<連載> いっしょに! きくち体操

股関節が弱ると大腿骨骨折のリスクも 常に意識を向けて

(いっしょに! きくち体操 30)股関節に力をつける 角度を保ち しなやかに動かす

2022.10.03

 連載30回は「股関節に力をつける運動」を取り上げます。

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きくち体操の菊池和子さん
「股関節に力をつけることが大事」と菊池和子さん

 

 股関節は骨盤の前にあるくぼみに足の骨が微妙な角度ではまっています。この角度があるから人は転ばずに立っていられます。きくち体操代表の菊池和子さん(88)は「股関節の微妙な角度を保ち、弱らせないために意識を向けて動かすことが大事です。股関節の周りには腰をささえる筋肉、関節、神経が張り巡らされています。体を支える股関節が絶えず、しなやかに動いているか、気を配りましょう」と解説します。

 股関節の周りの筋肉の動きが悪くなると、大腿骨(だいたいこつ)骨折など大けがをするリスクが高くなります。年をとり、股関節が弱り、筋肉が落ちてくると、腰が曲がっていきます。骨密度は筋肉を動かす刺激で上がることを常に意識しましょう。

 具体的に動かし方を教えてもらいました。
 今回の体操は、壁や椅子を使えば、家でも気軽にできます。しっかり支えて転ばないように注意してやりましょう。

 ①壁に手をついて片足を股関節の真横にくるように上げて立ちます。身体の軸が立ち足の方へ傾かないよう親指に力を入れて背筋を伸ばして立ちましょう(写真1)

きくち体操第30回解説 その1

 ②上げた足をひざでゆっくり円を描くように回します。反対回しもやってみましょう(写真2)

きくち体操第30回解説 その2

 ③前に体を倒さないように最後に足を後ろに上げましょう(写真3)

きくち体操第30回解説 その3

 ①~③の動作を左右でやります。股関節を回す時に、支えている足のひざが伸びているか、注意しましょう。おなかを引いて、腹筋で背骨を支えて動かすことが鍵になります。

 最初は軸足が傾き、ヨロヨロしましたが、次第に動作がしなやかになってきました。すると、血のめぐりがよくなったのか、体がポカポカし、背筋が伸びているのが、わかりました。

(構成・森下香枝)

(2022年9月29日付朝日新聞・東京都内版から)

  • 菊池和子
  • 菊池 和子(きくち・かずこ)

    体操指導者

    1934年、秋田県生まれ。日本女子体育短期大卒。中学校の体育教師を経て、きくち体操を創設した。本部は川崎で、東京、神奈川の直営教室のほか、関東、関西などに約83クラスを持つ。

  • この連載について / いっしょに! きくち体操

    朝日新聞東京版で連載中の「いっしょに! きくち体操」。体操指導者・菊池和子さんが教える「きくち体操」は中高年を中心に人気を集めています。人生100年時代、介護に頼らず、いつまでも健康な体を目指しましょう。

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