好奇心が与えた翼と推進力 すてきな人生の大先輩

【朝日新聞ReライフFESTIVAL2019】若宮正子さん、大村昆さん登壇セミナーを聴いて

 

3月1日に開かれた朝日新聞ReライフFESTIVAL2019で、二つのプログラムに参加した。

 

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  • 「好奇心は歳をとらない」が座右の銘、83歳デジタルクリエーター

 

「あれよあれよという間に、にわか有名人になっちゃって」と、はにかみながら笑う若宮正子さんは83歳のデジタルクリエーター。

 81歳のときアイフォンアプリの開発に着手し、翌2017年、ゲームアプリhimadan(ひな壇)をリリース。その過程を朝日新聞が取材したのをキッカケに、アップル社の最高責任者ティム・クックに招待されアメリカへ。最高齢プログラマーとして国連でスピーチ!

 定年前の58歳で買った一台のパソコンと、誰よりも強い「好奇心」。このふたつが、普通の会社員だった彼女に翼と推進力を与え、行けなかったところに連れて行ってくれたのでした。

 83歳にはとても見えないさっそうとした姿勢と着こなし。その胸を飾るのはエクセルアートでデザインし、3Dプリンターで出力したネックレス。脇にはLEDライトでピカピカ輝く自作のバッグも。

 「好奇心は歳をとらない」という座右の銘を胸に、これから取り組むのは、身近な問題をITやプログラミングの知識で解決すること。そして、理系の知識を持つリケロウ(理系老人)を増やして社会の問題に向き合っていくこと。

    こんな素敵な人生の大先輩を見て、理系苦手な私も大いに刺激を受けたのでした。

 

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  • 「えー、70代前半にしか見えない」若さのヒケツは……

 

「87歳?すごい!」「えー、70代前半にしか見えない」

喜劇役者 大村崑さんが登壇した瞬間、こんな感嘆があふれました。全身を健康という名のオーラが包んでいたのです。

 トークショーが始まるとまたまた驚きが。大村さん、何と30年前の57歳のとき大腸がんにかかり、手術をしたというのです。しかも19歳の時には喀血(かっけつ)し、40歳までしか生きられない宣言を受けた過去もある、と。

 エノケン、ロッパ他200人程いた同時代の喜劇人は皆、短命で50、60代で亡くなるなか、なぜ大村崑さんだけが、歳を逆に取るほど若く元気でいられるのか?

 「その秘密のひとつは、健康な腸にある」という講演内容でした。大村さんに先立ち講演した帝京平成大学教授松井輝明教授によると、「『腸内フローラが全身の健康のカギを握る』また『脳と腸は密接な関係がある』というのは既によく知られる知見となりましたが、最新知見として『腸内の菌の量が多いほど良く、菌の種類に多様性があるほど良い』」が加わったそうです。

 大村さんの「バランス良く何でも食べる、よくかむ、量は少なめ」という食事法はまさに理想的なもの。

 大腸がんのリスクに対応するために、「早めに検診を受けて」という松井さんのアドバイスも、心に深くしみました。

(読者リポーター・宇野富美子)