<連載> 大人女性の賢い下着選び

ヒップアップしたいと悩む大人女性に 「オトナショーツ」の選び方

インナーウェアコンサルタント・おぬまともこさんが下着の悩みに答えます (6)

2021.10.18

 読者からのアンケートでは「ヒップ、腰回りが気になる」「ヒップアップしたい」「ショーツの食い込みが気になる」「パンツをはいたときに下着の線が出るのもいや」など、体形が変わりやすい50代女性の方々から様々なお悩みが寄せられました。朝日新聞朝刊「Reライフ」面で「下着で若々しく」を連載した、インナーウェアコンサルタントのおぬまともこさんに、オトナ女性のショーツ選びについてうかがいました。

ショッピングを楽しむ中高年女性

Q:神奈川県の50代女性からの質問
「下着でヒップアップすることはできますか? お尻にジャストフィットする下着がなかなか見つかりません」

 50歳を過ぎても下着でヒップアップすることはできますか? お尻にジャストフィットする下着がなかなか見つかりません。特にショーツは試着ができないので、サイズとデザイン、書いてある機能性で選ぶのですが、満足するものには出会わないのです。

A:おぬまさん
「ガードルの下にはくショーツを見直しましょう」

 ヒップアップしたい女性の多くはまずガードルを選びます。ですが、下にはくショーツが小さいと、ガードルの中でショーツからはみ出た段々のお肉がガードルのパワーで固定されてしまうかもしれません。ヒップアップしたいと思っても逆効果になりかねないのです。ヒップラインを考えるならショーツをはかずにガードルをはくのが効果的です。最近ではマチが綿素材で一枚ばきができるものがありますが、ガードルを直接肌に身につけることに抵抗があるという声を聞きます。そこで、ヒップアップしたいと考えるなら、まずショーツを見直してみましょう。

大人のヒップは縦長のピーマン型

 年齢を重ねるとヒップの形は変わります。下垂して縦長になるのです。若いときはピーチ型ですがピーマン型になるのですね。縦長のヒップは小さいショーツでは包み込めません。さらにお肉が柔らかいと食い込みやすく、段差がついてアウターにも響いてしまうのです。

はきこみ丈が深くヒップを包み込むショーツ

 各下着メーカーには何年もデザインを変えずに販売している人気の定番ショーツがあります。多くはヒップとおなかを包み込み、お肉の段差がつきにくいシンプルなデザインのもの。特にオトナ女性のリピーターが多いそうです。共通の特徴は、おへそあたりまでのはきこみ丈と綿混素材。ピーマン型のヒップを気持ちよく包み込むタイプのショーツがやはり着心地がよいということですね。しかも、段差ができにくいのでガードルの下にはくのにピッタリなのです。

 どのショーツも見た目は似ていますが、少しの差で着心地は違います。より着心地の良いショーツのポイントを見てみましょう。

 下垂したヒップを包み込むにはたっぷりの生地が必要です。ショーツのヒップラインがまるく包み込むような形になっているものを選びましょう。

 ウエストと足口にゴムがあります。最近では切りっぱなしでほつれない生地が開発されていますが、足口はゴムがあることでヒップのお肉をせき止め、太ももに流れないようにしてくれるというメリットもあります。ウエストまわり、足口の素材は柔らかく、ある程度幅があり、厚さは薄いものを選びましょう。食い込みにくく、ごろつきにくくなります。

 マチの幅も細すぎると動くたびに食い込みが気になります。ちょっと幅広の方が安定して過ごせるようです。

 また、肌ざわりを考えできるだけ縫い目が少ないものを選びましょう。脇縫いがないショーツも多くみられます。

素材は綿+ポリウレタンでスッキリライン

 このように考えると、「着心地はいいけどおしゃれじゃない、ぽってりしたショーツ? 」と思いますよね。そこで素材を見てみましょう。品質表示を見て、綿の他にポリウレタンという素材が入っているものを選びましょう。ポリウレタンが入っている生地はフィット感がありヨレにくいのです。ガードルの下でもスッキリ着用できますね。

 また、見た目がおしゃれじゃないと感じる方は、表地がキラキラしたナイロンやポリエステル、肌に当たる裏地は綿というリバーシブル生地でつくられたショーツもあります。見た目がキレイという他にすべりがよいというメリットもあります。

 ヒップがはみ出さず、生地がヨレずにスッキリと着用できるショーツが、着心地がよく、ガードル着用時にヒップアップしてくれるということですね。

Reライフ編集部で試してみました

 おぬまさんにオトナ女性向けのショーツの商品例をお聞きし、シャルレの定番ショーツ「お尻すっぽりデイリーショーツ」を教えてもらいました。さっそくReライフ編集部で着心地を試してみました。

 「お尻すっぽりデイリーショーツ」の特徴は立体設計。おへそまですっぽりと包み込まれる安心感がありました。ショーツの足口を見ると、前寄りについています。ペタンと平らに置いた時と宙に浮かせて立体的に広げてみた時の差に「なるほど」と納得。体の構造に合わせて設計されているのですね。歩く際の足さばきがラクで、足の付け根に圧迫感がありません。

シャルレ ショーツ
シャルレの「お尻すっぽりデイリーショーツ」はヒップをすっぽり包み込む心地よさ。3枚組で販売しています

 そして、脇縫いがないことにも驚き。シャルレの商品開発担当者は「丸編み仕様なので脇縫いがありません。筒状の生地を裁断して縫製しています」と教えてくれました。お肉が柔らかくなってきたReライフ世代の女性たちからは「縫い目が気になるようになった」という声が多くあがります。縫い目がないということは、体へのフィット感が増すだけでなく、肌に下着の跡がつきにくく、違和感を感じる、かゆみが出るなどの悩みが軽減されるかも、と期待がふくらみます。生地は綿混で肌ざわりもよく、伸びの良さもうれしいポイント。食い込みに悩まされずにすみそうです。

 また、マチ幅が広いのも特徴の一つ。出産を経験するなど加齢により恥骨部が変化していく大人女性の体形に合わせ、安定感をもたせているとのこと。「お尻すっぽりデイリーショーツ」は1977年に発売されてから多くの女性たちから支持され、進化しながら40年近く売れ続けている定番商品だそう。大人女性に寄りそったショーツなのですね。

取材協力/株式会社シャルレ

  • おぬまともこ
  • おぬま ともこ(おぬま・ともこ)

    インナーウエアコンサルタント

    大手下着メーカーにて、インナーウェアのインストラクターとして幅広い年齢層の女性へのアドバイスを経験。 退職後、株式会社レイクレットを設立し、新聞や雑誌のインナーウエア特集企画、TVでの下着の紹介をしている。NHK「あさイチ」やラジオにも出演するなど活躍中。著書には「40代からの健康になる下着活用術」(旬報社)、「10歳若返るインナーの魔法! 」(さくら舎)がある。

  • この連載について / 大人女性の賢い下着選び

    女性は年齢とともに肉質がやわらかくなります。若い頃と同じ下着では、肉がはみ出したり、背中やおなかに段差が出来たりして、着心地が悪くなるのは当然。高価なものを買う必要はありません。正しい知識を持ち、自分に合った商品を選ぶ目を養いましょう。

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