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暮らしに個性 60、70代の家事スタイルに変化 

「家事」をテーマに語り合った読者会議メンバー座談会

更新日:2018年12月23日

  「家事は手間をかけるもの」と考えていた世代に変化が起きているのでは――。「最近購入した話題の商品」を尋ねるアンケートで家事家電を買っている人が目立ったのをきっかけに、朝日新聞Reライフプロジェクトは「家事」についての座談会を開いた。

 集まったのは、ロボット掃除機やスティック掃除機、自動調理機などを使っている60~70代の読者会議メンバー6人。

便利なだけじゃない

 ヨガのインストラクターと月10日間の仕事を続けてきた千葉県の加瀬弘子さん(62)。当時は「ダブルワーク」だった仕事と家事を両立させるため約7年前、輸入品の掃除ロボットを買った。「充電器や付属品を定期的に交換すればけっこう長持ちする」。料理にかける時間が短くなり家族に申し訳ないからと、自動調理器も買った。10月に退職したのを機に、おろそかになっていた家族の料理をする時間もできた。自動調理器は、電気代がかかると敬遠していたが、使ってみると「ゆで野菜」の出来にびっくり。「洗って調理器に入れるだけ。これまでの私の料理ってなんなのというぐらい驚いた」

 「これまでは手作りにこだわり、便利な家電を利用することに少し引け目を感じていたけれど、私の観念を変えなければと感じました。新しいものに乗り遅れたくないし、便利な道具は使いこなしていきたい」

 埼玉県の佐藤美知子さんは、自宅の新築をきっかけに造り付けの食洗機を購入した。今年はお掃除ロボットも買った。稼働時間が短く充電時間が長いのが検討課題だという。「やりたいことはたくさんある。これからは便利なものを使って自分のやりたいことの時間にあてたい」

苦手だった掃除も、楽しいものに

 埼玉県に住む小川かおるさん(62)は夫と次男と3人暮らし。仕事は週2~3日。家事のなかで掃除は夫の担当という。そこへ「我が家で久々のヒット商品」が現れた。パワフルなコードレス掃除機だ。

 もともと、家事のなかで掃除はあまり好きではなかった。普通の掃除機は場所を移動するたびコンセントを差し替える必要がある。コードレスでもフィルター式だと交換が面倒に感じていた。ところが今回購入した掃除機は「サッと出してサッと使える」のが気に入った。「椅子に乗ってエアコンの上も簡単にできる。いまは掃除するのが楽しい」

 「掃除は毎日」という東京都の田中忠子さん(73)は、夫に手伝ってもらうために軽いスティック型掃除機を購入した。夫は年齢とともに筋力も衰え、持ち運んで操作するのがおっくうだったようだ。新聞記事や量販店店員の説明を参考に購入した。夫の協力で空いた時間はスコットランドの歴史など興味ある生涯学習にあてている。

 仕事は週2、3日、休日は気の合った友人と自宅でパーティーを楽しむ埼玉県の日比敦子さん(71)。「家事はエンドレスだからこそ無理はしない。簡単に済ませられるなら大歓迎」と友人の話を参考にして床を水拭きする掃除ロボットを購入した。

 当初は、水拭き機能を使っていたが、先に「から拭き」モードで掃除する方法に変えた。同居する猫が6匹いるため、最初に水拭きをすると猫の毛が残っていた。やり方を変えることで、床に落ちた毛を効率よく処理できるようになったという。

 同じ床拭き掃除ロボットを購入したという神奈川県の野村圭子さん(71)は、日比さんの話を聞いて「から拭き」の存在を知った。普段、ロボットが拭き取れないところはコードレス掃除機を使っている。

 座談会に参加した6人は、それぞれに便利家電を使いつつ、ベテランならではの工夫やアイデアを凝らしていた。加瀬さんは「色々な意味で学びが多く、皆さんそれぞれに自分自身を生きているのだと感じました」と感想を寄せた。

 家回りの商品のコンセプト開発などをしているライフスタイル・コンサルタントのツノダフミコさんは座談会に同席し、「想像以上に自分の時間の質を高めることに貪欲になっている。そのため質は維持しながら家事時間を短縮できる高性能の最新家電を抵抗なく使っている。従来のシニア層と異なる意識を感じた」と話した。

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