【読者会議】趣味に健康に 楽しく「投資」

<Reライフアンケート>人生を楽しむために、「投資」しているものは何ですか?

2022.01.11

 長い人生を楽しむために「投資」をする人たちがいます。お金の運用だけではなく、趣味や健康、家族など、いろいろな「投資先」があるようです。

がん経て起業 患者に笑顔を

 横浜市の武田さわ子さん(65)は2017年、ウィッグ販売会社を設立した。抗がん剤治療の副作用で脱毛した自身の経験から起業を決意。還暦が過ぎてからの思い切った「投資」だった。

武田さわ子さん
起業しウィッグを販売する武田さわ子さん。自宅を改装したサロンでウィッグを手に=横浜市、本人提供

 武田さんが乳がんになったのは09年のこと。「手術後の抗がん剤治療で髪が抜ける」と医師に告げられた。知人を通じてウィッグのプロデューサーに相談。自分に合ったウィッグを着けたお陰で、人目を気にすることなく、体調がいい時には友人たちと交流できた。「治療はつらくても人と交流することで、気持ちが前向きになった」
 一方で、突然のがん宣告に戸惑う中、「『すぐに髪が抜けるかも』と言われて、納得できないままウィッグを買っているがん患者がいるかもしれない」とも考えるようになった。手術後に転職した乳がん患者向けの下着会社で、同じ経験をした人のサポートの大切さも感じていた。自分の経験をもとに不安な人の手助けをしたいと、会社を起こすことにした。
 「仕事としてやっていくのは難しいのでは」。相談した税理士には再考を求められた。それでも、家族の後押しもあり起業に踏み切った。自宅を改装して商品を展示したサロンに。ホームページやパンフレットも作った。こうした初期投資だけでなく、がんについて勉強する時間はこれからずっと必要だ。「大きな投資だけど、『ありがとう、助かったわ』という笑顔が何よりのリターンです」
 毎日外出して人に会うなら、ウィッグがあったほうがいいだろう。でも、帽子をかぶるだけで済む人もいるかもしれない。患者が抱える事情や不安に思うことを話せて、治療による外見の変化に対応する「アピアランスケア」の情報提供をする場所にしていきたい。着け心地が良く、おしゃれなウィッグを提供することで、治療中のがん患者に笑顔を取り戻してもらいたい。
 今の夢は、より良いウィッグを自ら開発すること。実現に向け、さらに投資する日も近いかもしれない。

(石田貴子)

人生を楽しむための投資

ボート再開 「貯筋」に励む

 大学時代から続けていたボートを、腰を痛めて35歳でやめました。3年前、大学の後輩から誘われて再開。毎日ジムに行って5キロ走り、筋トレをしています。最近、ようやく、カッターシャツを着ると苦しいくらいに筋肉がついてきました。
 今の楽しみは毎年、大学時代の仲間とボートの試合に出場すること。そのために「貯筋」目的で、プロテインとアミノ酸を摂取しています。これが私の投資です。
(愛知県 岩田憲彦さん 59歳)

公務員からモデルに挑戦

 第二の人生を楽しく生きようと、昨年、インターネットで探したシニアモデルの事務所に登録。オーディションに向けたレッスンを受けています。映画が好きで、いつかはエキストラとして参加したいと思っていました。
 1年更新で事務所にプロモーション費用を支払うのが「投資」です。公務員として働いていたこれまでとは畑違いのところに飛び込んで、新しいことを吸収できればいいなと思っています。
(東京都 吉田浩彦さん 60歳)

吉田浩彦さん
スタジオでレッスンを受ける吉田浩彦さん=東京都、シニアリストモデルエージェンシー提供

観劇・旅行…運用益で賄う

 退職しているので意識しないと外には出られません。観劇、コンサート、美術展、旅行、友人とのランチなど、楽しむにはお金と健康が必要! そのために退職金を元に投資をし、運用益で費用を賄っています。投資はリスクを分散し、余っているお金でしています。投資も旅行やチケットの予約もネットが必要ですが、そこは息子のヘルプがあってのことです。
 健康維持のためにスポーツジムにも週4回通っています。
(千葉県 坂田玲子さん 63歳)

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