
新型コロナの流行が長期化するなか、健康管理の一環として腸内環境を整える「腸活」への関心が高まっています。朝日新聞Reライフプロジェクトは、腸内細菌とアンチエイジング(抗加齢)に詳しい京都府立医科大学の内藤裕二教授(生体免疫栄養学)を講師に招き、腸活オンラインセミナー「大腸ケアで免疫力アップ、心と体を若返らせる」を開きました。内藤教授の講演動画を公開しています。ここでは、参加者から寄せられた腸活に関する質問への回答を掲載します。今回は「腸内環境を知るサイン」についてです。
消化・吸収は小腸 便は大腸でつくられる
――腸には小腸と大腸がありますが、それぞれの役割を教えてください。
内藤 小腸と大腸の役割は、大きく異なります。小腸は主に食べものを消化、吸収する役割があり、大腸は、小腸で消化、吸収できなかった食べ物の残りの水分を調節し、便をつくります。ただ、腸内細菌が圧倒的に多く存在しているのは大腸です。
腸内細菌全体の重さはだいたい1.5キロ
――腸内細菌は100兆個くらいあると言われています。どのくらいの重さになるのでしょうか。
内藤 だいたい1.5キロあると言われています。腸内細菌も肝臓や心臓などの臓器の一つとして考えられるようになってきていますね。ただ死んだ腸内細菌は大便として出ていきますし、毎日入れ替わっているので、つねに若返っています。
腸内細菌検査の費用は2万円程度
――内藤先生は腸年齢を若く保つことが大切と話されています。腸年齢はどうしたら調べられますか? 腸年齢がわかる症状、腸内環境を知るサインはありますか?
内藤 腸内環境を知るためには、腸内細菌を調べることが重要です。いろいろな要因を組み合わせれば腸年齢は計算できると思っています。腸内細菌のデータを調べて、腸年齢を予測することはできますが、費用がかかります。現在は2万円程度で自分の腸内細菌のデータを調べてもらうことができます。ただし、そこまでしなくても、毎日の便のにおいや形、色、排便のタイミング、回数などをチェックする簡単なアンケートで、ある程度予測できる時代がそこまできていると思います。
◇
次回は「腸内細菌」に関する質問と回答です。
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この連載について / 腸活オンラインセミナーQ&A
腸内細菌に詳しい京都府立医科大学の内藤裕二教授(生体免疫栄養学)が「腸活オンラインセミナー 大腸ケアで免疫力アップ、心と体を若返らせる」で読者会議メンバーからの質問に答えました。生活改善のヒントがあります。
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