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冒険小説史上、最高齢? 主人公101歳の「名言」にドキリ 

「世界を救う100歳老人」を読んで/連載・ひとことブックレビュー

更新日:2019年11月21日

 101歳の主人公が地球規模のトップシークレットに巻き込まれるアドベンチャー・コメディ、「世界を救う100歳老人」を読んだ読者会議メンバーから感想が届きました。山口県の藤原信男さん、埼玉県の中尾真理子さんは「人生は一度きり。長さはいろいろだけどな」という主人公の言葉にハッとしたと言います。

いくつになっても世界と対峙 生き方のお手本に
 主人公のアランが偶然にも世界を動かしているリーダーと出会い、翻弄(ほんろう)してゆくストーリーに、とても爽快で愉快な気持ちになった本でした。アランの行動は、老人にありがちな「空気を読まない」ものではありません。自分に正直に行動する生き方を教えてくれた本でもありました。
 私も70歳を過ぎ、アランのように100歳まで生きられるか分かりませんが、同じように世界に目を向けて行動する人生を全うしたいと思います。
 一方で、本書には深刻な問題が世界の構図として描かれているなか、残念ながら我が国の世界における役割は書かれてい
なかった。改めて我が日本の役割を考えてみたい。(千葉県 岩佐詠さん 70代)

主人公に負けない「冒険心」を持ち続けたい
 主人公のアランは、インドネシアから北朝鮮、アメリカ、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、タンザニア、ケニアと巡ります。ちょっとしたアクシデントから気球で飛行することになり、インド洋の海に着水したのが最初の危難、その後も次々と危険な目に遭います。もし私だったら最初の漂流で一巻の終わりだと思います。
 「人生は一度きりだ。人生で確かなことはそれだけさ。どのくらいの長さか、それはいろいろだがな」とアランは言います。
 私の人生計画は100歳まで平凡ながら健やかに楽しく過ごし、桜の花が咲く3月31日にこの世を去るというものです。念願どおり100歳になった私、できることは少なくなっているでしょうが、アランに勝るとも劣らないくらいの「冒険心」は持ち続けたいと願っております。(山口県 藤原信男さん 70代)

この市井の老人、ただものじゃなかった!
 長寿の時代。親や親戚を見回しても80代、90代はざらだ。だからはじめは、この本もそういう市井の老人の元気な姿を描いているのかと思った。
 ところが登場してきたアラン老人は、市井の老人には違いないのだが、やることなすこと普通ではない。ウラン片手にあの金正恩氏やトランプ氏をてんてこ舞いさせる。しかも本人にはそのつもりは全くなく。
 スピード感あふれる展開に、このところめっきり弱った私の脳ミソはついていけるはずもなく、同じシーンを読み返したりしながらアラン氏の後を追いかけ、やっと読み終えたところである。アランさん、歩くの速すぎますよ!次にどこに行くか言ってくださいよ!そう言いたくなる。しかしきっとこう返されるだろう。「お嬢さん、私自身、どこに向かっているのかわからないんだ」
 自然体でいつも前だけを見ているアラン。「人生は一度きり。長さはいろいろだけどな」そのセリフを読んだ時、ドキリとしたのは私だけだろうか。
(埼玉県 中尾真理子さん 50代)

心に響く主人公の言葉 夫婦関係にも通じる風刺
 痛快!こんなじいさんたちになれたなら無双!と、夢想しながら読んでいましたが、本から抜け出せば、一気に現実に首根っこをつかまれ、夢は瞬く間に引き裂かれる…こんな感じで読み進みました。
 「人々がお互いに話をしなくなってからは、誰であろうと同じことを誰よりも多く言った人間が勝つ決まりになった」という言葉は気になりました。日本外交もこれくらいしたたかであったらと…。至近な例は夫婦関係なんですがね(笑)(福岡県 本村秀男さん 60代)

長寿のカギは破天荒な行動力?
 現在の世界情勢も(何となく辛口に)反映されていて、くすっと笑いながら読めた。101歳の主人公の破天荒な行動に、長寿の秘訣(ひけつ)を見たような気もした。(千葉県 竹内利明さん 60代)

 このレビューは、毎月実施している「今月のプレゼント本」の当選者に感想を寄せていただいたものです。


 読者会議メンバーが読んだ本
世界を救う100歳老人
ヨナス・ヨナソン (著)
中村 久里子 (訳)
出版社:西村書店

 世界で1,000万部を突破したベストセラー『窓から逃げた100歳老人』が帰ってきた! 100歳の誕生日パーティーを目前に、老人ホームを逃げ出して大冒険をした主人公アラン。続編となる新刊では、101歳の誕生日パーティーに親友が熱気球を用意します。大海原を漂流し、北朝鮮の船に助けられて……。トランプ、メルケル、プーチン、金正恩など、世界のリーダーが次から次へと登場する、ドタバタコメディー小説。

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