幅広い年齢層の女性へのアドバイスを経験。 退職後、株式会社レイクレットを設立し、新聞や雑誌のインナーウエア特集企画、TVでの下着の紹介をしている。NHK「あさイチ」やラジオにも出演するなど活躍中。著書には「40代からの健康になる下着活用術」(旬報社)、「10歳若返るインナーの魔法! 」(さくら舎)がある。

  • この連載について / 大人女性の賢い下着選び

    女性は年齢とともに肉質がやわらかくなります。若い頃と同じ下着では、肉がはみ出したり、背中やおなかに段差が出来たりして、着心地が悪くなるのは当然。高価なものを買う必要はありません。正しい知識を持ち、自分に合った商品を選ぶ目を養いましょう。

関連記事

あわせて読みたい

おすすめ記事

PAGE TOP