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「お帰りなさいお雛さま」 奇跡の里帰りを喜ぶ 

読者会議メンバーが観た「岩崎家のお雛さまと御所人形」展

更新日:2019年03月15日

 多摩川にほど近い東京・二子玉川の小高い丘に建つ静嘉堂文庫美術館。ここで3月24日まで開かれている「岩崎家のお雛さまと御所人形」展を鑑賞した読者会議メンバーの感想を紹介します。


結婚記念日に出会えた「ある人形物語」
 お雛(ひな)様に夫とともに会いにうかがいました。とてもかわいらしいお顔についほほ笑んでしまいました。細部にわたって美しく、特に装束の布の織細工が本当に素晴らしかったです。お道具の一つ一つがぜいたくで精巧に作られ、その時代の嫁入り道具が想像できました。
 楽しみにしていた御所人形は想像以上にかわいらしく一体一体じっくり拝見しました。表情はもちろんそれぞれ動きがあり、お祝いの気持ちがいっぱいの御所人形でした。立雛の色彩が美しく上品さを感じました。
 この日は私共の結婚記念日。夫から妻へ、妻から夫へ贈られた人形。離れ離れになっていたお雛様をすべて集められた人形への愛。すべての物語とここで素晴らしいお人形に出会えたこと。このタイミングで存分に楽しみ、幸せな時間を過ごさせていただきました。(神奈川県 中村留美子さん 60代)

還暦のオジサマと人形の落差にクスッ
 私のお雛さまの顔のイメージは面長で、大人の人でしたが、岩崎家のお雛さまは丸くて赤ちゃんのように優しくて、可愛い顔や身体つきでした。約90年前のお人形とは思えないほど美しい形で観ることができました。
 三人官女と仕丁の道具やそのしぐさは一般の人形と違いオリジナルらしさをより感じました。一つ一つがとても丁寧な細かいつくりで、美術の知識がない私ですが、観ているだけで楽しませていただきました。
 御所人形は還暦を祝ってつくられたとのことですが、この可愛い人形とオジサマたちの写っている写真を見てほほ笑ましくなりました。世田谷の自然に囲まれた美術館も素敵でした。(東京都 河合知子さん 60代)

孫娘たちを喜ばせたお人形さんたち
 お雛さまの保存状態が大変いいことに驚きました。桐村家の皆さんがいかに大切にしていたかがうかがえます。
 岩崎小弥太がつくらせたお雛さまは、丸顔でとても可愛らしい顔をしていました。3歳の孫娘は、この子は「(同じ保育園の)〇〇ちゃんに似ているね」とか、「このお人形さん、まほちゃん(自分)に似ている」などと言って楽しく見ていました。
 小弥太の還暦祝いのために孝子夫人がつくらせたという多くの人形は色鮮やかで愛嬌(あいきょう)もあり、孫娘たちは顔を近づけて飽きずにずっと見ていました。
 小弥太に似せた布袋様や、孝子夫人に似せた弁財天を見ると夫婦の仲むつまじさが想像されほほ笑ましくなりました。たくさんのお人形さんから孫娘たちは何を感じただろうか。楽しみです。(千葉県 綱澤和紀さん 70代)

実物の大きさと存在感に引き込まれた
 会場に入るとまず内裏雛が迎えてくれますが、チラシの写真を見ただけでは想像できない大きさと実物の存在感に圧倒されました。稚児雛ゆえの何とも愛くるしい顔立ち、豪華な装束にどんどん引き込まれ、八千草薫さんの丁寧な音声ガイドで、ただ観たけでは気が付かないところまでよく理解できました。
 戦後散逸していた「岩崎家のお雛さま」が、人形愛好家・桐村喜世美氏の熱意によって再び収集され、本来の持ち主の所へ帰ってきたという奇跡のようなエピソードにも心を打たれました。
 五世大木平蔵作の岩崎小彌太氏から孝子夫人に贈られたお雛さまと、孝子夫人が小彌太氏の還暦を祝って贈った御所人形がこうして一堂に会し、観覧する機会が与えられたことは、至福の一言に尽きます。(東京都 堤さと子さん 60代)

保存状態のよさ豪華さ精巧さに感激
 昭和初期に作られたと思えないほどの保存状態で素晴らしい雛人形の数々に感激でした。
 それぞれ人形の細部までこだわった豪華な装束の織り・刺繡(ししゅう)・金細工等々。雛道具も一つ一つ精巧に作られて目を見張るばかりでした。雛人形15体すべてとほとんどのお道具が集められたことも奇跡のように思えます。これほど大きな立雛、犬筥(いぬばこ)も見たことがなかったので感動です。
 可愛らしい姿の「木彫彩色御所人形」を還暦祝いに贈られた小彌太氏はとても喜ばれたことでしょう。(東京都 田村祥子さん 60代)

完璧な蒐集の奇跡に胸熱くなる
 お雛様の第一印象はこれまで見たどのお雛様より大きく丸くて可愛らしく、小彌太さんの奥様への愛情がひしひしと伝わってくるようなほのぼのとしたものでした。細部にまでこだわった着物や小物のどれ一つとっても古き良き日本の職人さんの矜持(きょうじ)が見られるようで、よくぞここまで奇跡と言えるほど完璧に蒐集(しゅうしゅう)して残してくださったものだと、展示を見ながら胸が熱くなりました。
 二子玉川からほんのちょっと入った所にこんなに緑がたくさんあり、梅や水仙、ツバキがちょうど見頃で、お雛様に会いにいく気分が高まりました。静嘉堂文庫も岩崎家のお雛様のこともこれまで全然知らなかったので本当に見に行けてよかったです。次回はぜひ館長さんのおしゃべりトークを聞きに参りたいと思っています。(千葉県 福家昭恵さん 60代)

不思議な運命のつながりに心温まる
 行きたいと思いながら長らく行けなかった静嘉堂文庫美術館なのですが、念願がかないました。開館直後の平日ということもあって静かな美術館を堪能しました。
 メインの稚児雛(ひな)さまは、今まで見たこともないお顔と3頭身という可愛らしさ。三人官女など他の人形やお道具も、精緻(せいち)を凝らした見事なものでした。
 夫人から岩崎小弥太氏の還暦祝いに贈られた木彫彩色御所人形。58体もの人形が場面ごとに並べられた様は圧巻の一言。小弥太氏の干支(えと)であるうさぎの冠をかぶった人形や、うさぎの飾りをつけた宝船、小弥太氏に似せたという布袋様を見て、思わず笑みがこぼれます。
 一番感動したのは、「おかえりなさい、岩崎家のお雛さま!」というサブタイトル。戦後散逸したお雛さまが、人形愛好家・桐村喜世美氏によって全てのひな人形と多くの道具類が買い集められ、岩崎家ゆかりの静嘉堂に寄贈されたという不思議な運命のつながり。心温まる、とてもよい展覧会でした。(埼玉県 磯根恵美子さん 60代)

人形たちが背負った運命に思いをはせる
 静嘉堂には数回訪れたことがありますけれど、今回はこのお雛様が背負ってきた大きな時代の流れを垣間見るようでした。
 岩崎小弥太から孝子夫人のために3年もの月日を経てあつらえた一式が、散逸していたのを桐村喜代美さんが収集を重ねて平成の初めごろには道具類も含めて愛蔵し、30年ぶりに静嘉堂文庫美術館に寄贈され里帰りが実現することに。なんとも愛らしいお雛様。長い年月を経てきたようには感じさせず、いかに桐村喜世美さまに愛されてきたことがよくわかります。
 五人囃子(ばやし)を見つめていますと、今にもにぎやかに踊りだしそうな様子がうかがえます。名工といわれる人形師さんのすごさを見せていただきました。童のお顔のお雛様を見つめながらこの様に拝見できる幸せを思います。私の期待していたお雛様を拝見できたことに感謝致します。(神奈川県 岸千代海さん 70代)

数年おきに展示してもらえたら
 丸く可愛いらしいお雛は初めて観ました。幼児姿のお内裏さま、三人官女、五人囃子、随身、仕丁と展示ケースの中に並列に鎮座していてどれも状態がよく、どれだけ大切に扱われていたのかうかがい知ることが出来ました。
 ケース内に鏡が置かれ後ろ姿も見ることが出来良かったです。せっかくのお雛さま、段飾りをみられたらもっと感動したと思います。里帰りして岩崎家に戻り、これまで以上に大切に存され、何年かに一回でも展示してもらえたらいいです。
 図録も丁寧に作られていて初心者にも分かりやすく図版や解説がついてとてもよいと思いました。寄贈者の桐村家(茂照庵)は登録有形文化財になっているとのことで、機会があれば訪れてみたいと思いました。(東京都 小野恵子さん 60代) 

かわいいお雛さまにいやされた
 二子玉川駅からのバスを降り、正門から並ぶ木立と小川の流れを脇に見つつ美術館の建屋へ、静嘉堂文庫は2度目の訪問でした。
 可愛らしい雛人形の数々にとても癒やされました。雛道具が本物さながらに精巧につくられているのが驚きました。比較的空いていたのでゆっくりと見られたのが何よりでした。(東京都 小越健晴さん 40代)

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