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初会合で「定年後の地域デビュー」語り合う 

4/22開催 リアル読者会議リポート

更新日:2017年04月22日

 「Reライフ読者会議」のメンバーによる「リアル読者会議」が4月22日、朝日新聞東京本社で開かれた。この日のテーマは「地域デビュー」で、専門家の助言やデビューを果たしたメンバーの体験談を聞きながら、自身の悩みや課題について話し合った。
 読者会議は、メンバーの関心事や身近な悩み、要望などの声を共有する場として今年1月に発足した。これまではウェブアンケートを通じて紙面づくりに参加。そのメンバー同士が実際に集い、話し合うのが「リアル読者会議」で、今回が初開催となった。


 第一部のパネルディスカッションでは、地域活動に詳しい十文字学園女子大学の佐藤陽(あきら)教授と、ノンフィクションライターの大宮知信(とものぶ)さんが、「地域デビュー」の心得などを話した。読者からは朝日新聞朝刊Reライフ面に登場した横浜市在住の八木一龍(いちろう)さん(64)と千葉県柏市の塾講師副島道代さん(51)がパネリストして体験談を語った。


 地域の活動や仕事以外のコミュニティーに参加する「地域デビュー」は、そのきっかけをつかむのが難しい。
 都内の小学校の校長だった八木さんは趣味も持たず仕事だけの生活で、隣人らとのつきあいもなく地域に友人もいなかった。定年後、「このまま何もしない人生で終わるのは耐えられない。なんとか変えないと」というやむにやまれぬ思いが原動力になったという。
 趣味を見つけることから始めようと、市の広報誌や回覧板を見たりスマートフォンで検索したりした。そうして見つけた料理教室やボランティアを試みたが長続きしない。ようやくお酒を飲みながら世間話をするサークルと出会えた。7月には地域の子どもとシニアが一緒にゲームをしたり食事をしたりするイベントを計画しているという。
 「自分が気づいたところにどんどん足を運ぶ。自分は何が好きだったのか、もう一度問い直していくことも大切です」

 副島さんは昨年秋、夫にあった趣味として「男性のための韓国料理教室」を見つけ、代わりに応募もした。月1回のペースだが、夫は楽しそうに通っているという。
 教室の参加者は自分の肩書や職業のことは話さず、教室終了後ものお茶や酒宴の誘いもない。「夫は、そのゆるい連帯感がとても気が楽なんだそうです」。週に1回のペースも無理をしない程度でいいという。
 2年ほど前、夫の勤務先の会社で、今後の生き方を考える研修を受けたことが「地域デビュー」を考えるきっかけになった。
 「いきなり地域デビューをしたわけではありません。お互いが50歳になったころ、夫婦でうっすらと考えていたことが現実になったのです」


 地域デビューを始めるコツとして佐藤教授は、公民館など公共施設が主催する生涯学習講座など社会教育の場から探すことをすすめた。ただ、向かないと感じたら無理をしないことも肝心だという。
 「広く網をかけて探してみて、そこにひっかかるものがあれば携わってみる。次第に人間関係もできあがってくる」
 その際、肩書や前の職業とかを背負わないで一住民として関わっていくのが重要だとも付け加えた。

 「新しいことをやるには必ずリスクがある。しかし、どうしてもやりたいという強い思いがあるか否かが成否を左右すると感じた」。そう語ったのは、夕刊フジの連載「人生二毛作」を足かけ5年書き続けている大宮さん。50代以降に働き方や生き方を変えた人をこれまで200人取材してきている。
 「強い思いがあれば、必ず地域に協力者や支援者が生まれ成功につながる」と結んだ。

 第2部では、31人の読者会議メンバーが6グループに分かれて、自分たちの思いや経験を語り合いました。第2部のレポートは「それぞれの地域デビュー 続けるこつは『ゆるい連帯感』」でお読みください。


*読者会議の詳細についてはこちら(http://www.asahi.com/relife/dokusha)をご覧ください。

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