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強烈な色彩で人々を魅了し続けるゴッホの魅力 

読者会議メンバーが観た「ゴッホ」展

更新日:2019年12月05日

 強烈な色彩と力強い画面で今なお人々を引きつける画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。画家として活動したのはわずか10年という短い期間にもかかわらず、唯一無二の表現を獲得しえたのはなぜか。その背景に迫る「ゴッホ」展を鑑賞したReライフプロジェクト読者会議メンバーの感想を紹介します。

 ゴッホの言葉ににじむ迷いや苦悩
 ゴッホというと、まず思い浮かぶのは「ひまわり」ですが、今回の展覧会はゴッホが影響を受けた人物とゴッホとの関係を軸に紹介されており、ゴッホをより深く知る上でのよい構成だと思います。多くの画家らの影響を受け、深く付き合い、仲たがいしながら、ゴッホの作品が生み出されていった過程がよくわかりました。それらの画家の絵も展示されていたことが、展示会に深みを与えていたのではないかと思います。
 「あぁ、クロード・モネが風景を描くように、人物を描ければ」「そうだ、僕は絵に命を懸けた。そのために半ば正気ではなくなっている。それもよいだろう」という言葉は、ゴッホの迷いや苦悩を示しているようで衝撃的でした。(東京都 小泉泰子さん 60代)

 画家たちとの交流で変化していく作風を楽しく鑑賞
 秋晴れだった10月の日曜日。80歳の母親の親孝行がてら、散歩しながら上野の森美術館を訪れ、ゴッホ展を見た。ゴッホは有名なので、あまり美術に詳しくない私でも「ひまわりの画家」として知っていた。でも、ゴッホという1人の画家に絞った企画を見るのは初めてだった。音声ガイドを借りたのも正解だった。弟テオが話すゴッホの生涯を聞きながらゴッホの作品を見ていくと、美術展もなかなか面白いものと思った。
 27歳で画家で生きると決意して絵の修業を始め、時に酷評されたりしながらも、美術の教科書によく出てくる画家たちとの交流により、ゴッホの絵が変わっていく過程がおもしろかった。
 印象派の影響を受け、作品があでやかに変化。「サン=レミの療養院の庭」の、色彩の豊かさに驚いた。こんな絵を描いた後に自殺するなんて、ゴッホはドラマになる画家だと思った。「ひまわり」しか知らなかったが、ゴッホの自画像や「糸杉」の絵に改めて触れ、感銘をうけた。良い親孝行と行楽の一日になった。(宮城県 佐藤毅彦さん 50代)

 もっとゴッホのことが知りたくなった
 ゴッホが好きで、展覧会があれば毎回観賞してますが、今回の展覧会は特に印象派の作品と見比べて観賞する感じがとても楽しかったです。暗い感じのハーグ時代からパリへ出た後の鮮やかな色彩が、私が知っているゴッホの作品とは思えないくらい明るくきれいでした。
 「これまで誰も糸杉を僕のように描いたことがないというのが驚きで仕方ない」という言葉を残し、亡くなる前年まで描き続けた力強い「糸杉」の作品は、濃い緑と淡いピンクの空が対照的で素敵です。もっとゴッホのことを深く知りたくなりました。(埼玉県 小松なほ子さん 60代)

 世界で愛されるゴッホの魅力に納得
 30年ほど前、オランダを旅行し、ゴッホ美術館を訪れました。今回の展覧会でも、ゴッホ美術館に展示されていた作品がたくさん来るのだろうと思って美術館へ出かけました。いざ見てみると、オランダ国内をはじめ、スイスやスコットランド、アイルランド、モナコ、イスラエル、アメリカ、デンマークなど、世界中の美術館が所蔵するゴッホの作品が集まっていました。いかにゴッホの絵が世界中の人に愛されているかがわかりました。今回の展覧会では時代ごとにゴッホと親交のあった画家の作品も多数展示されていて、素敵な展覧会でした。(東京都 岡本雅子さん 50代)

 エネルギー放つゴッホの絵から元気をもらった
 10月のある日。ゴッホに敬意を示して、ゴッホの大好きなジャポンのトラディショナルコスチュームである江戸小紋と博多の袋帯で出かけました。チケット売り場にちょっとした行列ができていましたが、会場は入場制限もなく、ゆっくりゆっくり進めば、絵画の前でじっくり見ることができました。
 展覧会は、ハーグ時代の暗い絵から、パリに出て印象派の画家と交流し、色彩豊かになる過程を作品でたどる構成。アルル時代の明るい絵から耳切事件後のうねるタッチのものもありましたが、一番人気は「糸杉」のようでした。個人的には「サン=レミの療養院の庭」が一番印象的でした。強い黒の輪郭線が木々や花々を生き生きと表現しています。
 もう一枚は「薔薇」。素敵な白いバラが香りたつように、花瓶からエネルギーを放つさまを感じました。ゴッホの絵画から元気をもらい、また頑張ろうという気になります。(神奈川県 藤久子さん 40代)

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