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【読者会議】家から一歩 妻も後押し 

<Reライフアンケート>地域デビュー:下

更新日:2017年03月13日

 男性の地域デビューを、女性はどう考えているのでしょう。手助けするのはパートナーのため? お互いのため? 読者アンケートから色々な本音が見えてきました。

 「何だか寂しそうな顔」。千葉県柏市に住む塾講師の副島道代さん(51)は昨年、夫で会社員の浩一さん(52)が休日を1人で過ごす様子を見てそう思っていた。

 当時、道代さんは土日に仕事があり、浩一さんは1人で留守番。夕方になると、よく「夕食の準備始めようか?」とLINEでメッセージがきた。食事を作ってくれるのはうれしかったが、「暇なの?」とも思っていた。

 浩一さんは宮崎出身。転勤で約15年前に千葉に引っ越した。仕事が忙しく、地域活動には関わらず、近くに気心のしれた人はほぼいなかった。

 昨年秋、道代さんは新聞で「男性のための韓国料理教室」の募集を見つけた。浩一さんは会社に手作りの弁当を持って行くほど料理好き。会場は自転車で10分ほど。月1回で2千円。男性対象という点も敷居が低そうだった。

 定員は20人と少なめ。浩一さんがこれまで地域のイベントにすすんで参加していなかったため、自ら申し込むのを億劫がりそうな予感がした。相談は後回しにして、すぐに教室へ電話をかけた。

 「もう申し込んだからね」という妻の宣言を聞いた浩一さんにとっても、実は渡りに船だった。2年前、今後の生き方を考える会社の研修をうけた。「生きがい」は1人で楽しむ趣味の自転車。「やりがい」は料理、と思い浮かんだが、地域での居場所は見つけていなかった。

 教室に通ってみると、浩一さんよりも年上が多く、自らの10、20年後の姿と重なった。韓国語も習っている人とも知り合い、刺激を受けた。職場のような「べったり」な付き合いが無く、チームで料理する「ゆるい連帯感」が心地よかった。

 娘2人が結婚し、夫婦だけの生活に戻ったばかり。浩一さんは「何時に帰ってくるんだ、と家で待ってばかりの人生はつらい。ちょっとは地域とつながっていたい気持ちを妻に後押ししてもらえた」。道代さんも、夫が楽しそうにエプロンや三角巾を準備している様子をみて、ひと安心しているという。「寂しそうな顔は消えましたね」

■たくさん勧めて 催し参加

 夫には家でくすぶってほしくない。夫の退職後、自治体の広報紙やネットで見つけた地域の催しを勧めまくりました。2年前から援農ボランティア講座に通い始めました。修了すれば、人手に悩む農家の手伝いに行けます。
 仕事も実家も農業に縁はありませんが、成果が収穫物という形でわかること、体も動かせることが夫にとって良かったのでは、と妻なりに分析しています。教わった技術をよく話してくれるようになり、昨年からは私も同じ講座を受けています。 神奈川県 高橋陽子さん(62)

■夫残して外出 気が引ける

 71歳の夫は昨年退職。「何か地域でしたい」と言っていましたが行動していません。町内会の地区長を引き受けた時は、これ幸い、神の啓示かと思いましたが、夫は名ばかりで、実務は私に任せる有り様です。
 将棋やゴルフの話も舞い込みましたが反応なし。自宅で鉄道模型や花の世話を楽しむほうが好きみたいで、強制はできません。ただ夫が家にいると、私だけ外出するのも少し気が引けます。人生はまだ先は長く、このままだとぼけてしまうかも、と心配です。 東京都 女性(71)

■町内会 忙しさにうんざり

 かつて住んでいた地域で、世帯で担う町内会役員を経験し、夫婦で振り回されました。初もうでの受け入れ。地域運動会の準備、町内会バス旅行の計画、日々のゴミ捨て場の管理ーー。活動に参加しない人への悪口と、「煩わしい会だ」という意見の板挟みになる。災害が起きたら助け合いになるから、と思って続けましたが、親との同居を機に引っ越しました。
 あの忙しさを思うと、夫には地域活動には深く関わらないでほしい。でも退職したら気が変わるかもしれません。 群馬県 女性(47)

アンケート「男性の地域デビュー」に、たくさんの回答が寄せられました。地域活動に詳しい佐藤陽・十文字学園女子大学教授からいただいた具体的なアドバイスとともに、関連記事50代からの地域デビュー<1>で紹介しています。


*読者会議の詳細についてはこちら(http://www.asahi.com/relife/dokusha)をご覧ください。

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