朝日新聞Reライフプロジェクトが文芸社とともに創設した「Reライフ文学賞」の第2回受賞作がこのほど決まり、「Reライフフェスティバル2023春」で授賞式が行われました。これに先立ち、読者会議メンバー選考委員が「Reライフ読者賞」を選ぶオンライン選考会も2月に開催。選考委員のみなさんから「どの作品もすばらしい」「良い経験になった」と感想が寄せられました。授賞式のアーカイブ動画とともにご紹介します。
【第2回Reライフ文学賞授賞式】はこちら(アーカイブ動画の配信は4月14日17:00まで)

ノミネートの7作品 何度も読み込んで選考
今回も作家の内館牧子さんを特別選考委員に迎え、「家族のかたち~第二の人生の物語~」をテーマに「家族」の物語を募集。全国から1878点の応募がありました。長編部門のノミネートに残った7作品から、最優秀賞は『八色ヨハネ先生の思い出』(大阪府・三宅威仁さん著)が受賞。キリスト教を研究する恩師の波乱に満ちた人生を描いた力作で、内館さんは「圧倒的におもしろく、すぐれた文章と構成力」と講評を寄せました。文芸社から本として出版される予定です。
読者会議メンバーの選考委員は4人。事前にノミネート7作品すべてを何度もじっくり読み込みました。それぞれの評価点数と順位を考え、講評を持ちよってオンライン選考会に参加しました。
厳正な選考の結果、Reライフ読者賞は『最後の噓(うそ)』(東京都・永田俊也さん著)に決定。「物語性が抜群」「表現も構成もすばらしい」と評価されました。絶望の淵にあった男が、ある決意を胸に「リライフ」を果たすエンターテインメント作品です。年内にReライフ.netで掲載します。このほか短編部門に入選した30作品は合同で出版される予定です。
◇
◆読者会議メンバー選考委員のみなさん◆
大澤優子さん(広島県 60代)
どの作品もすばらしいので甲乙つけがたく、私自身の人生を考え直す意味でも大変良い機会になりました。共感したり、涙ぐんだり、感心したりの連続で、作品を何度も何度も読み返させていただきました。(ノミネートされた)7名のかた全員にお礼を申し上げたい。この機会を作っていただいた朝日新聞Reライフ様も、今日は本当にありがとうございました。
片山緑さん(島根県 60代)
こういった素(す)のかたちで作品を読む機会は今までなかったのですが、一人ひとりの人生、本当に深いものがあって、私も「希望を持って歩んでいきたいな」と思うことができました。作者が生きてきたエネルギーが作品には全部つまっていると思います。そのエネルギーを「おすそ分け」してもらったように思います。本当にありがとうございました。
西村由紀さん(千葉県 50代)
今年1月に9年間介護していた父を亡くし、「Reライフ」のスタート位置に、まだ立ててはいませんが、7作品の主人公や登場人物、書き手のみなさんにすごく勇気をいただきました。選考会では、自分の価値観は一つの見方であって、一つの物事にはいくつもの見方があると知り、謙虚に楽しく「Reライフ」を始めようと思いました。ありがとうございました。
濱田嘉明さん(東京都 70代)
7作品とも非常にレベルが高く、その中でも選んだものは良かったと思います。私はReライフの趣旨に非常に賛同しており、趣旨に沿った毎日をこれからも送っていきたいなと思います。旅が好きで写真を撮ってブログを書いていますが、今回の作品はすばらしく、こういうふうに書けるといいなと尊敬して読ませていただきました。ありがとうございました。
◇
第3回Reライフ文学賞の募集は6月5日から受け付け開始予定です。詳しくはこちらをごらんください。
・朝日新聞Reライフ 文学賞特集ページ
・第2回Reライフ文学賞に三宅威仁さん『八色ヨハネ先生の思い出』
・文芸社特設サイト 第2回受賞作発表
・同 第3回募集要項
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