<連載> 大人女性の賢い下着選び

年を重ねてもおしゃれなブラが欲しい あきらめない下着選びのコツ

インナーウェアコンサルタント・おぬまともこさんが下着の悩みに答えます (4)

2021.09.17

 若い頃のようなかわいいデザインの下着を身につけるのは抵抗があるが、「おばさん下着」は年齢に屈したようでイヤ。とはいえ、20代向けの下着は体に合わなくなった、と嘆く女性たちは多いようです。複雑な心理を抱えた読者からの相談に、朝日新聞朝刊「Reライフ」面で「下着で若々しく」を連載した、インナーウェアコンサルタントのおぬまともこさんが答えました。

ショッピングをする女性たち

Q:神奈川県の50代女性からの質問
「かわいいデザインの下着は若い人向けのものばかり。どうしたら? 」

 年を重ねても、かわいいデザインの下着がいいなと思うのですが、若い人向けのものは合わなくなってきている気がします。どこでどのような下着を買えばいいのかわかりません。

A:おぬまさん
「最近では40~50代以上向けのブランドから、おしゃれなデザインの下着が登場しています」

 年齢と共に体形や体質が変わるのは仕方がないこと。でも、おしゃれなデザインの下着をあきらめたくはない・・・。その気持ち、わかります。女性にとって下着は体を守りスタイルアップするだけではありません。デザインが素敵なおしゃれな下着を着ると、それだけで特別な一日に思えて元気になります。表情も変わり、周りにも良い印象を与えることができるほどです。いくつになっても気に入ったデザインの下着を着ることは女性の心にとって大切なことなのですね。

 でも、デザインだけで選ぶと「肌ざわりが気になる」「バストラインがキレイにならない」などが理由で、仕方なくおしゃれなデザインを諦め、着心地がラクな下着を選んでいるのではないでしょうか。

 確かに以前は、お店で「ラクにバストをキレイにしたい」と言えばノンワイヤでフルカップのブラジャーをすすめられました。「肌触りが気になる」と言えば、綿混素材のベージュや薄いピンクのブラジャー。でも、最近は、バストが柔らかくなり、肌触りが気になってきた私たちの世代にも満足できるおしゃれなブラジャーが登場しているのです。

年齢を重ねた女性の理想スタイルとは?

 まず、ブラジャーに求めることは年齢によって違います。あるアンケートによると、20~30代では「盛りたい」、50代ぐらいになると「スッキリさせたい」が多いそうです。理想体形はボン・キュッ・ボン、バスト、ウエスト、ヒップのメリハリ体形をイメージしますが、50代女性は20代と同じ体形を望んでいるわけではないのです。

 脂肪がついて肉質がやわらかくなると、無理に締めてバストアップしても段差がつき、かえってふくよかに見えます。スッキリしたバストとは、脇や背中に段差のない、なめらかなラインのことですね。バストを盛るのではなくスッキリ見せるなめらかラインを目指して下着選びしてみませんか? 具体的には無理にバストを寄せず、また、アンダーベルトはやさしく、締め付けない。そんな「ほどほど補整」のブラジャーを選んでみましょう。

ワイヤのあるブラを毛嫌いしないで

 肌触りが敏感になるとノンワイヤのブラを着ける女性が増えます。でもワイヤのあるブラにはおしゃれなものが多く、また、補正力を考えるとバストを寄せたり上げたりするためにワイヤの力は大きいのです。ワイヤのあるブラでも、素材に徹底的にこだわって、やさしい着け心地にしているブラジャーはあります。生地、レースだけではなく、ワイヤやストラップなど、素材にこだわって選ぶと、ワイヤのあるブラも心地よく着けられますよ。

 着心地がやさしいブラジャーでも、動くとカップからバストが流れてカパカパする・・・というお悩みを聞きます。その場合、カップが合っていないのかもしれません。ブラジャーを着けるときに、下を向いてバストを垂直にカップに入れ、すくい取るイメージで着けてみてください。その時にカップにきちんと入るブラジャーを選びましょう。

ブラジャーの簡単なつけ方

年代に合わせてブラジャーのカップを変えているブランドも

 20~30代向けのカップは寄せることを考えてカップを深くつくり、40~50代向けはカップを浅くつくるなど、対象年代によってカップの形を変えているブランドもあります。同じようなデザインで、同じサイズのブラジャーでも、ブランドが違えば着け心地が変わります。実は私も50代ですが、20~30代向けのブランドのものより、40~50代向けのブランドのブラジャーの方が気持ちよくラクに着けることができます。よくよく比べてみると、脇部分の高さやパワーが違うことに驚いたことも。若い人向けのブラジャーは「盛る」ことを考えてつくられているからなのですね。ご自身の年代向けのブランドからブラジャーを選ぶのも効果的な方法です。

Reライフ編集部で試してみました

 おぬまさんに大人女性向けにおしゃれなデザインの下着を展開しているブランドをお聞きすると、トリンプの「フロラーレ バイ トリンプ」を挙げてくれました。フロラーレ バイ トリンプは年齢を重ねた女性のためのブランドだそう。さっそくReライフ編集部で着心地を試してみました。

 ブラジャーを手にとってみると、アンダーベルトが柔らかく、脇の部分の生地は伸縮性がありました。着用してみるとワイヤも柔らかい。バストのラインにフィットし、すっぽりとバストが包み込まれるような感覚です。一日中、着けていても浮いたりずれたりせず、不快な食い込みもありませんでした。

 トリンプの広報担当者に話を聞くと、大人の女性の身体の変化を考えて、肌ざわりがやわらかく、着け心地が良いことを第一に考えて素材選びを心がけているとのこと。着用している最中にブラジャーが浮く、食い込むなどのストレスがなく着用できるようにカップ、ストラップはもちろんのこと、使用する糸やレースにまでこだわるなど、随所に工夫が施され、大人女性への心づかいが感じられます。

フロラーレ バイ トリンプ
トリンプ「フロラーレ バイ トリンプ」は大人の女性を美しくみせる下着ブランド。左)8月発売 中)10月下旬発売予定 右)11月発売予定

 仕立ての良さだけでなく、「花」をモチーフに、レースをふんだんに使った女性らしいデザインがフロラーレ バイ トリンプの特徴。トリンプの広報担当者は「年を重ねたからといって、肌色のフルカップブラジャーをつける時代ではありません。自分のために、気持ちを高めてくれる下着を選んで欲しい」といいます。女性のバストは、日によって微妙に大きさが変わったりしますよね。そんな場合に備え、カップ部分にはパットを入れられるような工夫もありました。心くばりが行き届いていますね。

取材協力/トリンプ・インターナショナル・ジャパン

  • おぬまともこ
  • おぬま ともこ(おぬま・ともこ)

    インナーウエアコンサルタント

    大手下着メーカーにて、インナーウェアのインストラクターとして幅広い年齢層の女性へのアドバイスを経験。 退職後、株式会社レイクレットを設立し、新聞や雑誌のインナーウエア特集企画、TVでの下着の紹介をしている。NHK「あさイチ」やラジオにも出演するなど活躍中。著書には「40 代からの健康になる下着活用術」(旬報社)、「10 歳若返るインナーの魔法!」(さくら舎)がある。

  • この連載について / 大人女性の賢い下着選び

    女性は年齢とともに肉質がやわらかくなります。若い頃と同じ下着では、肉がはみ出したり、背中やおなかに段差が出来たりして、着心地が悪くなるのは当然。高価なものを買う必要はありません。正しい知識を持ち、自分に合った商品を選ぶ目を養いましょう。

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