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<連載> ひとことブックレビュー

「同感」ではなく「共感」をする 人の話を聞くと疲れてしまう人に役立つアドバイス

『「聞き上手さん」の「しんどい」がなくなる本』を読んで/連載・ひとことブックレビュー

2021.07.29

 読者会議メンバーからブックレビューを募る企画に、『「聞き上手さん」の「しんどい」がなくなる本』を読んだ感想が届きました。人の話を聞くと疲れてしまう、というときに役立つ数々のアドバイスがあり、「タヌキくん」「リスくん」の漫画で楽しく読み通すことが出来たそうです。

  • 『聞き上手さん』の「しんどい」がなくなる本書影
  • 『聞き上手さん』の「しんどい」がなくなる本
    自分も相手も嫌いにならない話の聞き方
    大野萌子(著)
    出版社:ナツメ社

     相手のことを思いやる気持ちが強い「聞き上手さん」は、親身に聞いてあげたり、一生懸命アドバイスしてあげたりして、しんどい思いをしがちです。話を聞くときに、無理をしたり、頑張ったりする必要はないんです。悩みやグチ、マウンティングなど、どんな話を聞いても疲れなくなるコツを、ゆるいマンガとともに紹介。ちょっと聞き方を変えるだけで、人間関係がラクになります。

これからは楽しみながら話を聞くことが出来る気がしました

 いつも聞き役にまわる人々には、とても心に響く本です。街で会うおしゃべりな友人の相談事、隙間無く自分のことしか話さない同僚などとの会話はとても疲れます。この本を読むと、これからは楽しみながら話を聞くことが出来る気がしました。
 聞くときに疲れる場合の基本的な解決方法が最初に述べられています。いつも聞くときには身構えてしまいがち。そんな時に肩から力を抜く方法と、その結果話の理解も深まるとの内容です。
 次章では「同感」ではなく「共感」が疲れない最適な方法であること。第3章では「受容」の解釈とそれが相手との関係性もさらに良くなる力が備わっているとは新鮮でした。第4章から最終章にかけては、具体的な日常のモデルケースに対する論拠が述べてあります。
 なお、各章の導入部分には「タヌキくん」「リスくん」の漫画が載っていて、楽しく、やさしく誰でも読み通すことが出来る本だと思いました。
(東京都 岩崎均さん 70代)

そうか、次は私が誰かに話を聞いてもらう番

 わたしは「聞き上手さん」でも、「聞き出し上手さん」でもない。だが、人と会って話をした後、どっと疲れを感じる。それは、一体なぜなのか? そこのところが、心の底から知りたくて本書を手にした。
 読み進めていく上で、話を聞く姿勢として大切なのが、「同感するのではなく〈共感〉する」ということであるという。なぜならば、人は他者に話を聞いてもらうだけで心の荷が軽くなるらしい。その相手として、たまたま私がいたにすぎず、せっかく「私に」話をしてくれたのだから、何かアドバイスをしようと画策する時ほど、人の話を聞いていない……。
 と、ここまで読んで、今度はドッと汗が出た(笑)。とはいえ、依然として人の話を客観的に聞く努力をしても、しんどい感はある。それは自分自身が誰かに話をして聞いてもらいたい信号であって、自分自身を見つめる機会なのである。そうか、次は私が誰かに話を聞いてもらう番!なのだ。
(茨城県 柳井百合さん 50代)

相手が安心して話すことが出来る存在でありたい

  私は小・中学校で、子供たちの相談相手になる仕事をしています。仕事が終わってもうまく切り替えができず、相談相手のことが頭から離れないことがあり、悩んでいました。
 「聞き疲れタイプ別診断」によると、私は繊細で敏感なタイプに当たり、相手の怒りや悲しみをダイレクトにキャッチしてダメージを受けてしまう傾向にあることがわかりました。聞き疲れしないためには、主語が私である「同感」ではなく、主語があなたである「共感」をすること、「あなたは~なのね」と相手の気持ちをそのまま受け止めること、人ごととして聞くことで自分も疲れず相手も受け入れてくれたと感じることがわかりました。私は同感のほうに意識がいっていたように思います。
 これからは「あなたはあなた、わたしはわたし」の言葉を意識して、そのままを受けとめて共感し、相手が安心して話すことが出来る存在でありたいと思います。
(神奈川県 廣仲晴美さん 50代)

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