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このノンフィクションが心に響いた 生きる指針はあらゆる本に 

<Reライフアンケート・みんなの体験談>あなたの人生を変えた本

更新日:2017年09月05日

「おとなしいだけの私を変えた」「ネガティブ思考を抜けさせてくれる」――Reライフ面の読者に尋ねた「人生を変えた本」。その3回目(最終回)は、評論、思想、哲学、歴史、ビジネス書、ハウツー本などを含むノンフィクション編です。


「日本風景論」(志賀重昴)

・中学2年の夏、農業用水の大きな池で泳いでいて、源流まで行き、足にけがをした。3週間の入院のあと、4年間の運動禁止を言われ悔しい年月を過ごした。高校生の時、この本を読んだ。日本の風景がさまざまな自然現象によって美しくも豪快に作られてきたことを知り、登山を始めた。人生を変えるなどというものではないが、社会に出て登山がおおいに生活のアクセントになった。(新潟県 男性 75~79歳)


「不動心」(尾関宗園)

・高校3年の1学期が、始まってすぐの頃、友人、学校、勉強、すべてに行き詰まったような、とてもつらい日々が続いていた。そんなとき、この本に出会い、周りに振り回されることなく、自分は自分で、生きていこうと、楽な気持ちになれ、すっきりして、学校へ行くのも苦ではなくなった。ありがたかった。(兵庫県 女性 55~59歳)


「『超』整理法」シリーズ(野口悠紀雄)

・大学生のころ読み、片づける、整理する、捨てるなどの一連の行為はシステマティックに恒常的に行うものだと目からうろこが落ちる思いだった。それまで特に片付けや収納で困った経験はなかったのだが、この本を読んで、対人関係や感情面でも優先順位をつけたり、関係を断ったりするときに、判断基準ができ、その決定を常に肯定的に受け止めることができるようになった。(神奈川県 女性 50~54歳)


「何でも見てやろう」(小田実)

・今ある自分を肯定し、それから自分は何をするのか、と考えるようになった。これは、高校生の頃の思い出だが、今もこの考え方は大きく変わっていない。(大阪府 男性 70~74歳)

・大学生の頃読んだ。「おとなしい」ことだけの私が、親が驚くほど活動的になった。人生の最終コーナーに入ったが、もう一度読んでみたい(東京都 男性 75~79歳)


「資本論」(カール・マルクス)

・今から約55年ほど前に、人生で最も影響を受けた先生から読書が重要なことを学び、その後の人生に一番影響を受けた本が「資本論」です。サラリーマン時代から今でもとりわけ「聖書」と「資本論」をボケ防止にも活用しています。結局は「先回りした服従ではなく、絶えず疑問を抱きつつ多様な意見や価値を認め合う社会が望ましいこと」が人間として必要だと理解しております。(千葉県 男性 75~79歳)


「あたりまえだけどとてもたいせつなこと」(ロン・クラーク)

・定年退職するまで小中学校の教員として勤めてきたが、学級経営に満足がいかず悩み事が多かった。子どもたちの心がばらばらで思いやりにかける行動が目について仕方なかった。あたたかく居心地のよい学級作りを日々模索しているときに出会った本だった。書かれていることは誰もが承知している内容で、取り立ててカンフル剤のような魔法にも近いことは何も書かれてはいなかった。しかし、この本を読んだことが私の背中を押してくれた。当たり前のこと、一つ一つのことを見直し、日常にある小さなことを心を込めて話しかけていった。その結果、私の思いが少しずつ伝わっていき、自分の学級の子どもたちが大変かわいくて「『先生の自慢のクラス』だよ」と子どもたちを前に言い切れる自分がいた。(愛知県 女性 60~64歳)


「歩き遍路―土を踏み風に祈る。それだけでいい」(辰濃和男)

・当たり前の普段着の生活が出来ない私にとって、肩をいからせないで良い、普通に暮らせばよい。そうしていれば、周りの人たちが手をさしのべてくれる……。そういうことを教えてくれた本です。この本をよんで四国歩き遍路に出かけ、今年4月に結願しました。(埼玉県 男性 75~79歳)


「幸福論」(アラン)

・いつもネガティブな考えにとらわれ、苦しみの多い人生を送っていました。「悲観主義は感情にもとづき、楽観主義は意志にもとづく」という言葉は、私の価値観を大きく変えました。今でもネガティブな考え方に苦しめられることも多いですが、抜け出せる道を持っている気がして、以前よりも楽に生きられるようになったと思います。(神奈川県 男性 45~49歳)


エンデュアランス号漂流記(アーネスト・シャクルトン他)

・どんな状況下でもあきらめず、前向きに生きることを学んだ。特に、仲間を支え、仲間に支えられながらユーモアを忘れずという点も。(千葉県 男性 50~54歳)


「人を動かす」(デール・カーネギー)

・相手の立場や気持ちを優先した言動が、相手の心を動かすということを学びました。正しいことをただ主張すればいいというものではないんだなと感じ、このメッセージは社会に出て大いに役に立ちました。(埼玉県 男性 50~54歳)


「もうひとつの『心病む母が遺してくれたもの』」(夏苅郁子)

・私は両親から虐待をされて育ちました。そのため人生の節々にその後遺症に苦しみ、精神科の扉を何度もたたきました。この1月、夏苅郁子さんの講演会に行き、何かを感じ、著書2冊を一気に読みました。何が私に影響したのかはわからないまま、施設にいる母を見舞いました。私は自然に「お母さん、きれいよ!」と言いました。それは今までの私には想像も出来ない言葉でした。この10年、いつもブスッとして介護を事務的にこなしているだけでした。心が軽くなったのは確かです。でも本のどこに心を打たれて私が変わったのかは良くわからないのです。もしかしたら、「あなたの心の中の燃えるマグマは、自分自身の力でいつしか傷あとになっているのを、わかったからじゃない?」と……(東京都 女性 65~69歳)


「原因と結果の法則」(ジェームズ・アレン)

・人生の手引書となりました。これを読んでから、仕事も趣味もうまく運ぶようになった気がします。不思議な力を感じます。お守りのように枕もとにいつも置いてあります。(東京都 女性 55~59歳)


「寺田寅彦随筆集」(寺田寅彦)

・理科系(技術者)の仕事に従事する者としての心得をしっかりと植え付けてもらったようだ。(福岡県 男性 80歳以上)


「人間臨終図鑑」(山田風太郎)

・古今東西の著名人の多くの人が苦しみながら亡くなったことを再確認。現代のように医療が進み「苦しまないままに」死んでいける時代の死に方を考えさせられた。高望みをせず、穏やかに死を受け入れられる気持ちになれるよう、日々考えるようになった。(東京都 女性 60~64歳)


「世界中の長寿郷に学ぶ 健康寿命120歳説」(船瀬俊介)

・人生を変えたというと大げさかもしれません。シニアと言われる年齢になり、健康や認知症関係の本をいろいろ読みました。そんな中で寿命が120歳というのは私の中では新しい考え方で、120歳まで生きると言う前提で今後の人生を設計し直しました。終わりに向かっているのではなく、リスタートという考え方に変わらせてくれた本です。(埼玉県 男性 60~64歳)


「それでも人生にイエスと言う」(V・E・フランクル)

・私が社会福祉士として指針とする本です。何度も何度もダメな自分に突き当たり、この本を読み返し、また歩きだせたのです。(大阪府 女性 55~59歳)

 アンケートは、7月7日~8月10日にウェブのReライフページで実施。「あなたの人生を変えた本を1冊、教えてください。その本でどう変わりましたか?」という問いに138人が回答した(49歳以下17%/50代37%/60代33%/70代以上12%)。9月3日付朝刊Reライフ面では、さらに記者が深掘り取材し、「【読者会議】この1冊に出会えたから」という記事にまとめています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
 回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。


*読者会議の詳細についてはこちら(http://www.asahi.com/relife/dokusha)をご覧ください。

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