認知症や心筋梗塞・脳卒中、肺がん 将来の発症リスクは?
認知症や心筋梗塞(こうそく)・脳卒中、肺がん。いずれも健康寿命を左右する、できるだけお近づきになりたくない病気です。そんな病気の将来的な発症リスクがたった1回の採血でわかる検査があると聞き、ライターの私が受診した体験をこれまで2回にわたってご紹介してきました(フォーネスビジュアス検査体験記 第1回/第2回)。
フォーネスビジュアス検査(※)は、米国で開発された特別な技術を使って血液中のタンパク質の状態を調べるもの。私たちの体調が変化するとき、血液の中では一部のタンパク質が増えたり減ったりすることがあるそうです。この検査は、「早期発見より、もっと早く」そうした病気ともいえない段階のわずかな兆候を見つけ出し、将来の病気リスクをパーセンテージで示してくれます。

私自身、あらためて健康の大切さを考える有意義な機会となったので、これを独り占めするのは惜しいと思っていたところ、4人のReライフ読者会議の方々にも体験していただけることになりました。都内のクリニックに集合したみなさんは、医師の問診ののちに検査用の血液を採血。約1カ月後、米国の検査機関での解析を経て、みなさんのお手元に検査結果が届きました。
あなたも認知症などの疾病リスクを予測しませんか? お2人のご購入でさらにお得になる【ペア割】もご提供中

フォーネスビジュアス検査のもうひとつの特徴が、受診後にオンラインで実施される健康相談がセットになっていること。保健師の資格を持つコンシェルジュが、検査結果の見方や生活改善の方法をアドバイスしてくれます。今回は、オンライン相談を終えたみなさんに、結果についての感想や相談時に受けたアドバイスの内容について聞きました。
両親がともに認知症 この体質は遺伝しますか?(Nさん 50代女性)
50代のNさんは、ご両親がともに80代を迎えたころに認知症を発症。「認知症になりやすい体質というものがあるとしたら、自分がそうかもしれない」という不安を抱いたのも無理はありません。そんなNさんの検査結果は以下の通りです。
● 心筋梗塞・脳卒中発症リスク……0.51%(4段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
● 肺がん発症リスク……0.6%(3段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
● 認知症発症リスク……9.0%(4段階のリスク判定の内、最もリスクの低いところから2番目)
あなたも認知症などの疾病リスクを予測しませんか? お2人のご購入でさらにお得になる【ペア割】もご提供中

(検査受診時のNさん)
1%に満たない他の項目と比べて、認知症のリスクが高いことはやはり気になったとのこと。オンライン相談でコンシェルジュさんにそう伝えたところ、現在の研究では認知症には後天的な要因、つまり生活習慣との関連があると考えられていることを教えてもらったそうです。具体的には、栄養バランスのとれた食事や適度な運動、禁煙などに加えて、周りの人とのコミュニケーションも見直すべき生活習慣に含まれるとのこと。
「現時点で、4段階のリスク判定の内、最もリスクの低いところから2番目の判定であるため特別な心配はいらないものの、決して油断してはいけないといわれた気がします。タンパク質の構成は変わりやすいので、年に1回もしくは生活習慣が変わったときにはまたこの検査を受けたほうが良いこともうかがいました。今は仕事以外では一人で過ごす時間が多いので、認知症予防のためにも人とのつながりを今からしっかりつくっていきたいと思っています」
本検査を提供しているフォーネスライフ社も、生活習慣の維持・改善をしていくために翌年以降も継続されることをおすすめしています。継続的に受けていただくことで、ご自身の変化を数値で見ることはもちろん、「早期発見より、もっと早く」病気の兆候を見つけ出すことができます。
一般的に病気は、早期発見が重要と言われています。しかし、それはすでに「発症」の段階にあることを意味しており、心や体への負担は少なくはありません。「早期発見よりもっと早く」リスクの時点で気づいて、自らの生活習慣を見直すことが非常に重要になってきます。「発症」前に生活習慣改善に取り組み、健康でイキイキとした日々を過ごしたいものです。
Nさんの最近の悩みは物忘れが多くなってきたことで、10年ほど職場で親しくしていた元同僚の名前がすぐに出てこなかった時は自分でもショックだったといいます。ただ、コンシェルジュさんにそのことを相談しましたか?と聞いたところ、「あ、そうだ、それを忘れてた」と朗らかに笑うNさんと話していると、この人の周りからはこの先も人がいなくなることはないだろうと思えました。
難しいけれど大切な 「何事も適度に」の精神(Tさん 60代女性)
Tさんは現在60代。ご親族が80代から認知症を患った末に亡くなり、病気によって人が変化していく姿を目の当たりにしました。自分自身には認知症リスクがどの程度あるかを知りたいということが、今回の体験に応募した主な動機だったそうです。検査時にうかがったところ、最近は年齢的な体の変化を感じると話してくれました。
検査後に受けていただくオンライン健康相談で、もしも今の生活を改善するようアドバイスされたら実行しますか?という質問に「はい、自信はないですけど」と答えていた控えめなTさんですが、結果はこのようなものでした。

(検査受診時のTさん)
● 4年以内の心筋梗塞・脳卒中発症リスク……0.57%(4段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
● 5年以内の肺がん発症リスク……0.7%(3段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
● 20年以内の認知症発症リスク……5.0%(4段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
あなたも認知症などの疾病リスクを予測しませんか? お2人のご購入でさらにお得になる【ペア割】もご提供中
前回の記事でご紹介した、私自身の検査結果が恥ずかしくなるような優秀な成績です。オンライン相談を担当したコンシェルジュさんも「すごく良い結果ですね」と感想を述べていたそうですが、それも当然でしょう。
「認知症のリスクは低かったものの、やはり絶対に認知症になりたくないので、気をつけた方が良い生活習慣についてコンシェルジュに尋ねました。『現在の生活習慣を維持していくこと、あえて言うならば睡眠の質を改善するために飲酒(晩酌のワイン)を控えめに』というアドバイスをいただきました。また、摂取カロリーと消費カロリーのバランスについて、取り過ぎてもとらなさ過ぎても良くない、運動もやり過ぎてもやらなさ過ぎても良くない『何事も適度に』という言葉が印象に残っています。たしかにそうだなと思いました。ただ、適度というのがいちばん難しいですけどね(笑)」
そう感想を聞かせてくれたTさん。確かに、長く続けるためにも「適度」が一番なのかもしれませんね。私も30年間、禁煙に挑戦しては失敗を繰り返していましたが、前回の記事でご紹介した通り、氷水での禁煙対策を1カ月以上続けられています。いきなり完璧な禁煙を目指すのではなく「少しずつ」を心がけることが大切だと実感しています。
食後急激に眠くなる 60代の今、注意することは(Mさん 60代男性)
Mさんも60代で、この春からは心機一転、新たな仕事が始まると語ってくれました。タバコは吸わずお酒はたしなむ程度、昼休みにはウォーキングという健康的な生活を送っていますが、近ごろ少し物忘れが増えてきたことが気になるといいます。身近な人が認知症を患っていることもあり、ご自分の発症リスクと予防法について知りたいと考え、今回の検査に応募したそうです。

(検査受診時のMさん)
● 心筋梗塞・脳卒中発症リスク……3.20%(4段階のリスク判定の内、最もリスクの低いところから2番目)
● 肺がん発症リスク……0.4%(3段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
● 認知症発症リスク……9.0%(4段階のリスク判定の内、最もリスクの低いところから2番目)
あなたも認知症などの疾病リスクを予測しませんか? お2人のご購入でさらにお得になる【ペア割】もご提供中
心配していた認知症についてはひとまず安心なのでは、と感じましたが、ただしご本人としては、9.0%の確率というのは手放しで喜べるものではないと感じたようです。このフォーネスビジュアス検査は、疾病リスクと同時に、一般的な血液検査では容易にわからない「耐糖能」、「肝臓脂肪」を含む「アルコールの影響」、「心肺持久力」、「内臓脂肪」、「安静時代謝量」といった現在の体の状態を可視化することができます。疾病リスク予測とあわせて、現在の体の状態もみることで、適切な健康改善メニューの提案につなげているとのことです。
例えば、耐糖能(血糖値の上昇を抑える働き)の異常は、アルツハイマー型・脳血管性認知症の2つのタイプの発症リスクを引き上げることが報告されています。他にも生活習慣病と認知症発症リスクの関係についても様々な研究が行われています。認知症発症リスク判定だけではなく、現在の体の状態もあわせてみることで、個別化した提案が可能になるのですね。
「最近、食後に強い眠気を感じることがあって血糖値に問題があるんじゃないかと気になっていたんです。そのことをコンシェルジュさんに相談したところ、なるべく時間をかけてゆっくり食べることと、『野菜やタンパク質を先・炭水化物を後』という食べ方の順番をアドバイスされました」
食後に急激に血糖値が上がり、また急激に下がる現象を「血糖値スパイク」といい、血管に大きな負担をかけるため病気のリスクが上がるといわれます。そして血糖値が急降下する際には眠気が現れるため、Mさんはそれを心配していたのです。血管への負荷は心筋梗塞や脳卒中のリスクを高め、認知症にもつながっていく可能性があります。
仕事が忙しく、急いで食べるクセがついてしまっていることについて反省したというMさん。一方で趣味の場では年代の異なる人たちとも多く接し、仕事をリタイアしたら将来は学校や高齢者施設でボランティアをしたいという夢を持ち、認知症を遠ざける暮らしをしているように感じました。
子どもたちのためにも 笑って長生きがしたい(Fさん 40代女性)
今回のメンバーで最年少のFさんは40代。ご両親がともにがんで亡くなり、いわゆる「がん家系」なのではないかという不安があるそうです。加えて昨年には夫を亡くし、仕事に家事にフル回転する毎日。子どもたちのためにも健康で長生きしたいという思いから、今回の検査モニターに応募してくれました。そんなFさんの検査結果は以下の通りです。
● 心筋梗塞・脳卒中発症リスク……0.78%(4段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
● 肺がん発症リスク……0.9%(3段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
● 認知症発症リスク……4.0%(4段階のリスク判定の内、最もリスクが低い)
あなたも認知症などの疾病リスクを予測しませんか? お2人のご購入でさらにお得になる【ペア割】もご提供中
疾病リスクについては今のところ心配なしといえるような良好な結果です。ご本人は「きっと体が長生きしたがっているのだと思う」と笑っていました。ただFさんの場合、「現在の体の状態」欄にひとつ気になる点があります。それは、「アルコールの影響」が「大」になっていたこと。
「ストレス発散なんでしょうか。仕事から帰るとまず、ひと口飲んでからでないとご飯の準備をするエンジンがかからないんです。翌日までお酒が残っていると感じることもありましたし、『アルコールの影響が大』と言われても違和感はないです(笑)」
フォーネスビジュアス検査における「アルコールの影響」は、実際の飲酒量ではなく「平均して週7杯(*)以上の飲酒をしている体の状態」に相当するかどうかを判定します。実際のアルコール摂取量が少なくても、体への影響が「大」と出るケースもあるとのこと。Fさんの場合は、この検査を受けた時期に、実際に酒量が多くなっていたという自覚があるそうですが、現在は酒量も減っており、オンライン相談の際に現在の酒量や飲み方を伝えたところ、「現在のペースを続けてください」といわれたそうです。過度な飲酒は肝障害の他、心筋梗塞・脳卒中のみならず、認知症のリスクにも影響するとのことですので、健康で長生きするためには、継続した節酒の取り組みが重要だと思いました。
心肺持久力の結果は、「高い」でしたが、年齢を重ねると身体機能の低下は生じるため、今ある機能が低下しないように維持するような意識が大切だとのこと。Fさんの場合、週5日の通勤時は階段を使用し、往復40分間も早歩きをしています。ただ、息があがるほどの早歩きはしていなかったので、「今行っている運動の質を上げて、維持出来るように、スマートウォッチを利用して心拍数(110回/分目安)に着目してみるのもお勧めです」とアドバイスをもらったとのことでした。
*ここでの1杯とは、ビール(アルコール度数5%、500ml)の場合は約0.8本、日本酒(アルコール度数15%)の場合は約0.7合です。

(検査受診時のFさん)
夫が亡くなったのは突然のことで、生活の激変がFさんの心身にどれほど影響を与えたかは想像するに余りあります。しかしコロナ禍を経験したことで心と体の健康はつながっていることを痛感し、努めて前向きな気持ちで生活をしていると語ってくれました。「このモニターに選んでもらえたのも、笑って生きているおかげかな」。この気持ちがある限り、これからもきっとFさんは健康な毎日を送れることと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
前回の記事でご紹介した通り、このサービスはご自身の“今” と “将来” の健康状態、疾病リスクをわかりやすく示した上で、一人ひとりにあった生活習慣改善メニューを提案してくれるサービスです。ご自分の体の状態や行動の「傾向」を知った上で、そこから先の生活改善に役立てることが、この検査の一番の目的といえるでしょう。
フォーネスビジュアス検査は、受診から13カ月後の末日までに最大2回のオンライン相談を受けることができます。モニターのみなさんは、生活習慣改善を一定期間継続してみてから、残り1回もぜひ利用し、コンシェルジュと一緒に振り返って、さらに改善にむけて相談したいと話してくれました。
みなさんが口をそろえていたのは、これまでは健康診断の結果が届いても「要再検査」の項目があるかないかぐらいしか見ていなかったが、この検査は具体的な疾病のリスクという指標があることで、より切実な「自分ごと」として受け止められたということ。そしてこれまでの生活を振り返り、この先の人生を自分はどう過ごしていきたいのかを考える良い機会になったということです。
同じ検査を体験した私自身の感想も、みなさんと同じでした。全3回のこの体験記が、読者の方々の健やかな未来に少しでも役立つことを願っています。
あなたも認知症などの疾病リスクを予測しませんか? お2人のご購入でさらにお得になる【ペア割】もご提供中
※・本検査は、健康保険の対象ではありません。医療機関の自由診療として実施されます。
・本検査は、特定の年齢層の方のデータを対象として行われた分析結果に基づき判定します。
・医師の判断によることなく、本検査の結果を、疾病の判断・治療・予防等に用いることはできません。
・本検査は、その結果の正確性や、他の検査方法と同等の結果の提供を保証するものではありません。
・将来の疾病予測に関する検査結果は、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。
・コンシェルジュによる健康相談およびアプリは、フォーネスライフからご利用者に直接ご提供するサービスです。これらは、ご利用者の生活習慣の改善、健康意識の向上をご支援するものであり、検査結果の改善や、疾病の診断、治療、予防等を目的とするものではありません。
(ライター 野田朋広)
(提供:フォーネスライフ株式会社)
関連記事
あわせて読みたい
おすすめ記事
\ プレゼント・アンケート受付中! /
プレゼント・アンケート
-
-
[受付中]第2回Reライフ文学賞最優秀賞受賞作『八色ヨハネ先生』プレゼント
2023/09/26
-
-
[受付中]「生誕120年 棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ」にご招待
2023/09/26
-
-
[受付中]「お金の増やし方のベストセラー100冊」のポイントをまとめた本贈呈
2023/09/19
\ 学ぼう、参加しよう!ただいま募集中 /
講座・イベント
-
-
[受付中]「加藤登紀子さんを囲んで楽しいひととき」に参加しませんか
2023/09/19
-
-
[受付終了]Reライフ世代の投資デビューの心得は オンラインセミナーをアーカイブ配信中
2023/08/31
-
-
[受付終了]高齢者ホーム「浜名湖エデンの園」体験入居会に参加しませんか?
2023/08/08
これまでの活動をリポート
-
-
読者会議のメンバーが長野の入笠山へ 高山植物楽しみながら山登り
2023/09/20
-
-
もっと気軽にエンディングノート 大切な人に伝えたい思いを書こう
2023/09/02
-
-
読者会議のみなさんと岩殿山へ 声をかけあって新緑の山登り
2023/06/04