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心に残る映画がヒント 「死ぬまでにやりたいこと」をリストに 

【商品モニター会】映画に自分重ね 生き方・終い方を再考

更新日:2018年03月29日

 映画に人生を重ね、触発され、考えたことを語り合う――。そんな場をつくろうと、Reライフ読者会議は3月17日、「生き方、終い(しまい)方」をテーマに座談会を開いた。

 参加したのは、50代から70代の読者会議メンバー。定年後の人生を模索する人、楽しみ方を見いだした人、「いつまで働けるか」と不安を感じている人など、背景が異なる6人。

写真=(右から順に)西山広二郎さん、鈴木伸育さん、中島きょう子さん、田中義治さん、渡辺百合子さん、奥平久美子さん

 事前に、今月公開の二つの映画の試写会のいずれかに参加してもらっていた。人生の終末を悟り、死を見つめる90歳の男を追ったアメリカ映画の「ラッキー」。女性納棺師と七つの葬儀を描いた邦画の「おみおくり」。両作とも「死」を取り上げており、会の冒頭、話は「自らの行く末」に向けられた。
 「ラッキー」を見た渡辺百合子さん(71)は「毎日、決まった『やること』があって淡々と生きる。それが大事だと感じた」。鈴木伸育(のぶやす)さん(53)も共感した。「主人公を演じた俳優は昨年91歳で亡くなったが、ルーチンをこなす姿が私生活と重なっていたならかっこいい。刺激を受けた」
 中島きょうこさん(61)は「主人公が毎日出かける店には、きれいなお姉さんとの優しい会話がある。孤独死が話題になるが、人は、気にかけてくれる人がいると感じることが生きがいになる」と話した。

 人生の終い方を考えるのに格好な、他の映画も紹介された。鈴木さんは、アルツハイマーの夫と末期がんの妻が人生を振り返りながら、車で旅する様子を描いた伊・仏合作映画「ロング、ロングバケーション」(2017年)を紹介。「自分も最期はかくありたいと思った」と語った。

 中島さんは、昨年定年し、今は週3日働くペースを楽しんでいる。だが、仕事がない生活になったら何をするかは模索中だ。アメリカ映画「最高の人生の見つけ方」(2007年)で主人公がやり残したことをひとつひとつ実行していく姿に倣い、「『死ぬまでにやりたいこと』をリストにし、ひとつずつ実現するのも良いかも」と話した。

 これに対し、すでに実行している参加者が経験談を披露。文筆業の奥平久美子さん(54)は「やりたいことは、365個考えるといいんですって。私も書き出してみた。百個ぐらいしか思いつきませんでしたが。小さなことでいいんです」。田中義治さん(69)は「人生を楽しむヒントを考えたリストをつくっている。鏡を見て笑顔の練習をするとか、たわいのないもの」。渡辺さんは「行きたい所を新聞で見つけてはスクラップする」。具体的な情報収集の仕方に話は広がった。

 「第二の人生」を楽しむメンバーたちの話を聞いた西山広二郎さん(57)は「仕事でやれることはやってきた。でも、その後をどう過ごしたらいいか。夫婦で映画を見たり、カフェめぐりをしたりし始めたが、先はまだ見えない」。

 奥平さんは「定年がないからこそ、いつまで働けるか不安もある」。「最期の時」にも話題は及んだ。「死は突然やってくる。迷惑をかけないように準備したい」。田中さんも「介護した親を見送った時の思いを重ねた」と話した。

 生き方、終い方にとどまらず、心に残る映画、家族のみとりや相続の大変さ、趣味や仲間づくり……。映画という共通項から話題は多方面に広がり、初対面同士にもかかわらず、あっという間の2時間となった。

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