ビブリオバトルをオンラインで開催 同世代からの推薦コメントに共感

6月に開催したオンライン書評合戦「ビブリオバトル」動画を公開

2021.07.13

 朝日新聞Reライフプロジェクトは6月、オンラインイベント「Reライフ・ビブリオバトル」をライブ配信しました。朝日新聞社の本の情報サイト「好書好日」の加藤修編集長をゲストに迎え、6名の読者会議メンバーがそれぞれの推薦本を紹介しました。

 ビブリオバトルとは、登壇者が1人ずつおすすめの本を5分間プレゼンテーションし、最後に発表者も含め、視聴者全員の投票で「いちばん読みたい本(チャンプ本)」を決定する書評合戦です。

 今回のイベントは「Reライフ文学賞」の創設を記念して開催。ビブリオバトルのテーマは、Reライフ文学賞と同じ、「第二の人生に巻き起こる家族の物語」でした。視聴した方からは「本のジャンルが多彩でとても楽しめた」「こちらもReライフ世代なので非常に共感した」「読書の世界が広がりました」といった声がアンケートで寄せられました。

 オンライン・ビブリオバトルは6月5日、朝日新聞東京本社で収録し、Zoomで生配信しました。本への愛と情熱のこもったビブリオバトルをぜひご覧ください。(視聴時間は約60分)

発表された6冊の本
テーマは「第二の人生に巻き起こる家族の物語」

(発表順)

  • 姑の遺品整理は、迷惑です
  • 姑(しゅうとめ)の遺品整理は、迷惑です
    (著者)垣谷美雨
    (出版)双葉社

    埼玉県 斎藤厚子さん 60代
    遺品整理は面倒だと思っていませんか? 私はこの本の主人公・望登子(もとこ)さんを通して自分の姿を客観的に見ることができ、前に進む勇気をもらえました。私たちは親の片付けに加え、自分の片付けもしなければならない大変な世代です。どうか片付けのヒントを見つけに望登子さんに会いに来てください。

  • 窓の下の天の川
  • 窓の下の天の川
    (著者)干刈あがた
    (出版)新潮社 ※版元品切れ

    東京都 大月章弘さん 60代
    主人公はシングルマザーの女性。胸のしこりに悩まされ、逡巡(しゅんじゅん)した揚げ句、病院を受診。精密検査の結果、がんではなくて安心するといったあらすじ。その中で、ひとりの人間として何を願い、何を求め、何を断念して、女性として自立していったか、という心理が身につまされる切実さで描かれています。

  • 幸せなひとりぼっち
  • 幸せなひとりぼっち
    (著者)フレドリック・バックマン
    (翻訳)坂本 あおい
    (出版)早川書房

    東京都・藤田さなえさん
    スウェーデンの小説です。主人公は59歳の孤独な男性。突然解雇されたことで、社会から必要とされなくなったと感じ、何度も自殺を試みますが、ことごとく失敗。隣人とのふれあいにより「家族」とは何か? を考えるように。家族とは最初からあるものではなく、作るものだということを教えてくれます。

  • ふまんがあります
  • ふまんがあります
    (著者)ヨシタケシンスケ
    (出版)PHP研究所

    大阪府・松下隼司さん
    私も「ふまん」があります。この絵本の主人公は怒っている女の子。毎日小さな不満があふれているところは、自分と同じ。主人公がお父さんに丸め込まれてしまうのも同じです。大人になっても感じる理不尽さ。そうした家族や仕事に対する「ふまん」を解決してくれました。大人の方にもおすすめの絵本です。

  • 結婚失格
  • 結婚失格
    (著者)枡野浩一
    (出版)講談社

    東京都・西松真鈴さん
    歌人の枡野浩一氏がご自身の離婚劇を赤裸々に描かれた本です。主人公は妻に家を追い出されたAV監督・速水。息子との面会すら出来ない。事態はやがて離婚調停にまで発展してしまう。私が涙腺にきた読みどころは、最愛の息子に会いたいと思いを募らせる速水の姿です。本に掲載されている枡野氏の短歌も秀逸です。

  • 人情裏長屋
  • 人情裏長屋 おもかげ抄
    (著者)山本周五郎
    (出版)新潮社

    大阪府・竹田隆一さん
    主人公はひとりの浪人。妻が病に伏し、家事にいそしむ日常が描かれますが、実は妻は3年前に他界。妻の死を受け入れられず、幻想にとらわれていたのです。ある日、知り合った老武士の娘が妻にうり二つ。人生が明るい未来へと転び出します。このドラマチックな展開を30ページほどの短編で描いた作家に感服しました。

 投票の結果、埼玉県の斎藤厚子さんが推薦した「姑の遺品整理は、迷惑です」がチャンプ本に選ばれました。斎藤さんは「初めてビブリオバトルに参加するにあたって、ビブリオバトルについての本を読み、『人を通して本を知る、本を通して人を知る』というコンセプトに共感しました。他の方々が紹介された本も、とても魅力的でした。こんな機会をいただけて感謝の言葉もありません」と喜びにあふれた表情で話しました。

 「好書好日」の加藤編集長は「みなさんの発表を聞き、それぞれに生きてきた時代と人生が本にリンクしているんだなと感じました。すごく面白かったです。とても刺激をうけました」と所感を述べ、イベントを締めくくりました。

  • Reライフ文学賞ロゴ
  • Reライフプロジェクトは文芸社とともに「家族のかたち~第二の人生の物語~」をテーマにした小説・ノンフィクションの投稿コンテスト「Reライフ文学賞」を創設し、6月6日(日)より作品を募集しています。多様化が進む現代、家族のかたちもまた変化しています。本賞ではそんな家族とともに、人生後半戦を懸命に生きる人たちの奮闘記を通じて、生きる喜びを自らの筆で描き、発信していける場を提供したいと考えています。特別選考委員に内館牧子さんを迎え、大賞作品は書籍化し全国発売を予定しています。詳しくはこちら(https://www.asahi.com/relife/award)

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