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悩み多き「終のすみか」 過去と未来の生き方が交錯 

リアル読者会議「これからの住まいと人生」

更新日:2017年09月05日

 人生後半をどこで、どう暮らすか――。「住まい」をテーマに7月に東京と大阪で開催した「リアル読者会議」では、「住み替え」の体験や選択肢について様々な意見が出ました。特に「終(つい)のすみか」の探し方や決断の理由には、それぞれの人生観を感じさせる発言が多くありました。

●神奈川県の男性(73)
 ここ2年ほど、「終のすみか」を探しています。当初は妻と2人で入る予定でしたが、3月に妻が亡くなり、単身での入居を考えています。高齢者向け分譲マンションや老人ホームなどを回っていますが、「自立している間の生活の充実」と「要介護になってからの介護の安心」の両立が難しい。交通や周辺の利便性の問題もあります。ベストの老人ホームや「終のすみか」は、1回の選択では決まらない。買い替えて、住み替えて決まるのではないかと思います。

●埼玉県の女性(75)
 4年前から自立型の有料老人ホームに入っています。20年以上にわたる夫の介護を終え、マンションで一人暮らしをした後、72歳でホームに入ることを決めました。今は自立型で比較的自由に暮らしていますが、もし介護が必要になれば、離れた場所にある同じ系列の介護付きのホームに入れる契約です。子どもはいます。ただ、「終のすみか」は自分で決めたかった。今のホームでも、子どもが選んで入所した方は「何でこんなところに入れるんだ!」と不満を募らせています。そうならないためにも、自分の住まいは自分で決めないと。

●大阪府の女性(59)
 当初親と住んでいましたが、親が亡くなり、実家を処分しました。いまは単身で賃貸マンションに住んでいますが、近くの坂道を歩くのが最近しんどくなってきました。これから一生ここで借り続けるのか、一人でいつまで生きられるのかと悩んでいます。

●千葉県の女性(68)
 現在、夫婦で一戸建てに住んでいます。今後もし一人になったら、広い一戸建てには住みたくありません。その後どうするかが気がかりです。有料老人ホームがいいのかなとも思いますが、どこをみて判断すればいいのかわかりません。

●大阪府の男性(58)
 私、あと1年で定年です。大学生の上の子、高校生の下の子が巣立った後に、今の家をどうするか考えています。ちまたでいう「地方移住」をしたいと思っているのですが、一方で子どもからふるさとを奪ってしまってよいのかとも思う。俺が地方に行ってしまったら子どもたちはどうすんねん、どこに帰ってくるんって。

 東京会場のH班では、老人ホーム探しや国内外での子どもの住居近くへの移住など、幅広い事例があがりました。代表して発表した女性は、「共通テーマは、現在住んでいる住宅に入居した時点と、今の自分の状況に大きな差が生じていること」と指摘。それぞれの事例を紹介したうえで、こうまとめました。「予定通り行かないのが人生であり、気力と体力が日に日に落ちるのも人生。いつどういう形で決断するか。ベストな決め方、ベストな時期をこれから模索していかないといけない」

 大阪会場のA班は、「終のすみか」が話題に。発表者は、「ひとりでいる人、夫婦でいる人、家族でいる人もいた。居住形態はいろいろでも、亡くなるときは自分一人。さあ自分はどうしよう」と投げかけました。


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