ReライフTOP読者会議Reライフ白書 with読者会議

【読者会議】最後のお別れ どんな式に? 

<Reライフアンケート>あなたの理想の葬儀は?

更新日:2018年12月09日

 人生最後のイベント、お葬式。どんな演出を考えていますか? 読者のみなさんの意見には、「親しい人だけで」が目立ちました。具体的にどうするのか、アイデアを紹介します。


歩んだ道 ゆかりの品を並べ

 祭壇と供花は白を基調にする。展示物は日本漢字能力検定1級合格証書、自費出版本、随筆や手芸コンクールの表彰状、着物をリフォームしたスーツ、娘3人からの絵手紙。弔辞はエッセー仲間のリレー朗読で、葬送曲はカーペンターズや布施明メドレーなど。

 宮崎市の三重野文子さん(76)は、自身の葬式の構想をほぼ固めた。家族葬で葬儀場も予約した。

 夫の母親や姉、実母を見送ったとき、遺品整理に1カ月要した。忙しい娘に同じことはさせたくない。自分の始末は自分でしようと思い始めてから、故人ゆかりの品々を展示する葬儀に参列する機会があり、ヒントを得た。男性だとゴルフクラブやスーツ。アルバムを置く人も。知らなかった人生の一コマに触れられる。「最後に自分の個性を演出する。これだ」とアイデアが膨らんだ。

 三重野さんは子どものころ、病弱で学校を休むことが多かった。欠席した日は、父が所蔵していた文学全集を読みふけった。漢字の実力はそのときに培われた。

 大学に進みたかったが、家計の事情で諦めた。「宮崎で一番大きな会社に入りたい」と高校の担任に相談し、県内が発祥の旭化成に。就業後、会社が女子寮内に開いた学校で、洋裁を学んだ。

 娘たちが大学進学で巣立つときには、「電話は緊急時だけ。手紙は人生を楽しくする調味料よ」と、はがきを持たせて送り出した。届いたのは計300枚。葬式には抜粋したものを展示する。

 人が亡くなると、家族は短い時間で葬儀会社と打ち合わせをし、決断を迫られる。「葬式はシンプルに」と生前伝えてはいても、具体的にどう質素なのかまで思い描いている人は少ないだろう。

 病を患い、何度か手術を経験した三重野さん。周囲に恵まれていたと感謝する。「生の終わりはきちっとしておきたい。そうすれば、残された人も悔いがない。私が歩んできた道はこんなのだったのよって、最後に表現したい」


■ 50歳で縫った死に装束で

 50歳のとき、死に装束を自分で縫いました。まさか81歳まで生きられると思っていなかったのです。死に装束の上に訪問着を着せて、東京に住む息子だけで葬儀をしてほしい。人に迷惑をかけたくないんです。70歳で離婚し、一人暮らし。生活に必要なもの以外は全部捨てました。45カ国を旅したアルバムも。残された日々、漢字パズルや読書をし、月1、2回ホテルへ一人で食事に行くのを楽しみにしています。 兵庫県 佐々木富子さん(81)


■ お菓子つまみ思い出話を

 椅子とテーブルを適当に置き、会場の一角にお茶やコーヒー、菓子を用意し、セルフサービスでとってもらい、僕のことを思い出しながらおしゃべりしてほしい。会話の邪魔にならない程度に音楽やお経を流します。香典を持って来られたら、断るのも悪いので入り口で受けとる。吉野川が見える山に木を植え、遺骨は粉にして根元に埋めてもらう。親の葬儀などを経験し、形式的でなんか違うなと思ったのが発想のきっかけです。 香川県 石井安司さん(63)


■ 静かもいい でも悼む涙も

 極力迷惑をかけず、せいぜい家族だけに見送られ、静かに旅立っていければいいと思う気持ちが強いです。半面、もしかしたら自分の死を心から悼み、棺(ひつぎ)の前で涙してくれる人がいたら、自分の人生もまんざらではなかったと、幸せな気持ちで旅立っていけるとも思います。人生の大切な節目として参列してきましたが、手配や会葬者への礼を尽くす家族は大変です。日本のしきたりも変わっていかざるをえないでしょう。 埼玉県 小島英樹さん(63)

 Reライフ面では月替わりのテーマで皆さんの意見や体験談をお寄せいただき、紙面で取り上げます。2019年2月紙面アンケートのテーマは、「最も思い出に残る卒業式は?」「あなたは犬好き? 猫好き?」の2題です(1月10日締め切り)。詳細は「最も思い出に残る卒業式は? 2月のReライフ面アンケート」ページでご確認ください。回答を踏まえて記者が取材をお願いすることや、紙面だけでなくウェブページで回答を掲載する場合があります。

Reライフスペシャル

Reライフ白書 with読者会議の関連記事

PAGE TOP