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介護者がラクになる4つの方法 抱え込まずにストレス解消 

<Reライフアンケート・みんなの体験談>介護時の気持ちの整え方は

更新日:2017年07月02日

 朝刊Reライフ面の読者に「親や伴侶の介護に疲れたとき、どのように気持ちを整理したり、切り替えたりしていますか」と質問しました。いただいた回答を読んでいると、時には家族やケアマネジャーに任せて、一人で抱え込まないようにすることがいかに大事かが改めて分かります。


家族や専門家に任せる


●「家族だけで介護を続けるのは無理」と開き直ることです。認知症の親には、「言い聞かせる」ことができません。数時間後にはまた同じことをやってしまうのです。毎日毎日同じことの繰り返しで気の休まることがありません。このままでは無間地獄に落ちていく……。そこで要介護者と距離をとる。デイサービスやショートステイを利用し短時間でも自分の時間をつくる。ケアマネさんに愚痴を言うのも可。一番大切なのは家族の理解と協力です。介護は一人ではできません(埼玉県 男性 65~69歳)

●ケアマネジャーの方がとても良い方だったので色々愚痴も聞いてくださり、精神的にとても救われました。父の足爪は巻き爪で切るのにコツがいり、私では怖くて切れません。そこで、看護師の資格もあるケアマネの方に頼んだら、快諾して素手で切ってくれました(愛知県 女性 55~59歳)

●認知症の母を自宅に引き取り家族で介護(デイサービス、ショートステイなども利用)していた経験がある。介護に疲れた時に妻は、友人に時給を支払って傾聴支援を依頼したことがある。なるべく家族が全員一緒に食事や休息時間を過ごすとともに、友達に定期的な訪問をお願いしてイライラを解消していた(宮城県 男性 65~69歳)

●自分ひとりではなく、家族でチームを組んで対応しました。結果的にこれが良かったと思います。連絡ノートに義父の容体や注意点、感想などを自由に書き込み、バトンタッチして24時間介護を乗り切りました。寝かせてもらえなくてつらい時はありましたが、他の家族と「昨日は寝られんかった」「私の時も」などと話していると「みんながんばっている」「もう少しがんばろう」と気を取り直すことができました(宮崎県 女性 65~69歳)

●末期がんの主人を自宅で介護しました。だんだん弱っていく夫を見ているのはつらかったのですが、主人が前向きだったので救われました。逆に励まされていました。介護に疲れた時は息子や娘に任せて近くに買い物に出掛けたり、友達に電話をしたりしていました(神奈川県 女性 60~64歳)

●アルツハイマーの母親の介護をしていると、妻からはよく「大人になっていないね」と言われます。母から何回も同じことを聞かれたり、本人に悪気は無いことはわかっていても、かんに障ることを言われたりすると、感情が抑えられなくなって大きな声を出してしまったり、不機嫌になってしまいます。そんなとき、魔法の言葉をつぶやいて抑えようとしますが、10回中4回は失敗します。妻も魔法の言葉を持っています。私が定年になり、母の介護を手伝うようになってからは、使うのが減ってきていると言われ、少しうれしく感じています。ほかの方の魔法の言葉が知りたいです(東京都 男性 60~64歳)


思いを吐露し、目は外に


●エッセーを書くことです。母親に被害妄想の強い認知症の症状が現れました。病気のせいだとはわかっていますが、気持ちの整理がつかないこともあり、腹を立てたり落ち込んだりします。そんなとき、「どういう風に文章を書こうかな」など考えていると心が落ち着きます。(インターネットで)チャットをする。現実では多分絶対会うことの無い人たちと無邪気な話をすることは楽しいです(秋田県 女性 70~74歳)

●母が在宅療養中です。以前より体調が良くなりましたが、昨年冬の退院直後はやはり慣れないことでストレスがたまりました。同じように介護経験のある友人と「介護あるある」話をしました。「デイサービスに行ってくれない」とか「同じ話ばかりをされて面倒だ」とか毎日の小さなことでも、ユーモアを交えて話すと良いですね! 深刻になりすぎずに「私だけがそう思っているわけじゃない」と改めて思います。友人たちと時間が取れない時は、ひとりでぱっと映画を見に行きました。2時間くらい、全く別の世界に浸ることで気持ちを切り替えて、親に接することができました。おすすめです(東京都 女性 55~59歳)

●社会への窓口を開け、深呼吸やガス抜きをする意味で定期的に複数のボランティア活動をしています(千葉県 男性 65~69歳)

●仕事を続けていられたので切り替えが出来た。家を出ると家のことを忘れられた(埼玉県 女性 65~69歳)

●躁鬱(そううつ)病の義母と同居して30年の介護生活。介護保険計画の市民委員になり、この経験を財産として伝えることで、嫌なことつらいことが声として出せる場ができ、介護するモチベーションが上がりました。要介護1の義母の介護度が進行しないことに「自分には介護力がある」と自画自賛です(愛知県 女性 50~54歳)


距離を置いて気晴らし


●要介護2の義母を介護しながら同居しています。依存心の強い人なので出来るだけ私は距離を置くようにしています。パートの仕事をしているため、一日中べったり一緒ということはなく、まだ救われています。週2回デイサービスを利用し、友人とランチに行ったり美術館に出掛けたりして気分転換しています。月に1~2回は、夫に義母の世話を頼んで友人と山歩きや街歩きも楽しんでいます。一番よいのは、意識して物理的に距離を置き自分の気持ちをリセットすることだと思います。おいしい物を食べ、きれいな景色を眺め、本音トークをしてストレス発散すると優しい気持ちが戻ります。出掛けられない時は、お花屋さんで花を買って楽しみます(神奈川県 女性 60~64歳)

●実の母親なので、元気で働き者だったイメージが強く、「なんでこんなこともできないの」と、きつい言葉を浴びせてしまいます。反省して、優しく接しようと誓うのですが、同じような出来事が起きれば同じ反応をしてしまい、全く成長がありません。気持ちの切り替えは、ジョギングとコンサートに行くことと、気の置けない友人と飲むことです。やれることは精いっぱいやっているのだからと自分が楽しむことに罪悪感を持たないことを意識しております(神奈川県 女性 60~64歳)

●夜、自分の時間をつくり、リラックスできる音楽を聴いたり、本を読んだりして、ぐっすり眠れるようにしている(鹿児島県 女性 55~59歳)

●7年前に父を亡くしました。2年数カ月の間、母と父の面倒をみていました。入院中は「病院から家に直行しない」と決めていました。どうしても引きずってしまうので、近くの喫茶店に寄ったり、本屋さんで立ち読みをしたり、スーパーで買い物をしたり。時間のない時はコンビニでアイスクリームを買って食べたこともあります。これが娘→自分→ママに戻る切り替えでした(群馬県 女性 45~49歳)


昔を振り返りながら


●14年前、脳腫瘍(しゅよう)の告知を受けた夫の看病を1年3カ月したとき、私自身がうつ状態になりカウンセリングを受けました。毎日息をするのも苦しく泣いてばかりでした。車の運転中は、思い切り大声で泣き、鏡を見てわざと作り笑顔をして自分自身を鼓舞しました。知り合いがいない街中をわざと歩いたり、心許せる親友にただただ話を聞いてもらったりしました。昨年は、実家の父を、短い時間でしたが昔話や若い時の話を聞きながら穏やかに看護をしながら見送りました(千葉県 女性 55~59歳)

●介護をしている親が、これまでいかに自分を苦労して育ててくれたかを考えるようにしている(埼玉県 男性 50~54歳)

●入浴も食事も排泄(はいせつ)も、赤ちゃんの頃、こうして世話をされたのだと感謝するいい機会と感じる(東京都 女性 60~64歳)

 アンケートは、5月12日~6月8日にウェブのReライフページで実施。「親や伴侶の介護に疲れたとき、どのように気持ちを整理したり、切り替えたりしていますか」という問いに自由記述で246人(49歳以下12%/50代32%/60代40%/70代12%/80歳以上4%)が答えました。7月2日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】介護に疲れ そんな時は」という記事にまとめています。

9月のReライフアンケート実施中

9月のReライフ面では、「あなたの人生を変えた1冊の本」「おすすめの紅葉スポット」「最近、運動をしていますか」の3テーマでアンケートを実施中(2017年8月10日まで)。詳細は「あなたの人生を変えた本を1冊、教えてください 9月のReライフ面アンケート」ページをご確認ください。

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