「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」にご招待

【読者会議メンバー限定】6名様に無料観覧券を各1枚

2023.02.07

 東京国立近代美術館の開館70周年を記念し、明治以降の絵画・彫刻・工芸のうち重要文化財に指定された作品のみで構成される史上初の展覧会が3月17日から開催されます。発表当初は「問題作」とされた作品が、評価の変遷を経て「傑作」になるまでをたどり、近代日本美術史の秘密に迫る興味深い展示です。無料観覧券を朝日新聞Reライフプロジェクトの読者会議メンバー6名様に各1枚プレゼントします。応募締め切りは3月12日(日)。応募にあたってはアンケートにご協力下さい。

「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」(東京国立近代美術館/2023年3月17日~5月14日)

640)重要文化財の秘密 公式ポスタービジュアル

 東京国立近代美術館は1952年12月に開館しました。明治以降の作品が最初に重要文化財に指定されたのは55年。現在までに指定された68件のうち、同館所蔵品を含めて計51点が展示されます。文化財保護の観点から貸出や公開が限られている作品をまとめて見ることのできる貴重な機会です。

 西洋の油絵を学んだ高橋由一による《鮭》(1877年頃)。従来の日本の技法や材料では困難だった「本物そっくり」の描写が可能になり、鮭の半身が切り取られているようすが、ごわごわした皮や脂ののった身の質感、鮭をつるしている縄の毛羽立ちまでもリアルに描かれた傑作です。

 ドイツで油彩画を学び、西洋の宗教画の描き方を身につけた原田直次郎による《騎龍観音》(1890年)も伝統的な仏画とは異なり、陰影や遠近法が取り入れられた描写で龍に乗った観音が描かれています。異文化交流の成果ですが、当時の日本の人々にはとまどいをもって受け止められたそうです。

 新海竹太郎の彫刻《ゆあみ》(1907年)は裸体の立像ですが、女性の胸から太ももにかけて、ぬれた手ぬぐいが肌に張り付いているように表現されています。当時の日本では裸体表現が風紀取り締まりの対象になることが多かったため、それを避ける工夫のようです。

 だれもが知る「傑作」の知られざるエピソードも興味深いもの。横山大観による全長40メートルの日本画《生々流転》(1923)は、描かれてから今年でちょうど100年。展覧会の初日に関東大震災が起きましたが、無事に救い出されたそうです。山奥の一滴の水がやがて大河となって海へ注ぎ、天にかえるという水の輪廻(りんね)を表した壮大な水墨絵巻。会場で巻き取って救出するのはさぞ大変だったことでしょう。

 近代日本美術の魅力とさまざまな秘密に迫る展覧会を、ぜひご覧下さい。    

※「東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密」の公式サイトはこちら

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【応募にあたってのお願い】

・当選されたかたに無料観覧券をお送りします。鑑賞当日、必ずお持ちになって下さい。

・新型コロナウイルスの感染状況により、展覧会の内容・会期が変更になる場合があります。お出かけ前に必ず最新情報を展覧会公式サイトでご確認ください。

 ・新型コロナウイルス感染予防対策のため、入館時に体温測定があります。マスクの着用や手指消毒など感染予防対策についての詳細は、東京国立近代美術館の公式サイトをご覧下さい。   

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