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学ぶ意欲を後押ししてくれる一書 著者からエールを受けた気持ちになりました 

『「定年後知的格差」時代の勉強法――人生100年。大学で学び、講師で稼ぐ』を読んで/連載・ひとことブックレビュー

2021.10.28

 読者会議メンバーからブックレビューを募る企画に、『「定年後知的格差」時代の勉強法――人生100年。大学で学び、講師で稼ぐ』を読んだ感想が届きました。能動的知的生活のススメは大いに参考になったようです。

  • 「定年後知的格差」時代の勉強法
  • 櫻田大造(著)
    出版社:中央公論新社(中公新書ラクレ)

     定年後に本当にコワいのは経済格差より「知的格差」。情報を集めるだけの「受動的知的生活」から、論文、ブログを書いたり講師を務めたりする「能動的知的生活」へ転換すれば、自己承認欲も他者承認欲も満たされ、病気の予防にもなる! その方策として本書は、(1)大学(院)の徹底活用術(2)研究法、論文執筆術(3)オンライン、SNS活用術などを伝授。キャリアを生かすもよし新分野に挑むもよし。講師業や博士号さえ夢じゃない実践マニュアル。

報酬のためでなく博士号を取得する知的活動 自分にもできるのでは

 まず初めにサブタイトルまで読んでいなかったので、「大学で学び、講師で稼ぐ」ことが書いてある本だとは思っていませんでした。
 サブタイトルにあるような希望は持たない私ですが、以前から気になっていた講師、助教が大学でどのような位置におられるのか、どうすればなれるのか、報酬はどうなのかわかりました。更に足掛け19年の努力が実り博士になられた名倉氏の例に触れた時に、仕事・報酬のためでなく自己研鑽(けんさん)の結果として博士号が取得できるような生活・知的活動は、有意義であり、自分にもできるのではないかと思わされました。
 いま正に65歳となり、体調の問題で図らずも年金生活者となった自分にとって、これからの生活の方向性を考える一案となったと思います。
(埼玉県 柴崎良行さん 60代)

しっかり学び、能動的に暮らして行かないといけないと実感しました

 サラリーマン時代は多忙を理由にほとんど勉強せず、定年を迎えてしまいました。その後約2年経ち、同じ職場でシニア社員として勤務しております。
 定年後急に衰えを感じ、日々の生活に何となく物足りなさも感じるようになってきました。先だつものに老後の蓄えもわずかなため不安もありますが、頭の衰えを防止するためにもこれからしっかり学び、能動的に暮らして行かないといけないなと実感しました。
 休日をいかに有意義に過ごすか、改めて見直してこれからの長い老後生活を楽しみたいと思いました。無趣味でどうやって老後を過ごそうかと悩んでいたので、大変参考になりました。
(東京都 上野理さん 60代)

「受動的知的生活」に満足しない 時間と体力がある今だからこそ学べる

 この本を手にしたのは、ちょうど朝日カルチャーセンターの講座を申し込んだ直後だった。実にタイミングが良い。
 「自分の好きなこと」の技量を高めるためにひそかに勉強しようとしていた時。学ぶ意欲を後押ししてくれる一書を得た気分になった。
 特に「ジョハリの窓」による考察は興味深かった。受動的知的生活は、自分だけで愉(たの)しむ「秘密の窓」に該当するという。私はまさに授業などで指導を受ける「盲点の窓」をのぞきかけている段階だということがわかった。そして、更なる学びや自己啓発を受けることで「未知の窓」まで行きつくのだという。
 一人孤独に楽しむ「受動的知的生活」に満足してはならない。十分な時間と行動する体力がある今だからこそ学べるのだ、という著者からのエールを受けた気持ちになった。
 「初級編」のレベルではあるが、カルチャーセンターから出発して「能動的知的生き方」を続けたいと思った。
(東京都 佐久間淑江さん 60代)

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