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人生を楽しむ働き方へ 50代からの「ライフ・シフト」 

「働く」をテーマに語り合った読者会議メンバー座談会

更新日:2019年03月22日

介護、リストラ……壁を越える「変身資産」が活躍のカギ

 平均寿命と健康寿命がともに長くなり、“人生100年時代”というワードを見聞きする機会が多くなった。長くなった人生の後半を幸せに生きる手がかりとは? ライフシフト・ジャパン代表の大野誠一さんと4人の女性読者会議メンバーが、働くこと、生きがいの見つけ方などについて語り合った。

写真左から川村温子さん、松原靖江さん、原美智子さん、小川裕子さん

50代は変化の時

 この日集まったのは、50代から60代の4人の女性読者会議メンバー。就業状況も立場も様々だ。

 派遣社員として働く川村温子さんは、家族の介護との狭間で揺れ、正社員で20数年働いていた会社を昨年辞めた。終電帰りもしばしばの生活から、定時帰りとなり余裕もできた。働き方を変えて、今は新しい生き方を模索中だ。

 松原靖江さんは、最近、10年以上続けたパートで解雇通告を受けたばかり。「60歳より先も続けられる仕事を考えないといけないと、感じているタイミングだった」。座談会は今後の自分のためにチャンスだと思い参加した。

  図書館司書の資格を持つ小川裕子さんは、専業主婦で親の介護などをしているが、いずれまた働きたいと模索中だという。

女性の柔軟性は武器

ライフシフト・ジャパン代表の大野誠一さん
 ライフステージの変化を前にこれから先を模索中のメンバーの話を聞きながら、大野さんは、国内で反響を呼んだ『ライフ・シフト』(リンダ・グラットンアンドリュー・スコット共著、東洋経済新報社)の内容を紹介した。「いつまでも活躍していくために必要なのはお金や土地、家などの有形資産ではなく、生産性資産、活力資産、変身資産などの「無形資産」。特に、大事なのは変身資産だが、結婚、出産を機に自らのキャリアをその時々に合わせて柔軟にチェンジしてきた女性は、それを持っているはず」と指摘した。

 原美智子さんは、高齢者向け住宅での食事の配膳などを担当するパートを60歳から始めた。「長く生きてこられた方々の体験を聞いたり、生活を身近で見ることができたりするのは貴重な機会。生きがいを持ってこの仕事に取り組めていると思う」。

 原さんは、子育て支援のボランティアなどにも参加している。子育て支援や地域社会を盛り上げる手立て、得意な裁縫をいかして人に喜んでもらうなど、これからは身近で小さなことでも、自分の生きがいや、やりがいのある仕事に結びつけていくことが大切になっていきそうだ。

 松原さんも「学びたいと思っても、子どももまだ大学生だし、とあきらめていた。自分の学びたいことの前にお金を稼がなくては、と。でも、やってみようという気持ちになった」と語った。

稼ぐより「生きがい」

 「これからの時代は、どれだけ稼いでいるかはさほど重要でなくなる。『どのくらい楽しんでいるか』『ありがとうと言われるか』『社会のためになっているか』の方が大切になってくるはず」と大野さんは言い、日本の「生きがい」という考え方が海外からも注目され注目されていることを紹介した。

 そんな話を聞いた読者会議メンバーたちは、「少し増えた『自分の時間』を楽しんでいたが、『これでいいんだ』と思えた」(川村さん)、「子どもはまだ大学生。現実的なことばかり考えて不安が大きかったが、自分もやってみようと思えた」(松原さん)、「私は変化を楽しめているが、定年して家に居がちな夫が心配。今日の話を伝えようと思う」(原さん)などと語った。

 小川さんは「現代は先が読めない時代だからこそ、目の前の興味のあることに、取りあえず首を突っ込んでみればいいというお話にワクワクした。自分主体の人生を歩めているかどうか確かめながら前に進みたい」と話した。

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