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<Reライフアンケート・みんなの体験談>あなたの人生を変えた本

更新日:2017年09月03日

 暑さは盛りを過ぎ、「読書の秋」が近づいています。朝刊Reライフ面の読者に「あなたの人生を変えた本を1冊、教えてください」と聞くと、本との出会いから、どう影響されたかを熱く語った回答を数多くいただきました。印象深い回答をシリーズでお届けします。第1回は名作文学です。


「宮本武蔵」(吉川英治)

・人生の指針になった本。1970(昭和45)年に大学に入学し、自由な時間がたっぷりあった時期にこの本に出会った。「自力、自律、自立」をこの本から学び、それが私の人生の座右の銘となった。(武蔵に思いを寄せた)お通さんに理想の女性像を描き、結婚した相手は今では還暦を少し過ぎた年頃になったが、お通さんに似た女性を伴侶に出来たことを今更ながら、僥倖(ぎょうこう)と思う。(千葉県 男性 65~69歳)

・中学2年の春休みの1週間ほどで読破した。6~8冊ぐらいの文庫本でしたが、寝るのを惜しんで読みふけった記憶があります。志や継続していくことの重要性をこの本で学んだ気がしています。(東京都 男性 55~59歳)


「風と共に去りぬ」(マーガレット・ミッチェル)

・きっかけは同名の映画でした。主人公のスカーレット・オハラの行動力、意志の強さに共感しあこがれました。レット・バトラーを好きでたまらないのに、そのことを否定し続ける可愛らしさにもあこがれました。スカーレットは、どんなことが起こっても明日があることを信じて、めげず希望を捨てない。私のその後の人生の指針です。(神奈川県 女性 75~79歳)


「竜馬がゆく」(司馬遼太郎)

・学生の頃初めて読みました。竜馬の魅力に完全にはまりました。困難にぶつかる度々に読み返し、勇気をもらいました。(東京都 男性 65~69歳)


「大地」(パール・バック)

・中学生になった頃、近所に住む高校生のお姉さんが貸してくれた。文庫本を読むのは初めてで確か上下巻あった。壮大な中国の農民の歴史と暮らしを米国人の作家が書いたことに感動した。私は山口県の田舎町で育ちましたが、狭い町から外に出るという夢を持つことができた。(広島県 女性 60~64歳)


「阿寒に果つ」(渡辺淳一)

・19歳で読みました。物事は多面的に見るとまったく違う状況となる、という気づきが与えられた本。その後何事も、まずそのように考えてみるようになりました。(滋賀県 女性 50~54歳)


「春と修羅」(宮沢賢治)

・高校の時、この中の「永訣(えいけつ)の朝」に衝撃をうけた。賢治が死にゆく妹とし子を読んだ詩。妹への深い愛が詠み込まれていて体中が震えた。自分は弟を好きになれず、何も悪くない弟に冷たく接し可哀想な思いをさせてしまった。今もしこりが残っているが死ぬまでに兄弟の関係を修復したい。(千葉県 女性 55~59歳)


「橋のない川」(住井すゑ)

・高校生の時によみました。北海道に住んでいましたので、部落差別というものを知りませんでした。それまでは自分のことしか考えていなかったのかもしれません。「70年安保」の抗議活動や、公務員になったことも、この本を読んだことと関係があるかもしれません。公務員となって、本州に来たのもそうかもしれません。(新潟県 男性 60~64歳)


「本日はお日柄もよく」(原田マハ)

・友人の結婚披露宴のスピーチで失敗した普通の女性が、心に響く一流のスピーチライターに刺激を受けて一念発起、涙ながらに落ち込み苦労して成長する姿に感動!それまで「のほほーん」と過ごしていた日常生活を少しでも変えようと、資格取得やマラソンに挑戦するキッカケとなりました。人生ずっとチャレンジ精神が必要なことに気付かされた貴重な1冊でした。(東京都 男性 60~64歳)


「徳川家康」(山岡荘八)

・「人生観が変わるから」と先輩に薦められたが、読み通せるか半信半疑だった。しかし、1冊目から心を打ち抜かれた。ぐっと一息のみ込んで、それから決断せよということを教えられた本。人の良さを見抜けということ。(奈良県 女性 60~64歳)


「書を捨てよ、町へ出よう」(寺山修司)

・高校1年の時に読んだ。本を読んだ感想を寺山修司さんに送り、渋谷の天井桟敷に呼び出されて話をしました。その経験が16歳以降の行動様式を決めた気がします。ちなみに、役者とか脚本家とは無縁の生活です。(東京都 男性 60~64歳)


「菊枕」(松本清張)

・俳句に人生を賭けた女性が主人公。男尊女卑の時代に生まれ、ふがいない夫にいら立ち、俳句に自己表現を求め、俳諧の師を尊敬する。だが常軌を逸する行為もめだつ。私は少女時代、生き方に迷っていた。ただ命を燃やす生き方をしたいと思っていた。主人公の激しく自己実現に向かう姿勢に深く感じる所があった。応援のないところであっても思い切りアクセルを踏むような人生を選ぶきっかけになった。(大阪府 女性 60~64歳)


「星へ行く船」(新井素子)

・この本と出会い、強く、明るく、ポジティブに生きられるようになりました。娘時代、幼子の母として、いつもこの本に勇気づけられてきました。人生の応援歌です!(大阪府 女性 50~54歳)


「キッド リターン」(ビートたけし)

・テレビでいつもふざけている人が、こんなに繊細な詩を書くのかと思い、人を見た目で判断してはいけないんだと思ったきっかけとなりました。もう30年以上前に出版された本ですが、引っ越ししてもずっと本棚にあります。(茨城県 女性 50~54歳)


「東北新幹線殺人事件」(西村京太郎)

・鉄道好きになり、鉄道会社に就職した。(東京都 男性 39歳以下)


「風の歌を聴け」(村上春樹)

・感じたことを心に留め、言葉にし記憶する。そうすると一瞬一瞬が大切な物になってゆく。丁寧な生き方が出来る様になった。(東京都 女性 50~54歳)


「沈まぬ太陽」(山崎豊子)

・在職中に挫折しそうになった時に読み返す一冊。私の人生のマネジメントであり主人公の恩地元(おんちはじめ)は理想の男性。(北海道 女性 65~69歳)

 アンケートは、7月7日~8月10日にウェブのReライフページで実施。「あなたの人生を変えた本を1冊、教えてください。その本でどう変わりましたか?」という問いに138人が回答した(49歳以下17%/50代37%/60代33%/70代以上12%)。9月3日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】この1冊に出会えたから」という記事にまとめています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
 回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。


*読者会議の詳細についてはこちら(http://www.asahi.com/relife/dokusha)をご覧ください。

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