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「ねこづくし」に癒やされた1日 

読者会議メンバーが観た「岩合光昭写真展 ねこづくし」

更新日:2019年07月10日

 動物写真家の岩合光昭さんが日本各地で撮影した、猫たちの写真200余点を紹介した「岩合光昭写真展 ねこづくし」(川崎市市民ミュージアム)を鑑賞したReライフプロジェクト読者会議メンバーの感想を紹介します。

写真:小山貢弘

 自然と笑顔になってしまう
 会場に一歩足を踏み入れば、見渡す限りのねこ、ねこ、ねこ。
 大きなパネルには彼らの姿が所狭しと並んでいる。日本のあらゆる島々で、焼き物で有名な土地で、かれんで俊敏な彼らの様子がありありと写されていた。
 印象的だったのは竹富島のねこたちだ。そのイキイキと、されどあどけない表情にはこちらも自然と笑顔になってしまう。
 桜の木にいた白ねこの写真には、思わず笑みがこぼれた。春を告げる桜の花と、焦げ茶色の木にのせられた三角の鼻は、どちらも淡いピンク色に染まっていた。
 日なたぼっこをする彼らの写真が目に入る。
 私の一番のお気に入りねこは、舌を出したシーサーとのツーショットのねこ。ねこ自身も同じように舌を出して、シーサーにもたれかかるように首をかしげている。
 もーたまらない。どうしたらこんな写真が撮れるんですか? 思わず声に出してしまう。
 過ぎ行く時間の中で、私は大切なことを忘れかけていた。変わらない日常の幸せ、彼らはそれを、思い出させてくれた気がした。(東京都 山田佐保美さん 50代)

写真:小山貢弘

 その姿に悶絶しました
 「かわいい!」に尽きます! 岩合さんの写真は、動物の表情がよく捉えられていて、見ているといつもニヤケてしまいます。会場は、そんな私のような方々が大勢いらっしゃいました。
 撮影地の四季も美しく撮られていて、ネコがその季節を謳歌(おうか)しているように感じました。島のネコも焼き窯のネコも愛らしく、その姿に悶絶(もんぜつ)しました。名著「ネコを撮る」を再読して、野良ネコにさえも好かれる岩合さんのようなヒトになりたいと、改めて思った次第です。(神奈川県 松井広美さん 50代)

写真:小山貢弘

 こころがゆったり広がる
 いつもテレビで見ていた猫の日常を切り取った素敵な写真ばかりでした。表情があり、感情が伝わり、思わず笑ってしまいました。
 山梨県北杜市の桜の枝が高すぎた猫。ご主人の出待ちをしている岡山県笠岡市の猫。田代島の網元の所の可愛い猫。定位置に安心し、陽が当たると気持ちよさそう。
 ああ こんなに猫がいたんだ!と驚き、心がゆったり広がりました。久々に友人と会い、自由が丘も楽しんできました。(東京都 植田京子さん 60代)  

写真:小山貢弘

 毛並み 感触 模様 色合い 表情……1枚1枚に猫の美しさ
 もうかなり昔になりますが、写真集「ちょっとネコぼけ」で岩合さんの猫写真に出会った時、それまでの美しさや可愛さだけの猫写真とは、全く違うものを感じ、とても感動しました。
 猫と暮らす者の目に日常的に映る猫、または、猫の一生のひとコマという視点が、それまでの装飾的な猫写真とは全く違っていました。
 その後、いくつかのテーマの異なる岩合写真も見て来ましたが、常に今までの猫写真にない猫の生態や表情が捉えられていることを、岩合さんらしさ、として注目してきました。
 しかし、今回、特に感じたのは1枚1枚の写真の美しさです。
 まるで人の肖像画のようにその猫の性格や生き方まで感じさせてくれる。その視点はいつもながらなのですが、今回は生態写真的な傾向が影をひそめ、全ての写真が今まで以上に1枚の美しい画像として完成されていました。
 猫としての生態や内面が表現されているだけでなく、毛並みのフォルム、感触、模様、色合い、表情などの猫の姿と、その背後に広がる風景とが、今まで以上に見事なバランスで切り取られていました。
 常滑のつるんとした赤茶色の土管と、その前の薄茶の長毛種の猫の写真。茶の濃淡、硬い土管と、柔らかな長毛の感触、もちろん猫の表情は味わい深いツワモノの表情。見る者の様々な感覚を、心憎いまでに楽しませてくれる、絶妙なバランスの1枚。
 こうした計算され尽くした、とも感じられる完成度の写真が続き、展示は思いの外のボリュームでしたが、思わず一気に観てしまいました。岩合さんのこれまでの活動、努力の集大成を見せていただいた、という印象の写真展でした。(神奈川県 佐藤乃夫美さん 60代)

写真:小山貢弘

 水を飲む舌の出具合にしびれた 
 「…本質は、ねこにとってやさしいヒトがいてくれるかどうか、だと思います」
 会場冒頭で目にする岩合さんの言葉。猫への一般論ではなく、岩合さんご自身の貴重な経験からの持論は、真意を突いていると、深い共感と感動を覚えました。
 網地島のがっしりしたたくましい茶白模様の猫の姿《島の猫》が目に留まり、あの被災地で今、元気で暮らしている雄姿に感動し、道を掃除中の竹富島の老婦人と猫の早朝の様子では、沖縄の平和な部分を垣間見ることが出来て癒やされました。焼き物の里では、作家と猫の緩やかな良い関係がうらやましいほど。笠間焼の青い皿で水を飲む猫の表情。舌の出具合がさすがです。小淵沢の雪景色中の散歩。寒さに弱いはずの猫も縄張り確認の仕事? をサボらず、そのたくましさに感動しました。(東京都 水野眞由美さん 60代)

写真:小山貢弘

 汗だくの暑い日もホッと一息  
 妻と2人で鑑賞する予定でしたが、私が体調を崩したため、結局、妻が1人で出掛けました。
 当日は暑い日で会場に着いた頃は汗だくになったそうです。しかし、会場に入ると大好きな「ねこ」ちゃんの写真、写真、写真……でホッと一息つけたそうです。会場をゆっくり見て回りながら「こんな自然な姿のねこたちに岩合さんはどのようにして接していられているのかな?」と考えたそうです。
 本当にたくさんのねこたちに出会い、お気に入りも10点くらいチェックしたようです。その中でも「島の猫 7.田代島、石巻市」が最も癒やしのお気に入りだった、と話しておりました。
 会場の日本中のねこたち、どのねこも今も元気で過ごしていて欲しい、と願いつつ会場を後にしたそうです。そんな話を聞きながら私自身も大いに癒やされました。(千葉県 大下克典さん 70代)

写真:小山貢弘

  穏やかな海 古い街並み 猫たちの集会
 土曜日の午前中でしたが、川崎市市民ミュージアムには、赤ちゃんとママ、中年夫婦、若い女の子2人連れなど色々。それでも空いていたので、背伸びすることなくストレス無く見ることができました。
 青い海と青い空に一匹のねこ……穏やかな海や古い町並みに猫たちはとても良く似合う。天草、岡山県大島、小豆島、竹富島……それぞれに、集会でも有るように集まる猫たち。ノラ猫が主役の写真、飼い猫が主役の写真と有るが、やはりノラ猫の方が目が厳しく、飼い猫は、おっとりした目をしている気がした。我が家にも黒猫が居るが、猫たちの集会に行かせられないのが少し可哀想に思った。(神奈川県 笠井のり子さん 50代)

写真:小山貢弘

 日本の風景に溶け込む猫の表情 
 岩合光昭さんのテレビやポスター、ステーショナリーでもよく見る猫たちの、大きな迫力ある作品をみることができて感動しました。
 香川県仲多度郡佐柳島で撮影された《リズムがそろう》は、真っ青な空をバックに飛ぶ2匹の猫の躍動感がすごい! 私にはとても撮れない一枚。
 鎌倉市の寺院などで撮影された猫たち。日本の風景に溶け込んでいるのですね。岩合さんが撮影される猫たちの表情はほんとうに穏やかで、そんな猫たちに癒やされて幸せな時間を過ごせました。(神奈川県 仲西かをりさん 60代)

美術館探訪(アート部)の連載

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