<連載> いっしょに! きくち体操

下を向きがちな日常動作に注意 姿勢を正して、やる気と元気を出そう

(いっしょに! きくち体操 27)手を後ろに組んで胸を開く 肩甲骨を動かし正しい姿勢を

2022.03.21

 連載27回目は「手を後ろに組んで、胸を開く」体操を取り上げます。

 電車に揺られながらのスマホや読書、家での掃除や炊事など、日常の動作の多くで、私たちの視線はついつい下を向きがちです。今回は胸を開く動きで、うつむきがちな姿勢を正していきます。

【いっしょに! きくち体操】記事一覧はこちら

菊池和子さん(本文用)
指先一本一本を意識して動かす大切さを教える菊池和子さん=川崎市

 鍵になるのが肩甲骨周辺の筋肉の動き。ここが固まってしまうと、肩や腕、首などの部位にも影響が出てくるといわれる。きくち体操代表の菊池和子さん(87)は「胸から肩甲骨にかけての筋肉は、普段の生活では意識しないと使いづらい部分。姿勢が悪いと血の巡りも悪くなり、やる気も元気も出ません」と話す。

 具体的な動かし方を説明してもらった。

 ①足を肩幅に開いて立ち、体の後ろで両手の指を組み合わせる(写真1)

胸を開く 1

 ②肩甲骨を寄せるように胸を開き、あごを上げる(写真2)

胸を開く 2

 ③ひざを曲げずに上半身を前に倒し、腕はお尻から離すように引き上げる(写真3)

胸を開く 3

 写真のようにできなくても、肩や腕の付け根がぐっと引っ張られていることを感じ取れれば成功。胸を開くのと同時に、下半身にも意識を向け続けるのが大切だ。

 足の指を広げて踏ん張り、まっすぐ立つ。上半身を前に倒す際は、無理せずできる範囲で。体を深く倒そうとするよりも、ひざをまっすぐ伸ばし続けることの方が重要だ。両手が届かず組めない場合は、間にハンカチなどを渡してつかんでもよい。

 肩甲骨の周りだけでなく、手の指やひじ、肩、ひざなど全身の関節も一緒に伸ばすことで全身をケアできる。血行が良くなったのか、肩から指先までぽかぽかと温かくなっているのが分かる。

 菊池さんは「肩甲骨を動かせば鎖骨も広がり、肺を大きく膨らませて深い呼吸ができるようになる。仕事を始める前の体操で集中力を高め、終わった後にも同じ動きをして、リラックスを」と話す。腕の付け根は太い血管やリンパ節が集まる場所でもあり、寝起きに体操をして頭をすっきりさせるのもおすすめだという。

(構成・武田啓亮)

(2022年3月16日付朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

関連記事

あわせて読みたい

おすすめ記事

PAGE TOP