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1300年前の宝物と至福のひととき 

読者会議メンバーが鑑賞した「正倉院展」

更新日:2018年11月30日

  奈良の秋を彩る正倉院展(10/2711/12)が今年も開かれました。1300年前、天平時代の絢爛豪華な宝物が17日間だけ特別公開される展覧会。奈良国立博物館で70回目となる今回は、約9000件の宝物のなかから聖武天皇が愛用した鏡など54件が陳列されました。鑑賞した読者会議メンバーの感想の一部を紹介します。

 優雅な曲線 艶やかな発色
 開催2日目の日曜日とあって、相当な混雑を覚悟して行きましたが、昼の12時であったせいか、全く待つことなくスムーズに入館できました。ただ中に入ると、さすがにたくさんの人であふれかえっていました。
 目玉である玳瑁螺鈿八角箱(たいまいらでんはっかくのはこ)や平螺鈿背八角鏡(へいらでんはいのはっかくきょう)は、四方から見ることができる鑑賞台に配置されており、見やすいように展示されていたため、近くまで寄ってじっくりと鑑賞することができました。やはり玳瑁螺鈿八角箱が美しく、表ふたは微妙に膨らみを持って作られているため、その曲線がなんとも優雅な雰囲気を感じさせる献物箱でした。
 その他には、犀角如意(さいかくのにょい)が印象に残っており、赤、青、緑の柄の部分が写真では濁ったような色で写っていたのですが、実物は水晶や金が使われているため艶(あで)やかできらきら輝いており、発色もよく大変美しかったです。
 気候も天候も大変良い秋の休日に美しい宝物を見ることができ、心をリフレッシュすることができました。(奈良県 奥田稔さん 50代)

  外国人にも人気に驚く
 なんと外国人が多いことにはまずはびっくりしました。関西で外国からの訪問先は特に京都が多いのはよく知っていましたが、この奈良の地でも多いことを実感した次第です。
 さて正倉院展は初めてでしたが、正倉院宝物は約9000件あるとかで、今回は北倉10件、中倉16件、南倉27件、聖語蔵(しょうごぞう)3件の56件の展示で、奈良時代の約1300年前の宝物の保存状態が大変良い結果、現代のわれわれに鮮やかに見せてくれたことには大いなる驚きの一語でした。(大阪府 岡田謙二さん 70代)

  いにしえびとの知恵に思いはせる
 1300年を経て今なお、きれいなお宝の数々が観賞できるのは素晴らしいことです。
 犀角如意(さいかくのにょい、孫の手)は、装飾的に綺麗なものですが、友人いわく 当時は風呂がなく、シラミがいたため背中がかゆかったに違いないとのことです。
 また、お椀(わん)の傷つき防止のためにお宝を包装していた捨紙も、今は貴重な史料となっているとのこと。そういえば、年末に餅をつき、正月には、我が家でも親戚が集まって宴会をしますが、餅箱や正月用の食器など傷つき防止のため、新聞紙で包んでおります。
 鑑賞後は、興福寺へ。その後、お土産に柿の葉寿司(ずし)や有名なよもぎ餅を買って帰りました。少し足が疲れましたが、充実した一日でした。(大阪府 星野隆志 50代)

  とてつもない時感じさせる古文書
 朝9時の開館を目指し10分ほど前に着いた。すでに200~300人の行列。人気の高さに驚きました。
 NHK教育テレビ「日曜美術館」で予習していた宝物の数々を目の当たりにして、感動の連続。なかでも戸籍や徴税の文書は、学生時代に受講した古文書学に思いを致す興味深いものでした。住んでいたことのある豊前国や親しい友人の故郷越前国と、とてつもない時を隔てているのが信じられないくらい親しみを感じました。人垣が少なくじっくり見られたのもよかったです。
 帰途、正倉院正倉と聖武天皇陵にも足を運びました。こちらはひっそり! 静寂の中で、色づき始めた木々に囲まれ至福のひとときを過ごすことができました。(大阪府 田中尚美 60代)

  1300年前の日本人の美意識
 きっと混雑するだろうと予想し、午前8時半には現地に着き、開館を待ちました。すでにたくさんの人が並んでいたのですが、運よく開館と同時に入館することが出来、しっかり展示を観覧することが出来ました。1300年を超えてもなお、こんなに美しい状態で宝物が保管されているなんて素晴らしすぎる。タイムスリップして奈良時代に行った気分です。日本人ってなんてみやびな人種なんでしょうか。美意識の高さ、そして文化の継承の素晴らしさをあらためて考えるきっかけになりました。犀角如意(さいかくのにょい)は鳥や草花を透かし彫りにした象牙があったり、水晶、金も使われていたりして、ガラス越しでしたが、美しさに魅了されました。もちろん、八角鏡、八角箱、巻きスカートも色鮮やかで息をのみました。
 たくさんの人々の手を経て美しい状態で受け継がれている宝物。私は今回初めて鑑賞しましたが、ぜひ、来年も足を運びたいと思いました。歴史に力をもらい、現在を生きる私は、自分のしたいことをしっかり見つめて、自分の道を歩き続けたいと気持ちがすとんと落ちついています。まさに芸術の秋。満喫です。(兵庫県 浮気由紀子 50代) 

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