<連載> いっしょに! きくち体操

上半身を動かして 免疫力や持久力、体全体の働きを改善して

(いっしょに! きくち体操 22)弱っている部分をあぶり出す 背骨伸ばし 上半身に力をつける

2021.09.27

 連載22回目は「背骨を伸ばして、上半身に力をつける体操」を取り上げます。

 あなたは自分の上半身を、しっかり支えられますか。息切れしやすかったり、頭がぼーっとしたりすることが多い人は危険信号。腕や胸、おなかや背中の筋肉が弱っているかも。今回紹介する体操で、体の弱っている部分を見つけ出し、しなやかで力のある上半身を目指します。

きくち体操22
身ぶりを交えて体の動かし方を教える菊池和子さん=神奈川県川崎市

 きくち体操代表の菊池和子さん(87)は「普段、意識しないと腕に力は入っていません。動かさずにいると、腕につながる肩や首など上半身全体が弱ってしまう」と話す。太い血管やリンパ節が集まる上半身を動かせば、免疫力や持久力など、体全体の働きも改善できるという。

 具体的な動かし方を説明してもらった。

 ①四つんばいの状態で、手のひら全体で体重を支えながら、猫が伸びをするように背筋を伸ばす(写真1)

きくち体操22-1

 ②上半身を左に傾け、背筋を伸ばしたまま左半身で体重を支える(写真2)

きくち体操22-2

 ③体を反対側に傾け、背筋を曲げずに右半身全体で体重を支える(写真3)

きくち体操22-3かえ

 四つんばいの姿勢が難しい場合は、足を折りたたんで正座の形にしてもよい。ひじを床につかないように腕を伸ばすのがベストだが、無理せずできる範囲で。

 いざやってみると、姿勢を保つのが本当に難しい。記者の場合、特に左半身が弱っていたようで、自分の体を支えきれずに、すぐに崩れてしまった。繰り返し挑戦すると、確かに胸や背中全体が温まっていくのが実感できた。

 菊池さんは「これは自分の体と向き合う体操で、ごまかしはきかない。体が硬い、腕の力が足りないといった体の弱っているところに気づけます」と話す。体の左右どちらかに偏りがあることも多く、自分がつらいと感じる方を長めにやるといい。起床時や風呂上がりなどに1~2分やるだけでも。ストレッチとしても有効で、部活動をしている中高生にもおすすめだ。

(構成・武田啓亮)

(2021年9月16日付朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

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