<読者ブログ>

<連載> 美術館探訪(アート部)

よろい姿にさまざまな顔といろんな風情 とにかく楽しい

読者会議メンバーが見た「野口哲哉展 -THIS IS NOT A SAMURAI」

2021.09.30

 よろい姿の立体造形・人物画を通して現代を問う美術作家の個展「野口哲哉展 -THIS IS NOT A SAMURAI」(2021年7月3日~9月5日)が、群馬県立館林美術館で開かれました。チケットプレゼントに当選され、鑑賞したReライフプロジェクト読者会議メンバーの感想を紹介します。(同展は愛知・刈谷市美術館に9月18日~11月7日巡回。また館林美術館で収録したオンラインギャラリーツアーを8月25日~2022年3月31日に配信。申し込みHPはこちら

読者会議メンバーが訪れた企画展

  • 野口哲哉展チラシ表 枠切
  • 「野口哲哉展 -THIS IS NOT A SAMURAI」
    群馬県立館林美術館

     どこか不思議な人物像の数々。現代ってなんだろう、人間ってなんだろう。そう問いかけたくなる野口哲哉の世界を、この展覧会では彫刻、絵画、インスタレーションなど、新作を含む約180点で紹介しました。野口自身は人物像を「侍」「SAMURAI」としていませんが、見た方々のイメージは膨らみ、受け止めはそれぞれだったようです。

野口哲哉展外観

まるで物語を見るような展開 想像するのも愉快

 小さな侍たちとの楽しい会話がおもしろい。一つ一つの作品というより、一人一人の侍たちという表現の方が絶対似合う。展示の仕方も工夫していて、まるで物語を見るような展開となっている。侍たちが、時にはひょうきんに、時にはハードボイルドに、現代人の私たちに語りかけてくる。深刻な問題だったり、冗談みたいな事柄だったり、想像もつかないようなものだったり。それを想像するのもまた愉快なものだ。
 鎧(よろい)や兜(かぶと)というのは、日本独特の発達をしたもので、それだけで強いインパクトがある。そこに、ブランドのロゴだったり、多様な文化の融合だったりがごちゃごちゃっと混ざってくるから、何とも言えないカオス状態となる。静かな興奮とでも言おうか。作者はきっと楽しんでいるに違いない。
 でも同時に悩んでいるに違いない。そして、そんな悩みなど、本当はどうでもいいことだと、言いたいに違いない。つまらないことは忘れて、結局、楽しむのが一番。侍たちに、感謝。
(栃木県 金子修さん 60代)

野口哲哉展作品1

ファッションブランドや名作とのコラボを堪能

 緊急事態宣言下、隣の県に出掛けるのも気が引けるので、仕事のついでがある平日の午前中を選んで美術館を訪れた。感染症拡大防止策が取られた館内で、しかも空いていたので、安心して鑑賞できた。
 二つの点において見に出掛けて良かったと思えた。一つは、展示されたSAMURAIの顔の表情。細かく表現されていた。どれも動きだしそうに思えて、楽しめた。二つ目は、SAMURAIとのコラボレーション。鎧兜にシャネルのロゴをつけた、ファッションブランドとのコラボ。絵画の世界ではレンブラントやフェルメールと、SAMURAIとのコラボ。
 面白いと思い、一方通行の順路を数回通った。
(栃木県 石山みつよさん 40代)

野口哲哉展作品2

古来の姿で今日のしぐさ 多種多様な人間の顔

 館林美術館は我が家から比較的アクセスが良く隣町の感覚で行けました。建物も余裕のあるゆったりとした敷地に心和む施設でした。
 野口哲哉展では外見にとらわれることなく人間の多種多様な顔があるのだと感じました。古来よりの鎧を羽織りながらも、今日の公園・ストリートで見かけるしぐさは感銘いたしました。大変面白い作品展に行けたことを感謝いたします。
 美術館の帰路に館林市街に行き館林城かいわいを見学させていただきました。 また、このような機会がありましたら参加したいと考えています。
(埼玉県 加藤憲一さん 70代)

  • この連載について / 美術館探訪(アート部)

    Reライフ読者会議では、登録メンバーを展覧会に招待し、作品を鑑賞した感想を投稿してもらう企画を不定期で開催しています。作品の感じ方は十人十色。アートに正解はありません。そんなアート好きのReライフ世代の感想を集めました。

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