ReライフTOP読者会議最近の活動リポート

リアルな展開 企業犯罪の闇に迫る そして正義は? 

読者会議メンバーがみた映画「七つの会議」

更新日:2019年02月08日

©2019映画「七つの会議」製作委員会
 朝日新聞Reライフプロジェクトでは、読者会議メンバーを映画の試写会にご招待し、鑑賞後に書いていただいた感想を紹介しています。今回の映画は、『陸王』、『下町ロケット』、『オレたちバブル入行組』などの半沢直樹シリーズを生み出した作家・池井戸潤が原作を書いた「七つの会議」(2019年)です。社内でおきたパワハラ騒動、そして不可解な処分。それは会社の存在を揺るがす、隠された企業犯罪の闇につながっていきます。


演技派ばかりの俳優陣を楽しめた
 シリアスなのに、コミカルで笑ってしまうところもあります。なおかつ、会社の秘密を暴くために及川光博演じる原島が奔走するところは、ミステリーとしても楽しめました。
 俳優は、演技派ばかりで楽しめました。エンドロールで、野村萬斎が長い間しゃべるのですが、動きに目を引きつける魅力があるこの人だからこそできるのだと思いました。(大阪府 倉辻富美子さん 50代)

「八角」のような人がいれば……
 映画を観た後には、真摯(しんし)に物づくりをしている会社を、心から応援したくなりました。映画は、謎解きのストーリーで進みますが、ヒントとなる場面がちりばめられていて、最後には、パズルのピースがピタッとはまるように、「そうだったのか!」と気づかされました。
 俳優陣の期待通りの演技に、スカッとしました。会社にひとり、野村萬斎さん演じる八角のような人がいてくれたらなぁ……と思わずにはいられませんでした。
 私自身も、メーカーにいた頃の予算会議を思い出し、当時の部長や課長の心情を想像したように、観た方それぞれが「働くとは?」「家族のためとは?」など、いろいろな思いを抱く映画だと思いました。
 ぜひ、最後のエンドロールまで、みて欲しい映画です。クスッと笑えて、同時に2度目のスカッとした気分になれるはずです。(大阪府 尾崎美佳さん 50代)

これはフィクションではない恐ろしい映画
 キャストがすごい! 狂言師・歌舞伎役者・落語家・漫才師。もちろん映画や舞台の役者さんなど各ジャンルのエンターテインメントの猛者を見事にそろえてこの映画がクリエートされました。特に、私が敬愛する野村萬斎さんをサラリーマンになんて誰が考えるんでしょう! 汚い萬斎さんもさすがに素敵でした。
 今も厚生労働省の統計隠し、文部科学省の森友学園、加計学園、日産のゴーン問題、東芝の崩壊、耐震工事のデータ改ざんなど身の回りに普通に行われている事件が我々の生活に恐ろしい影を落としています。あれは、フィクションではありません。実に恐ろしい映画です。(大阪府 今西幸子さん 60代)

©2019映画「七つの会議」製作委員会

「正義」という言葉が生きづらい時代
 厚労省のデータ不正が連日報道される中、この映画はタイムリーだ。テンポよく展開するストーリーは、意外な新事実を次々と映し出す。ただ、作中、データ改ざんに会社の人間が何人も関わってしまう姿を、日本固有のように表現したのはどうだろうか。現実社会では海外メーカーでも、排ガスデータ改ざんが報じられていた。これは、人間の業だ。
 「大人の事情」等、言葉を言いつくろいながら、自分が巻き込まれる、手を染めてしまう可能性がないと誰が言えるだろう。
 正義の味方のような役回りの八角にしろ、何年もの間、見て見ぬふりをしている。決起した八角の動機が会議でのパワハラだというのも、何だか、さもしい。
 東京建電という会社は冷静に考えると不可解だ。中堅とはいえ、これだけの会社で、なぜねじの調達を営業部がするのだろう。開発部や検査部は何をしていたのか疑問だ。また、親会社の御前様が個人的な罪を問われなかったことについても釈然としないものを感じる。
 「正義」という言葉を貫くには今の社会は生きづらい。万年二番手の原島の気弱な姿が、無性にかなしくて、ほほ笑ましかった。(兵庫県 山下町子さん 50代)

企業人」の胸に刺さる映画
 なんて濃いキャスト!なんて濃い芝居!そして……なんて面白い経済界映画!
 野村萬斎がサラリーマンをどう演じるのか。なんとも癖のある俳優陣が集結。
 果たしてどんな演技を展開するのか。まさに激しくぶつかり合う豪華キャストによるジェットコースターのような展開に集中の2時間でした。あちこちにある伏線を頭の中でつなぎ合わせていく間もなく、物語は意外なエンディングへ。リアル過ぎて胃が痛くなるようなストーリーの中にも笑いの生まれる展開は、さすが池井戸作品。日本の企業人の胸に深く刺さる映画でした。(大阪府 中村典子さん 50代)

池井戸作品一作分を2時間に圧縮
 人間の迫力が爆発している映画だ。
 内容もさることながら、配役一人一人の迫力が並大抵でなく、圧倒させられる。今までの池井戸潤さんのテレビドラマの一作分を2時間に圧縮した濃密さ。おなじみの配役陣が多いが、それぞれのキャラがくっきり際立っていて全ての役柄に味を持たせている。
 何よりも主演の野村萬斎さん演じる八角の多面的な性格、そしてその豹変(ひょうへん)ぶりにはぞっとするような怖ささえ感じる。これもまた狂言師という古典世界で培ってこられた底力なのだろう。
 池井戸作品では、堺雅人さん、役所広司さん、阿部寛さんという他をもって代えられない主役陣を生んできたが、この八角役の野村萬斎さんの登場で、今までの主人公とはまた一味違うニューヒーローが生まれたといえそうだ。(大阪府 近藤太一さん 60代)

つまらない訳がない骨太ストーリー
 それは、池井戸潤さんの原作で、そうそうたる俳優陣の出演で詰まらない訳ないと言うところです。連続ドラマとは違って展開のテンポがよく、中だるみも無く最初から最後までしっかり見られる、骨太なストーリーで面白かったです。(大阪府 深瀬佳代子さん 60代)



2019年2月1日(金)より全国ロードショー。119分/2019
監督:福澤克雄 音楽:服部隆之
脚本:丑尾健太郎・李正美
出演:野村萬斎、香川照之、及川光博、片岡愛之助、北大路欣也
〈公式ホームページ〉http://nanakai-movie.jp/

Reライフスペシャル

関連記事

最近の活動リポートの関連記事

PAGE TOP