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【読者会議】被災地 私はこうして支える 

<Reライフアンケート>あなたの復興支援は?

更新日:2018年03月11日

  今年も、3月11日を迎えました。東日本大震災から7年。Reライフ読者に「あなたの復興支援」を尋ねたところ、それぞれの立場での活動、そして、その活動に込める思いが寄せられました。


伝統の舞 復興願って踊り継ぐ

 「絶対踊りたい」。特別支援学校の元教員の桜井やよいさん(67)=千葉県松戸市=は25年前、東京の劇団が踊る「中野七頭舞(ななずまい)」を初めて見て、決心した。岩手県岩泉町の港町・小本(おもと)に江戸時代から伝わる神楽舞。太刀やきねを操り、2人1組で踊る。速いリズムの太鼓が反響し、色鮮やかな衣装で足を高く上げたまま回転する運動量に圧倒された。

 40代に入った頃だった。「いま挑戦しないと後悔する」と地元でサークルをつくり、神奈川から指導者を招いた。7種類の道具を手作りし、約20人の仲間と月2回ほど、小学校の体育館で練習してきた。

 ふだんは太鼓や笛の譜面を見て練習しているが、「受け継がれてきた踊りの息継ぎや太鼓の拍子は、現地で学ばないとわからない」と、年に2度は現地へ。小本・中野地区の「中野七頭舞保存会」の踊り手に舞をならってきた。地元の漁師と並んで太鼓をたたき、間合いを盗んだ。

 2011年。定年退職する間際に震災が起こった。保存会の人から送られてきたメールを開くと、津波が市街地をのみこむ写真だった。小本地区は13人が犠牲になり、177戸が全壊した。練習場所だった小学校も中学校も浸水し、使えなくなった。

 震災翌年、小本に行った。震災前と変わらず、地元の小中学生たちはおはやしの音を聞けば勝手に体が動き出す。2歳児も新聞紙で刀をつくって踊りをまねていた。街が流されても、奪えないものの大きさを感じた。保存会は、14年には講習会を再開してくれた。

 桜井さんたちの地元・千葉など関東では、サークルのメンバーと年5回ほど、コンサートやイベントで七頭舞を披露する。七頭舞は江戸時代、農地を切り開く時に五穀豊穣などを願ったのが起源と聞いた。「踊り自体が復興に向かう小本と重なる。自分たちが元気いっぱい踊ってお返ししたい」。舞台では、小本の家や学校の再建ぐあいなど復興状況を報告する。

 今年も、震災後新しくできた小中一貫校の校舎である講習会を楽しみに待つ。「震災後の大変な時からずっと私たちを受け入れてくれて、惜しみなく教えてくれた」と感謝の気持ちが尽きない。

 何より楽しみなのは、5月のお祭りで地元の人と入り乱れてともに踊ることだ。「踊り続けることで、この地にこれだけ素晴らしい芸能があるんだと、楽しんで伝えられればと思っています」


■ 被災者の支援団体を設立

 震災翌月から、土日を利用して夜行バスでがれきを片付けるボランティアに行きました。この時同じバスになった人たちと、神奈川近郊に住む避難者の支援をする団体を設立。避難している方々がつながりを保つための「お茶っこ会」を開き、故郷へのバス便も出しています。昨年からは住宅提供が打ち切られた避難者のために、不動産屋とタイアップして家探しも。忘れられるのはおかしいという思いから、続けています。 神奈川県 山内淳さん(56)


■ バイク乗ってボランティア

 震災翌年にバイクの免許を取り、3月11日を含めて毎年4回ほど、福島から青森にかけて4~5日間ツーリングに行っています。真っ青な海沿いを走り、宮城県南三陸町では、被災した方がつくった広大なバラの庭で、植栽のお手伝いを続けています。福島県川内村で開かれるマラソン大会では毎年、給水所のボランティアへ。現地でライダー仲間も増え、「自分もがんばんなきゃ」と、行くたびに元気になって帰ってきます。 東京都 土屋慶子さん(58)


■ 500円玉貯金箱から寄付

 財布に500円玉が入っているのに気づいたら、500円玉貯金箱に入れます。そこから毎年暮れに、1万円を震災遺児のための「桃・柿育英会」に振り込んでいます。なじみの店のレジ横にも同じ会の募金箱があるので、よくお釣りを入れています。自分の娘に障害があるので、親を亡くした子どもの中には障害児もいるかもしれないと大変さを想像し、わずかながら7年間寄付し続けています。 東京都 女性(55)

 アンケート「読者お薦めの桜スポット」に寄せられた回答はあれから7年 被災者に息長く寄り添いたいにも掲載しています。

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。最新のReライフ面アンケートの詳細はこちらページでご確認ください。
 回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。あらかじめご了承ください。


*読者会議の詳細についてはこちら(http://www.asahi.com/relife/dokusha)をご覧ください。

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