<読者ブログ>

<連載> ひとことブックレビュー

「撃つ」文章術は刺激的 良い文章を書いてほしいという思いが迫ってくる

「 三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾」を読んで/連載・ひとことブックレビュー

2021.09.02

 読者会議メンバーからブックレビューを募る企画に、「三行で撃つ 〈善く、生きる〉ための文章塾」を読んだ感想が届きました。これまでの考え方をくつがえすような文章術に、大いなる刺激を受けたようです。

読者会議メンバーが読んだ本

  • 三行で撃つ書影サイズ変更
  • 近藤康太郎(著)
    出版社:CCCメディアハウス

     朝日新聞の名物記者、近藤康太郎編集委員による文章術の実用書です。つかみ(冒頭)の三行、常套句(じょうとうく)は禁じ手である理由、起承転結、一人称、文体、リズム、グルーヴといった技術や心得を25章にわたって紹介しています。文章を書く方法論にとどまらず、書く意味を問い続けます。なぜそう書くのかは自己の変容につながると説き、文章を書くことは生きることだと言います。

コロナの時代〈善く、生きるため〉にいかしたい

 応募した「マンスリープレゼント/5月のおすすめ本」に思いがけなく当選し、息苦しいコロナ禍の日々、随分気持ちを明るくしていただきました。ありがとうございます。
 近藤康太郎さんの文章は朝日新聞に時々掲載される「アロハで田植えしてみました」「アロハで猟師してみました」をいつも楽しみに拝読しています。これまで何冊かの文章読本を読みましたが、あまり身についているとはいいがたいです。近藤さんの「三行で」しかも鴨(かも)を猟するように「撃つ」文章術の姿勢は刺激的でした。読書することはもちろんのこと、映画を見る、落語を聞くことなどあらゆるものが文章を書く上で大切であることを再認識させられました。
 いま、コロナ禍の時代であればなお一層のこと〈善く、生きるため〉に、著者が撃ち続けてくれた弾のいくらかでも、これから先、文章を書く上で生かしていきたいと思います。学ぶことの多々あったことに感謝します。
(兵庫県 竹原茂雄さん 80代)

文章に対する考え方が一回転するかもしれません

 これを読んで私に何が書けるだろうか? すくんでしまいそうだ。でも読み進めると、良い文章を書かせたい思いが迫ってくる。せめてこの本の作法に沿った文章を書きたいと思って書いた。
 まず驚いたのは、響く文章は説明しない、とあることだ。ところで、私は最近俳句を作り始めていて、通信で勉強中なのである。「季語をもっと信じなさい」と言われている。俳句には季語というものがあるのだから、説明文にしてはいけないのだ。最近やっと少しこのことが分かってきたところだ。
 しかし俳句と違って、文章はいかに言葉を尽くして感情や状況を表現するのだと思っていた。「響く文章は説明しない」なんて意外だ。深いところで共通しているのだろうか?
 続いて、ライターの心得・書くための四つの道具・読ませるための3感と続く。これはもう読むしかないのだ。今までの文章に対する考え方が一回転するかもしれない。覚悟して読んでほしい。
(東京都 大倉美登子さん 80代)

<関連記事>

  • この連載について / ひとことブックレビュー

    Reライフ読者会議では、登録メンバーから本の感想を投稿してもらう企画を開催しています。メンバーが推薦する大人年代に読んで欲しい本、Reライフ編集部が厳選した新刊本など、読書好きのReライフ世代からのブックレビューを集めました。

関連記事

あわせて読みたい

おすすめ記事

PAGE TOP